平成28年度 学科試験1 問22は、管の侵食防止のための防食工に関する問題です。ア〜エの正誤の組み合わせから適当なものを1つ選びます。
誤りはアとウです。
アは通水口に塗料を当て、ウは切管の内面に管端防食継手を当てています。どちらも、その場所に使うものではありません。
※ このページに問題文そのものは載せていません。公益財団法人 給水工事技術振興財団の過去5年間の試験問題には、2026年8月時点で令和3年度以降が掲載されています。
正解:選択肢3(ア誤 イ正 ウ誤 エ正)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ×(誤り) | ア=穿孔、分岐した通水口にダクタイル管補修用塗料を塗布する、としています。通水口には防食コアを挿入します |
| 2 | ○(正しい) | イ=管外面の防食工にはポリエチレンスリーブ、防食テープ、防食塗料を用いる方法の他、外面被覆管を使用する方法がある |
| 3 | ×(誤り) | ウ=鋳鉄管の切管の内面防食に管端防食継手を使用する、としています |
| 4 | ○(正しい) | エ=絶縁接続法とは、管路に電気的絶縁継手を挿入して管の電気抵抗を大きくし、管に流出入する漏洩電流を減少させる方法 |
| 場所 | 措置 |
|---|---|
| サドル付分水栓等で穿孔、分岐した通水口 | 防食コアを挿入 |
| 鋳鉄管の切口面 | ダクタイル管補修用塗料を塗装 |
| ライニング鋼管のねじ接合部・管端部 | 管端防食継手あるいは管端防食コア |
アは2段目の措置を1段目の場所に当てています。
ウは3段目の措置を、鋳鉄管の切管に当てています。管端防食継手はライニング鋼管のもので、鋳鉄管のものではありません。
平成30年 問23でも、通水口への防食コアと切口面へのダクタイル管補修用塗料の場所が入れ替えられています。
付ける場所だけを入れ替えるのが、この論点の作り方です。
| 分類 | 方法 |
|---|---|
| 後から付ける | ポリエチレンスリーブ/防食テープ/防食塗料 |
| はじめから付いている | 外面被覆管を使用する |
3つ並べたあとに「他に」でもう1つ挙げる形です。
電気的絶縁継手を挿入して管の電気抵抗を大きくします。
電流が流れにくくなるので、管に流出入する漏洩電流が減ります。
異種金属接触侵食を防ぐ異種金属管用絶縁継手も、電気を切るという考え方は同じです。
詳細は金属管の侵食とは?マクロセルとミクロセルの違いと侵食されるのはどちら側かとライニング鋼管とは?管端防食が要る理由と強度・耐食性の分担で扱っています。
穿孔・分岐した通水口にはどんな措置をするか。
防食コアを挿入します。ダクタイル管補修用塗料は切口面のほうです。
管端防食継手はどの管に使うか。
ライニング鋼管です。ねじ接合部や管端部が腐食しやすいためです。
絶縁接続法とは。
管路に電気的絶縁継手を挿入して電気抵抗を大きくし、管に流出入する漏洩電流を減少させる方法です。
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参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月