給水装置工事主任技術者 独学ガイド

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平成27年度 給水装置計画論 問33 を解説(水平と鉛直で扱いが違う)

平成27年度 学科試験1 問33は、口径20mmの給水管でAからFに向かって36L/分の水を流した場合の、管路A〜F間の管の摩擦損失水頭と高低差の合計を求める問題です。4つから適当なものを1つ選びます。

この問題のポイント

この問題は2つを別々に出して足す形です。

摩擦損失水頭は管の長さから、高低差は図の寸法から出します。

※ このページに問題文そのものは載せていません。公益財団法人 給水工事技術振興財団の過去5年間の試験問題には、2026年8月時点で令和3年度以降が掲載されています。

正解:選択肢3(8m)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 管長の足し方か、高低差の扱いがずれた値です
2 ×(誤り) 管長の足し方か、高低差の扱いがずれた値です
3 正解 摩擦損失水頭と高低差を別々に出して足した値です
4 ×(誤り) 管長の足し方か、高低差の扱いがずれた値です

この計算の手順(ここが正解)

設問が明記している数値条件

条件
給水管の口径20mm
流量36 L/分
水道メーター、給水用具類配管内に無い
管の曲がりによる損失水頭考慮しない

給水用具が無いので、給水用具の損失水頭図を引く必要がありません。

使う図は流量図だけです。

流量の単位をそろえる

設問は36L/分で与えられています。

流量図は L/秒 で読むので、60で割ります。

36 ÷ 60 = 0.6 L/秒 です。

水平と鉛直で扱いが違う

設問はA〜B、C〜D、E〜Fは水平方向に、B〜C、D〜Eは鉛直方向に配管されていると書いています。

区間 何に使うか
水平方向(A〜B、C〜D、E〜F)長さを足して管長にする
鉛直方向(B〜C、D〜E)高低差として別に扱う

設問が聞いているのは「摩擦損失水頭と高低差の合計」です。

2つを別々に出して、最後に足します。

手順は4つ

やること
1流量をL/秒に直す(36÷60=0.6)
2流量図で口径20mmの線から動水勾配を読む
3水平区間の長さの合計を掛けて摩擦損失水頭を出す
4図の高低差を足す

動水勾配は管1mあたりの値なので、管の長さを掛けてはじめて水頭になります。

鉛直区間の長さを管長に足してしまうと、二重に数えることになります。

詳細は水頭の計算問題の解き方は?吐水圧と総損失水頭の2つの型を整理で扱っています。

覚え方

  • 摩擦損失水頭と高低差は別々に出して最後に足す
  • 水平区間は管長、鉛直区間は高低差。鉛直を管長に足すと二重に数える
  • 流量図はL/秒で読む。36L/分は60で割って0.6L/秒
  • 給水用具が配管内に無いので、損失水頭図は引かない(使う図は流量図だけ)
  • ★動水勾配は管1mあたりの値。管長を掛けてはじめて水頭になる

理解度チェック

Q.

摩擦損失水頭はどう求めるか。

流量図から動水勾配を読み、水平区間の長さの合計を掛けます。

Q.

鉛直方向の区間はどう扱うか。

高低差として別に扱います。管長には足しません。

Q.

36L/分はL/秒でいくつか。

0.6L/秒です。60で割ります。

> 給水装置計画論のほかの論点は給水装置計画論のカテゴリにまとめています

法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。

参考資料

  • 公益財団法人 給水工事技術振興財団「平成27年度 給水装置工事主任技術者試験 学科試験1 問題」および同財団が公表した正答番号。本記事の正誤の判定は同正答番号(問33=(3))によります。設問文が「適当なものはどれか」であることを確認したうえで各肢を判定しました。問題文・選択肢は掲載していません。
  • 国土交通省「給水装置標準計画・施工方法」(PDF)。ウエストン公式による流量図の使い方、動水勾配と管長から摩擦損失水頭を求める手順は同資料によります。
  • 本記事では設問の図・表そのものを再現していません。図-1(ウエストン公式による給水管の流量図)から読み取る動水勾配の値は、本記事では挙げていません。設問に明記された数値条件(口径20mm、流量36L/分、給水用具は配管内に無い、曲がりは考慮しない)と、計算の手順だけを書いています。
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給水装置工事主任技術者の用語・過去問を、国土交通省の給水装置標準計画・施工方法など一次資料にあたって整理しています。

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