給水装置工事主任技術者 独学ガイド

  1. HOME
  2. 給水装置計画論
  3. > 平成27年度 問31

平成27年度 給水装置計画論 問31 を解説(存在しない方式名)

平成27年度 学科試験1 問31は、給水方式に関する問題です。4つの記述から不適当なものを1つ選びます。

この問題のポイント

誤りは選択肢4です。受水槽式にあるのは圧力水槽式で、直圧水槽式という方式名はありません。

「直圧」は直結直圧式のほうで使う語です。

※ このページに問題文そのものは載せていません。公益財団法人 給水工事技術振興財団の過去5年間の試験問題には、2026年8月時点で令和3年度以降が掲載されています。

正解:選択肢4

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 給水方式は複数存在し、給水する高さ、所要水量、使用用途及び維持管理面を考慮して決定する
2 ○(正しい) 直結式給水は、配水管の水圧で直結給水する直結直圧式と、直結加圧形ポンプユニットを設置する直結増圧式がある
3 ○(正しい) 直結・受水槽併用式給水は、一つの建築物内で直結式、受水槽式の両方を併用するもの
4 正解 受水槽式給水にポンプ直送式、高置水槽式、直圧水槽式がある、としています。圧力水槽式です

選択肢4のポイント(ここが誤り)

受水槽式の3つ

方式 給水の仕方
高置水槽式高所の水槽から自然流下
圧力水槽式水槽の内部圧力で押し出す
ポンプ直送式ポンプの運転台数の変更や回転数制御

「直圧水槽式」はこの3つのどれでもありません。

「直圧」が使われるのは直結式のほう

方式 どこで使う語か
直結直圧式直結式(配水管の水圧でそのまま給水する)
圧力水槽式受水槽式(水槽の内部圧力で押し出す)

2つの言葉を混ぜて、存在しない方式名を作っています。

どちらにも「圧」が入っているので、見た目では気づきにくくなっています。

方式名の入れ替えは繰り返し出る

平成28年 問31イでは、圧力水槽式の説明にポンプ直送式の中身を当てた肢が誤りとして出ています。

この年は説明ではなく、方式名そのものを作り替えています。

給水方式の全体

大分類 中身
直結式直結直圧式/直結増圧式
受水槽式高置水槽式/圧力水槽式/ポンプ直送式
直結・受水槽併用式一つの建築物内で両方を併用

詳細は受水槽式給水とは?高置水槽式・圧力水槽式・ポンプ直送式の違いで扱っています。

覚え方

  • 受水槽式は高置水槽式・圧力水槽式・ポンプ直送式の3つ
  • 「直圧水槽式」という方式名は存在しない
  • 「直圧」は直結直圧式で使う語。2つの言葉を混ぜて存在しない方式名を作っている
  • ★どちらにも「圧」が入るので見た目では気づきにくい
  • 直結式は直結直圧式・直結増圧式/併用式は一つの建築物内で両方

理解度チェック

Q.

受水槽式給水の3つの方式は。

高置水槽式、圧力水槽式、ポンプ直送式です。

Q.

「直圧」はどの方式で使う語か。

直結直圧式です。受水槽式のほうは圧力水槽式です。

Q.

直結増圧式で設置するものは。

直結加圧形ポンプユニットです。

> 給水装置計画論のほかの論点は給水装置計画論のカテゴリにまとめています

法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。

参考資料

  • 公益財団法人 給水工事技術振興財団「平成27年度 給水装置工事主任技術者試験 学科試験1 問題」および同財団が公表した正答番号。本記事の正誤の判定は同正答番号(問31=(4))によります。設問文が「不適当なものはどれか」であることを確認したうえで各肢を判定しました。問題文・選択肢は掲載していません。
  • 国土交通省「給水装置標準計画・施工方法」(PDF)。2.2 給水方式の決定。直結式・受水槽式・直結受水槽併用式の区分は同資料によります。
  • 公益財団法人 給水工事技術振興財団「平成28年度 学科試験1 問題」問31および同年度の正答番号。方式の説明を入れ替えた肢が誤りとして出ていることは同問によります。
T

この記事を書いた人

T

給水装置工事主任技術者の用語・過去問を、国土交通省の給水装置標準計画・施工方法など一次資料にあたって整理しています。

▼平成27年度 給水装置工事主任技術者試験▼

▼カテゴリ一覧▼

T

T

給水装置工事主任技術者の用語・過去問を、一次資料にあたって整理しています。

Topへ >>