平成30年度 学科試験1 問35は、直結式給水による2階建て戸建て住宅の全所要水頭を求める問題です。4つから適当なものを1つ選びます。
この問題は図-1の給水管延長と高さを読んで解くものです。
本記事はその図を再現していないので、読み取った数値は書きません。代わりに、何を足すのかという組み立てだけを書きます。
※ このページに問題文そのものは載せていません。公益財団法人 給水工事技術振興財団の過去5年間の試験問題には、2026年8月時点で令和3年度以降が掲載されています。
正解:選択肢4
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ×(誤り) | 9.9 m |
| 2 | ×(誤り) | 12.6 m |
| 3 | ×(誤り) | 14.4 m |
| 4 | 正解 | 15.1 m |
全所要水頭は足し算で出します。
組み立て
全所要水頭 = 立ち上がり高さ + 給水管の摩擦損失水頭 + 各器具の損失水頭
設問の表-1には、器具ごとに「同時使用の有無」が書かれています。
| 給水用具 | 同時使用 | 計画使用水量 |
|---|---|---|
| A 台所流し | 使用 | 12 L/分 |
| B 洗面器 | ― | 8 L/分 |
| C 浴槽 | 使用 | 20 L/分 |
| D 洗面器 | ― | 8 L/分 |
| E 大便器 | 使用 | 12 L/分 |
「使用」と書かれているのはA・C・Eの3つです。
同時使用の印が付いていない器具は、この計算に入りません。計算しない範囲を先に決めると、拾う区間が絞れます。
分岐点より下流では、その先で同時使用される器具の水量を合計します。
配水管に近い区間ほど、流れる量が多くなります。
設問の表-3は、口径ごと・流量ごとの動水勾配を並べています。
| 流量 | 13mm | 20mm |
|---|---|---|
| 12 L/分 | 200 | 40 |
| 20 L/分 | 600 | 100 |
| 32 L/分 | 1300 | 200 |
| 44 L/分 | 2300 | 350 |
| 60 L/分 | 4000 | 600 |
動水勾配は1000分の1の単位なので、管長を掛けたあと1000で割ります。
設問の表-2に、器具ごとの損失水頭が並んでいます。
| 給水用具等 | 損失水頭 |
|---|---|
| 給水栓A(台所流し) | 0.8 m |
| 給水栓C(浴槽) | 2.3 m |
| 給水栓E(大便器) | 0.8 m |
| 水道メーター | 3.0 m |
| 止水栓 | 2.7 m |
| 分水栓 | 0.9 m |
拾うのは、計算する経路の上にある器具だけです。分水栓・止水栓・水道メーターは、どの経路でも必ず通ります。
給水栓は、経路の終点にある1つだけを足します。
立ち上がっている区間は、立ち上がり高さにも入り、管長にも入ります。
同じ区間を2か所で使うので、どちらかで数え落としやすいところです。
詳細は水頭の計算問題の解き方は?吐水圧と総損失水頭の2つの型を整理で扱っています。
全所要水頭は何を足すか。
立ち上がり高さ、給水管の摩擦損失水頭、経路上の各器具の損失水頭です。
どの器具を計算に入れるか。
表で「同時使用」と書かれている器具だけです。
どの器具の損失水頭は必ず入るか。
分水栓、止水栓、水道メーターです。どの経路でも通ります。
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法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月