給水装置工事主任技術者 独学ガイド

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平成27年度 給水装置の構造及び性能 問27 を解説(Oリングでなくパッキン)

平成27年度 学科試験1 問27は、給水装置の耐圧性能基準に関する問題です。ア〜エの正誤の組み合わせから適当なものを1つ選びます。

この問題のポイント

誤りはイとエです。

イは最終の止水機構の流出側にも適用されるとしていますが、条文は除いています。エは20kPaの対象をOリングとしています。

※ このページに問題文そのものは載せていません。公益財団法人 給水工事技術振興財団の過去5年間の試験問題には、2026年8月時点で令和3年度以降が掲載されています。

正解:選択肢1(ア正 イ誤 ウ正 エ誤)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) ア=1.75MPaは、通常の使用状態における水圧、ウォータハンマによる水撃圧等を考慮し、給水装置に加わり得る最大水圧として設定したもの
2 ×(誤り) イ=最終の止水機構の流出側に設置されている給水用具にも適用される、としています。条文は除いています
3 ○(正しい) ウ=弁類は、耐久性能試験により10万回の開閉操作を繰り返した後でも耐圧性能を有するものでなければならない
4 ×(誤り) エ=Oリングは装着時の密着力で水密性を確保する構造のため20kPaの低水圧試験も行う、としています

この問題のポイント(ここが正解)

イは条文の括弧書きと逆

給水装置の構造及び材質の基準に関する省令 第1条第1項柱書き

給水装置(最終の止水機構の流出側に設置されている給水用具を除く。以下この条において同じ。)は、次に掲げる耐圧のための性能を有するものでなければならない。

条文は「除く」と書いています。

肢は「安全性確保のため」という理由まで付けて、逆にしています。

除外の理由は、最終の止水機構を閉止すれば漏水等を防止でき、高水圧が加わらないからです。

エは20kPaの対象を替えている

同 第1条第1項第4号

パッキンを水圧で圧縮することにより水密性を確保する構造の給水用具は、第一号に掲げる性能を有するとともに、耐圧性能試験により二〇キロパスカルの静水圧を一分間加えたとき、水漏れ、変形、破損その他の異常を生じないこと。

対象は「パッキンを水圧で圧縮することにより水密性を確保する構造」の給水用具です。

肢が書いている「装着時の密着力で水密性を確保する構造」は、これとは別の説明です。

2つの水圧の使い分け

水圧 対象
1.75MPa給水装置(最終の止水機構の流出側を除く)を1分間
20kPaパッキンを水圧で圧縮する構造の給水用具に、1.75MPaと併せて
最大吐出圧力加圧装置及びその下流側(一定の要件を満たすもの)

低い水圧でも漏れないかを見るのが20kPaです。

高い水圧に耐えられても、低い水圧では密着しないことがあるからです。

詳細は耐圧性能基準とは?1.75MPaと20kPa・加圧装置だけ最大吐出圧力で扱っています。

覚え方

  • 耐圧性能基準は最終の止水機構の流出側を除く(省令第1条第1項柱書き)
  • 20kPaの対象はパッキンを水圧で圧縮することにより水密性を確保する構造の給水用具
  • 1.75MPaは給水装置に加わり得る最大水圧として設定されたもの
  • 高い水圧に耐えられても、低い水圧では密着しないことがあるから20kPaも見る
  • 弁類は10万回の開閉操作の後でも耐圧性能を有すること

理解度チェック

Q.

耐圧性能基準の対象から除かれるのは。

最終の止水機構の流出側に設置されている給水用具です。

Q.

20kPaの低水圧試験の対象は。

パッキンを水圧で圧縮することにより水密性を確保する構造の給水用具です。

Q.

1.75MPaはどう決められた値か。

通常の使用状態の水圧や水撃圧等を考慮し、給水装置に加わり得る最大水圧として設定されたものです。

> 給水装置の構造及び性能のほかの論点は給水装置の構造及び性能のカテゴリにまとめています

法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。

参考資料

  • 公益財団法人 給水工事技術振興財団「平成27年度 給水装置工事主任技術者試験 学科試験1 問題」および同財団が公表した正答番号。本記事の正誤の判定は同正答番号(問27=(1))によります。設問文が「適当なものはどれか」であることを確認したうえで各肢を判定しました。問題文・選択肢は掲載していません。
  • 給水装置の構造及び材質の基準に関する省令(平成9年厚生省令第14号)第1条(耐圧に関する基準)第1項、第7条(耐久に関する基準)(e-Gov法令検索)。条文の引用は同省令によります。
  • 国土交通省「給水装置の構造及び材質の基準に関する省令」の解説。1.75MPaの設定の考え方、除外の理由は同解説によります。
  • ※ 水道行政は2024年4月に厚生労働省から国土交通省・環境省へ移管されました。平成27年の出題当時の「厚生労働大臣」は、現行条文では国土交通大臣です。条文の引用は現行の表記によります。
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給水装置工事主任技術者の用語・過去問を、国土交通省の給水装置標準計画・施工方法など一次資料にあたって整理しています。

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