平成29年度 学科試験1 問30は、給水方式の決定に関する問題です。ア〜エの正誤の組み合わせから適当なものを1つ選びます。
誤りはアとエです。
アは直結増圧式を圧力水槽を設置する方式としています。エは配水系統と縁が切れる場所を「受水槽出口」としています。
※ このページに問題文そのものは載せていません。公益財団法人 給水工事技術振興財団の過去5年間の試験問題には、2026年8月時点で令和3年度以降が掲載されています。
正解:選択肢4(ア誤 イ正 ウ正 エ誤)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ×(誤り) | ア=直結増圧式を、給水管の途中に圧力水槽を設置して給水する方式としています。設置するのは増圧給水設備(直結加圧形ポンプユニット)です |
| 2 | ○(正しい) | イ=水道事業者ごとに給水方式の取扱いが異なるため、決定に当たっては設計に先立ち水道事業者に確認する必要がある |
| 3 | ○(正しい) | ウ=給水方式には直結式、受水槽式及び直結・受水槽併用式があり、給水する高さ、所要水量、使用用途及び維持管理面を考慮して決定する |
| 4 | ×(誤り) | エ=受水槽出口で配水系統と縁が切れる、としています。縁が切れるのは受水槽入口です |
この論点は、平成27年に語句を選ばせる形で出ています。
| 選択肢に並んだ語 | 判定 |
|---|---|
| 受水槽入口 | 正しい(平成27年 問30の正答(1)がこの語) |
| 受水槽出口 | 誤り(平成29年 問30エ・令和元年でも同じ語で出題) |
受水槽に入った時点で、水は大気に開放されます。そこで配水管とのつながりが切れます。
出口はもう受水槽から先の話なので、縁が切れる場所ではありません。
給水装置標準計画・施工方法 1.直結式 2)直結増圧式(要旨)
直結増圧式は、給水管の途中に増圧給水設備を設置し、圧力を増して直結給水する方法である。
直結増圧式で設置するのは、直結加圧形ポンプユニットです。
圧力水槽は受水槽式の中の圧力水槽式で出てくる言葉です。受水槽式の部品名を直結式に持ち込んだ形です。
| 方式 | 中身 |
|---|---|
| 直結直圧式 | 配水管の水圧で直接給水する |
| 直結増圧式 | 給水管の途中に直結加圧形ポンプユニットを設置する |
| 受水槽式 | 配水管から分岐し受水槽に受け、そこから給水する |
| 直結・受水槽併用式 | 一つの建築物内で直結式と受水槽式の両方を用いる |
ウはこの4つのうち3つの区分をそのまま書いています。
詳細は受水槽式給水とは?高置水槽式・圧力水槽式・ポンプ直送式の違いと直結加圧形ポンプユニットとは?吐水圧を決める3つと逆流防止装置の位置で扱っています。
配水系統と縁が切れるのはどこか。
受水槽入口です。受水槽に入った時点で水が大気に開放されます。
直結増圧式で給水管の途中に設置するものは。
増圧給水設備(直結加圧形ポンプユニット)です。圧力水槽ではありません。
給水方式の決定にあたって先にすることは。
水道事業者ごとに取扱いが異なるため、設計に先立ち水道事業者に確認します。
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法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月