平成29年度 学科試験1 問27は、クロスコネクションに関する問題です。ア〜エの正誤の組み合わせから適当なものを1つ選びます。
誤りはアとエです。
アは逆止弁を設置すれば直接連結してよいという書き方です。エは受水槽以下の配管との接続を対象外としています。
※ このページに問題文そのものは載せていません。公益財団法人 給水工事技術振興財団の過去5年間の試験問題には、2026年8月時点で令和3年度以降が掲載されています。
正解:選択肢2(ア誤 イ正 ウ正 エ誤)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ×(誤り) | ア=井戸水配管を直接連結する場合、両管の間に逆止弁を設置し逆流防止の措置を講じる必要がある、としています。弁を入れても直接連結は禁じられています |
| 2 | ○(正しい) | イ=水圧状況によって工業用水、排水、ガス等が逆流し、配水管を経由して他の需要者にまで汚染が拡大する非常に危険な配管である |
| 3 | ○(正しい) | ウ=給水装置と当該給水装置以外の水管、その他の設備とは、一時的な仮設であっても直接連結することは絶対に行ってはならない |
| 4 | ×(誤り) | エ=給水装置と受水槽以下の配管との接続はクロスコネクションではない、としています。これもクロスコネクションです |
水道法施行令 第6条第1項第6号
当該給水装置以外の水管その他の設備に直接連結されていないこと。
給水装置標準計画・施工方法 3.9.6 クロスコネクション防止
安全な水の確保のため、給水装置と当該給水装置以外の水管、その他の設備とを直接連結することは絶対に避けなければならない。
禁じられているのは「直接連結すること」そのものです。逆流を防ぐ装置を付けたかどうかは条件になっていません。
| 肢の書き方 | この年度の判定 |
|---|---|
| ア=逆止弁を設置すれば直接連結できる | 誤り |
| エ=受水槽以下の配管なら対象外 | 誤り |
| ウ=一時的な仮設であっても絶対に行ってはならない | 正しい |
アとエは「条件を満たせばつないでよい」という形をとっています。ウだけが逆で、条件を付けたうえで禁止しています。
同じ論点を、誤った形と正しい形の両方で1問に並べています。
標準計画が挙げる例示に、受水槽以下の配管がはっきり入っています。
| 分類 | 接続されやすい配管 |
|---|---|
| 別系統の水 | 井戸水・工業用水・再生利用水の配管/受水槽以下の配管/プール、浴場等の循環用の配管 |
| 設備側 | 水道水以外の給湯配管/水道水以外のスプリンクラ配管/ポンプの呼び水配管/冷凍機の冷却水配管 |
| 排水系 | 雨水管/その他排水管等 |
受水槽を通った水は水道事業者の管理を離れています。だから給水装置につなぎ戻してはいけません。
用途の異なる管が近接していて外見では見分けにくい場合があるので、管の外面に用途を表示します。
詳細はクロスコネクションとは?逆止弁を付ければつないでよいのかで扱っています。
逆止弁を設置すれば井戸水配管とつないでよいか。
いけません。禁じられているのは直接連結することそのものです。
受水槽以下の配管との接続はクロスコネクションか。
該当します。標準計画の例示に入っています。
一時的な仮設ならよいか。
いけません。仮設であっても絶対に行ってはなりません。
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法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月