給水装置工事主任技術者 独学ガイド

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平成28年度 給水装置工事法 問16 を解説(管種と継手の対応で切る)

平成28年度 学科試験1 問16は、給水管の接合に関する問題です。ア〜エの正誤の組み合わせから適当なものを1つ選びます。

この問題のポイント

誤りはアとウです。

アは静置時間中に力を加えても問題はないとしています。ウは架橋ポリエチレン管に熱融着式継手を当てています。

※ このページに問題文そのものは載せていません。公益財団法人 給水工事技術振興財団の過去5年間の試験問題には、2026年8月時点で令和3年度以降が掲載されています。

正解:選択肢2(ア誤 イ正 ウ誤 エ正)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) ア=TS継手は静置時間を十分とる必要があるが、その間は引っ張り及び曲げの力を加えても問題はない、としています
2 ○(正しい) イ=ポリエチレン二層管の接合には、管種(1種・2種)に適合した金属継手を使用する
3 ×(誤り) ウ=架橋ポリエチレン管の熱融着式継手による接合、としています。架橋ポリエチレン管の継手はメカニカル式継手と電気融着式継手です
4 ○(正しい) エ=ステンレス鋼鋼管の伸縮可とう式継手は埋設地盤の変動に対応できるよう伸縮可とう性を持たせたもので、接合はワンタッチ方式が主である

この問題のポイント(ここが正解)

ウは管種と継手の対応で切れる

管種 継手
架橋ポリエチレン管メカニカル式継手と電気融着式継手
ポリエチレン二層管金属継手(管種1種・2種に適合したもの)
水道配水用ポリエチレン管電気融着式継手、金属継手、メカニカル式継手
ステンレス鋼鋼管伸縮可とう式継手、プレス式継手

架橋ポリエチレン管に熱融着式継手は出てきません。

この対応表は平成29年 問42の穴埋めでも問われています。

アは接着後に何をしてはいけないか

給水装置標準計画・施工方法 3.8 配管工事 5)(要旨)

TS継手による接合 i)接着剤は、均一に薄く塗布する。ii)接着剤を塗布後、直ちに継手に挿し込み、管の戻りを防ぐため、口径50mm以下は30秒以上、口径75mm以上は60秒以上そのまま保持すること。iii)はみ出した接着剤は、直ちに拭きとる。

条文は「そのまま保持すること」と書いています。

力を加えてよいという書き方は、この趣旨と合いません。

イの「管種(1種・2種)に適合した」は条件が付いている

ポリエチレン二層管の金属継手は、管種に適合したものを使います。

条件が付いているから正しい肢になります。

この条件を落として「金属継手を使用する」だけにすると、どの継手でもよいと読めてしまいます。

詳細はポリエチレン管とポリブテン管の違いは?継手の対応を整理硬質ポリ塩化ビニル管とは?耐衝撃性・耐熱性との違いと接着後24時間で扱っています。

覚え方

  • 架橋ポリエチレン管の継手はメカニカル式継手と電気融着式継手(熱融着式ではない)
  • ポリエチレン二層管は金属継手(管種1種・2種に適合したもの)
  • ★TS継手は口径50mm以下は30秒以上、75mm以上は60秒以上そのまま保持する
  • 管種と継手の対応表を1つ持っていれば、どの肢でも切れる(平成29年問42の穴埋めと同じ表)
  • ステンレス鋼鋼管=伸縮可とう式継手・プレス式継手

理解度チェック

Q.

架橋ポリエチレン管の継手は。

メカニカル式継手と電気融着式継手です。熱融着式継手ではありません。

Q.

ポリエチレン二層管の継手は。

管種(1種・2種)に適合した金属継手です。

Q.

TS継手の保持時間は。

口径50mm以下は30秒以上、75mm以上は60秒以上です。

> 給水装置工事法のほかの論点は給水装置工事法のカテゴリにまとめています

法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。

参考資料

  • 公益財団法人 給水工事技術振興財団「平成28年度 給水装置工事主任技術者試験 学科試験1 問題」および同財団が公表した正答番号。本記事の正誤の判定は同正答番号(問16=(2))によります。設問文が「適当なものはどれか」であることを確認したうえで各肢を判定しました。問題文・選択肢は掲載していません。
  • 国土交通省「給水装置標準計画・施工方法」(PDF)。3.8 配管工事。TS継手の接合手順と保持時間、管種ごとの継手は同資料によります。
  • 公益財団法人 給水工事技術振興財団「平成29年度 学科試験2 問題」問42および同年度の正答番号。管種と継手の対応が穴埋めで問われていることは同問によります。
  • アについて、静置時間中に力を加えてはならないことを直接示す記述は手元の資料に見あたりません。本記事は「引っ張り及び曲げの力を加えても問題はない」が誤りとして出題された事実と、資料が「そのまま保持すること」と書いていることを並べるにとどめています。
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給水装置工事主任技術者の用語・過去問を、国土交通省の給水装置標準計画・施工方法など一次資料にあたって整理しています。

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