平成27年度 学科試験1 問32は、直結式給水による15戸の集合住宅での同時使用水量を求める問題です。標準化した同時使用水量により計算する方法によります。4つから適当なものを1つ選びます。
この問題は2段階です。
先に1戸当たりを出し、そのあとで戸数分に広げます。
※ このページに問題文そのものは載せていません。公益財団法人 給水工事技術振興財団の過去5年間の試験問題には、2026年8月時点で令和3年度以降が掲載されています。
正解:選択肢3(400 L/分)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ×(誤り) | 1戸当たりの計算か、戸数への広げ方のどちらかがずれた値です |
| 2 | ×(誤り) | 1戸当たりの計算か、戸数への広げ方のどちらかがずれた値です |
| 3 | 正解 | 2段階を順に通した値です |
| 4 | ×(誤り) | 1戸当たりの計算か、戸数への広げ方のどちらかがずれた値です |
標準化した同時使用水量の式(給水装置標準計画・施工方法 2.3.2)
同時使用水量 = 給水用具の全使用水量 ÷ 給水用具総数 × 使用水量比
手順は3つです。
| 順 | やること | 引く表 |
|---|---|---|
| 1 | 1戸当たりの全使用水量と給水用具総数を出す | 表-1 |
| 2 | 給水用具総数から同時使用水量比を引く | 表-2 |
| 3 | 給水戸数から同時使用戸数率を引き、同時に使う戸数を掛ける | 表-3 |
式に入るのは全使用水量の合計と給水用具の総数です。
どの器具が何L/分かという1つ1つの対応は、計算に使いません。
合計してしまえば、並び順は答えに影響しません。
この設問の表-1は、給水用具が5個で、使用水量の合計は75L/分です。
| 当てはめ | 計算 |
|---|---|
| 1戸当たりの同時使用水量 | 75 ÷ 5 × 2.2 = 33 L/分 |
| 同時に使う戸数 | 15 × 0.80 = 12戸 |
| 集合住宅全体 | 33 × 12 = 396 L/分 |
給水用具総数5個に対応する同時使用水量比は表-2の「5」で2.2、給水戸数15戸は表-3の「11〜20」で80%です。
396L/分に最も近い選択肢に落ちます。
| やりがちな取り違え | 正しくは |
|---|---|
| 総給水用具数を5×15=75個として表-2を引く | 表-2は1戸当たりの5個で引く |
| 同時使用戸数率を掛けずに15戸をそのまま掛ける | 15×0.80=12戸を掛ける |
| 合計75L/分を割らずに2.2倍する | まず個数で割って1個当たりにする |
表-2は1戸の中の話、表-3は戸どうしの話です。
詳細は同時使用水量とは?一戸建て・集合住宅・事務所ビルで変わる6つの算定方法で扱っています。
標準化した同時使用水量の式は。
全使用水量 ÷ 給水用具総数 × 使用水量比です。
表-2は何個で引くか。
1戸当たりの給水用具総数です。戸数を掛けた総数ではありません。
15戸の同時使用戸数率は。
表-3の「11〜20」の行で80%です。15×0.80=12戸を掛けます。
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法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月