平成30年度 学科試験1 問23は、金属管の侵食防止のための防食工に関する問題です。ア〜エの正誤の組み合わせから、適当なものを1つ選びます。
誤りはアとウです。
アはマクロセルとミクロセルの名前を入れ替えています。ウは2つの防食措置を入れ替えています。
※ このページに問題文そのものは載せていません。公益財団法人 給水工事技術振興財団の過去5年間の試験問題には、2026年8月時点で令和3年度以降が掲載されています。
正解:選択肢3(ア=誤/イ=正/ウ=誤/エ=正)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ×(誤り) | 埋設状態にある金属材質、土壌、乾湿、通気性、pH値、溶解成分の違い等の異種環境での電池作用による侵食は、マクロセル侵食です。「ミクロセル侵食」とした点が誤りです |
| 2 | ○(正しい) | 管外面の防食工には、ポリエチレンスリーブ、防食テープ、防食塗料を用いる方法のほか、外面被覆管を使用する方法があります |
| 3 | ×(誤り) | サドル付分水栓により穿孔、分岐した通水口には防食コアを挿入します。ダクタイル管補修用塗料を塗装するのは切口面のほうです |
| 4 | ○(正しい) | 軌条からの漏洩電流の通路を遮蔽し、流出入を防ぐには、軌条と管との間にアスファルトコンクリート板その他の絶縁物を介在させる方法があります |
侵食は、まず2つに分かれます。
| 区分 | 中身 |
|---|---|
| 電気侵食 | 漏えい電流による侵食 |
| 自然侵食 | マクロセル侵食とミクロセル侵食に分かれる |
アが書いている「異種環境での電池作用」は、マクロセル侵食のほうです。
令和7年は、漏えい電流による侵食を「マクロセル侵食」、異種金属接触を「ミクロセル侵食」と呼んだ肢が誤りでした。
漏えい電流は自然侵食ではなく電気侵食で、異種金属接触はマクロセル侵食のほうに入ります。
| 場所 | 措置 |
|---|---|
| 穿孔・分岐した通水口 | 防食コアの挿入 |
| 鋳鉄管の切口面 | ダクタイル管補修用塗料の塗装 |
どちらも実在する措置です。付ける場所だけが入れ替えてあります。
穴を開けたところは筒状に守る(コア)、切った断面は塗って守る(塗料)と、形で分けられます。
軌条(レール)から漏れ出る電流が管に流れ込むと、電気侵食が起きます。
その通路を絶縁物で断ち切る方法です。
詳細は金属管の侵食とは?マクロセルとミクロセルの違いと侵食されるのはどちら側かで扱っています。
異種環境での電池作用による侵食はどちらか。
マクロセル侵食です。ミクロセル侵食とした肢は平成30年に誤りでした。
穿孔・分岐した通水口にはどんな措置をするか。
防食コアを挿入します。ダクタイル管補修用塗料は切口面のほうです。
軌条からの漏洩電流を防ぐには。
軌条と管との間にアスファルトコンクリート板その他の絶縁物を介在させる方法があります。
> 給水装置の構造及び性能のほかの論点は給水装置の構造及び性能のカテゴリにまとめています
法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月