平成29年度 学科試験1 問26は、金属管の侵食に関する問題です。ア〜エの正誤の組み合わせから適当なものを1つ選びます。
誤りはアとイです。
アは侵食されるのが自然電位の低い金属なのに、高い金属としています。イはミクロセル侵食の中身を、マクロセル侵食として書いています。
※ このページに問題文そのものは載せていません。公益財団法人 給水工事技術振興財団の過去5年間の試験問題には、2026年8月時点で令和3年度以降が掲載されています。
正解:選択肢4(ア誤 イ誤 ウ正 エ正)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ×(誤り) | ア=自然電位の高い金属が侵食される、としています。侵食されるのは自然電位の低い金属です |
| 2 | ×(誤り) | イ=マクロセル侵食とは腐食性の高い土壌、バクテリアによる侵食をいう、としています。これはミクロセル侵食です |
| 3 | ○(正しい) | ウ=鉄道、変電所等に近接して埋設されている場合、漏えい電流による電気分解作用で侵食を受ける。電流が金属管から流出する部分に侵食が起きる |
| 4 | ○(正しい) | エ=アルカリ性のコンクリートに接している部分の電位が高くなって腐食電池が形成され、コンクリートと接触していない部分が侵食される |
侵食は大きく2つ、自然侵食がさらに2つに分かれます。
| 大分類 | 中分類 | 中身 |
|---|---|---|
| 電気侵食 | — | 漏えい電流による侵食/干渉による侵食 |
| 自然侵食 | マクロセル侵食 | 異種金属接触侵食/コンクリート・土壌系侵食/通気差侵食 |
| 自然侵食 | ミクロセル侵食 | 一般土壌侵食/バクテリア侵食/大気中の侵食 |
イが挙げている「腐食性の高い土壌、バクテリア」は、どちらもミクロセル侵食の側にあります。
マクロセルは異種環境での電池作用による侵食です。金属材質、土壌、乾湿、通気性、pH値、溶解成分の違いなどが原因になります。
| 場面 | 侵食されるのは |
|---|---|
| 異種金属の接触 | 自然電位の低いほう |
| 漏えい電流 | 電流が金属管から流出する部分 |
| コンクリートとの接触 | コンクリートと接触していない部分(土壌側) |
3か所とも、逆に書いた肢が別の年度で誤りとして出ています。
エはこの3つ目で、電位の高低と侵食される側の両方が正しく書かれています。
標準計画は、異種金属管との接続に異種金属管用絶縁継手等を使うこととしています。
電池ができるのは電気が通るからで、そこを切ります。
詳細は金属管の侵食とは?マクロセルとミクロセルの違いと侵食されるのはどちら側かで扱っています。
異種金属が接触するとどちらが侵食されるか。
自然電位の低いほうです。
バクテリアによる侵食はどちらか。
ミクロセル侵食です。マクロセル侵食ではありません。
コンクリートに接している鋼管はどちらが侵食されるか。
コンクリートと接触していない部分です。接している部分の電位が高くなります。
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参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月