給水装置工事主任技術者 独学ガイド

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平成28年度 給水装置の概要 問47 を解説(たるみを無くさない)

平成28年度 学科試験2 問47は、給水用具の故障に関する問題です。4つの記述から不適当なものを1つ選びます。

この問題のポイント

誤りは選択肢2です。鎖がからまっている場合は鎖のたるみを2輪ほどにします

たるみを無くしてしまうと、別の不具合が起きます。

※ このページに問題文そのものは載せていません。公益財団法人 給水工事技術振興財団の過去5年間の試験問題には、2026年8月時点で令和3年度以降が掲載されています。

正解:選択肢2

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 湯沸器の故障は需要者等が修理することは困難かつ危険であり、簡易なもの以外は製造業者に修理を依頼する
2 正解 鎖がからまっていたため鎖のたるみを無くした、としています。たるみを2輪ほどにします
3 ○(正しい) 大便器洗浄弁から常に大量の水が流出し、ピストンバルブの小孔が詰まっていたので、取外して小孔を掃除した
4 ○(正しい) 水栓のスピンドルのねじ山が摩耗していたので水栓を取替えた

選択肢2のポイント(ここが誤り)

鎖はフロート弁を引き上げるためのものです。

鎖の状態 何が起きるか
からまっているフロート弁が戻らず水が止まらない
たるみが無い(張っている)フロート弁が閉じきらない
たるみが2輪ほど適正

たるみを無くすと、鎖がフロート弁を引っぱったままになります。

からまりを直すことと、たるみを無くすことは別です。

平成30年 問49では「鎖のたるみを2輪ほどにした」が正しい肢として出ています。

選択肢4は摩耗でも部品ごと

摩耗した部品 処置
パッキンの摩耗そのパッキンを取り替える
スピンドルのねじ山の摩耗水栓を取り替える

ねじ山はパッキンのように単体で交換できません。

摩耗だからパッキン交換、と機械的に当てると外します。

選択肢3は「大量に流出」の原因の1つ

大便器洗浄弁から常に大量の水が流出する原因は3つあります。

ストレーナの異物/小孔の詰まり/逃し弁のゴムパッキンです。

この肢は小孔の詰まりなので、小孔を掃除します。

選択肢1は「誰が直すか」

湯沸器は構造が複雑で、需要者等が修理するのは困難かつ危険です。

簡易なもの以外は製造業者に依頼します。

詳細は給水用具の故障と対策は?清掃か、パッキンか、交換かを整理で扱っています。

覚え方

  • 鎖がからまっていたらたるみを2輪ほどにする。たるみを無くすと閉じきらない
  • からまりを直すことと、たるみを無くすことは別
  • 摩耗でも部品ごと交換になるものがある=スピンドルのねじ山の摩耗は水栓を取り替える
  • 「摩耗だからパッキン交換」と機械的に当てると外す
  • 大便器洗浄弁の「常に大量に流出」は原因が3つ=ストレーナの異物/小孔の詰まり/逃し弁のゴムパッキン

理解度チェック

Q.

ロータンクの鎖がからまっていたときは。

鎖のたるみを2輪ほどにします。たるみを無くすのではありません。

Q.

スピンドルのねじ山が摩耗していたときは。

水栓を取り替えます。

Q.

湯沸器が故障したときは。

簡易なもの以外は製造業者に修理を依頼します。

> 給水装置の概要のほかの論点は給水装置の概要のカテゴリにまとめています

法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。

参考資料

  • 公益財団法人 給水工事技術振興財団「平成28年度 給水装置工事主任技術者試験 学科試験2 問題」および同財団が公表した正答番号。本記事の正誤の判定は同正答番号(問47=(2))によります。設問文が「不適当なものはどれか」であることを確認したうえで各肢を判定しました。問題文・選択肢は掲載していません。
  • 国土交通省「給水装置標準計画・施工方法」(PDF)。給水用具の故障と対策、ロータンクの鎖、大便器洗浄弁の小孔、湯沸器の修理は同資料によります。
  • 公益財団法人 給水工事技術振興財団「平成30年度 学科試験2 問題」問49および同年度の正答番号。「鎖のたるみを2輪ほどにした」が正しい肢として出ていることは同問によります。
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給水装置工事主任技術者の用語・過去問を、国土交通省の給水装置標準計画・施工方法など一次資料にあたって整理しています。

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