給水装置工事主任技術者 独学ガイド

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平成25年度 給水装置工事法 問12 を解説(基準が無い=省いてよいではない)

平成25年度 問12は、給水装置工事主任技術者が行う給水装置工事の検査に関する問題です。ア〜エのうち適当なものの数を選びます。

この問題のポイント

適当なのはアとエの2つなので、正解は選択肢2です。

イは耐圧試験を省いています。ウは放流する給水用具を絞っています。

※ このページに問題文そのものは載せていません。公益財団法人 給水工事技術振興財団の過去5年間の試験問題には、2026年8月時点で令和3年度以降が掲載されています。

正解:選択肢2(適当なものは2つ)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) ア=不断水分岐作業終了後、遊離残留塩素濃度が0.1mg/L以上であることを確認した
2 ×(誤り) イ=基準省令に試験水圧の定量的な基準がないことから、配管工事後の耐圧試験を省略した、としています
3 ×(誤り) ウ=通水確認作業として主たる給水用具から放流した、としています。通水確認は各給水用具から行います
4 ○(正しい) エ=使用した管及び給水用具について、すべて性能基準適合品が使用されているか確認した

この問題のポイント(ここが誤り)

イは「基準が無い」を「やらなくてよい」にすり替えている

耐圧試験の試験水圧 判定
定量的な基準はないそのとおり
水道事業者が給水区域内の実情を考慮して定めることができるそのとおり
だから省略してよいここが誤り

平成27年 問23アでは「定量的な基準はなく、水道事業者が定めることができる」が正しい肢として出ています。

数値が法令で決まっていないだけで、試験そのものは行います。

前半が正しいので、結論まで正しく見えてしまう形です。

詳細は耐圧性能基準とは?1.75MPaと20kPa・加圧装置だけ最大吐出圧力で扱っています。

ウは放流する範囲を絞っている

通水確認 判定
各給水用具からそれぞれ放流するこれが正しい
主たる給水用具から放流するこの肢は誤りとして出ています

見るのは、水道メーターを経由していること、吐水量、作動状態等です。

1つの給水用具だけ確かめても、他の用具の作動状態は分かりません。

令和7年 問17では、各給水用具から放流する形が正しい肢として出ています。

詳細は給水装置工事の品質管理とは?穿孔後に見る水質は5つで扱っています。

アの0.1mg/Lは遊離残留塩素

残留塩素 保持する濃度
遊離残留塩素0.1mg/L以上
結合残留塩素0.4mg/L以上

詳細は残留塩素とは?遊離0.1mg/Lと結合0.4mg/Lの使い分けとDPD法で扱っています。

覚え方

  • 耐圧試験は定量的な基準が無いだけで、省略してよいのではない
  • 前半(定量的な基準はない)は正しい。そこから「省略した」に飛ばしている
  • ★通水確認は各給水用具から放流する。「主たる給水用具から」は誤り
  • 遊離残留塩素は0.1mg/L以上/結合残留塩素は0.4mg/L以上

理解度チェック

Q.

試験水圧に定量的な基準がないとき、耐圧試験は省略してよいか。

省略できません。水道事業者が給水区域内の実情を考慮して定めることができます。

Q.

通水確認はどの給水用具から放流するか。

各給水用具からそれぞれ放流します。

Q.

不断水分岐作業終了後に確認する遊離残留塩素の濃度は。

0.1mg/L以上です。

> 給水装置工事法のほかの論点は給水装置工事法のカテゴリにまとめています

法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。

参考資料

  • 公益財団法人 給水工事技術振興財団「平成25年度 給水装置工事主任技術者試験 学科試験1 問題」および同財団が公表した正答番号。本記事の正誤の判定は同正答番号(問12=(2)=適当なものは2つ)によります。設問文が「適当なものの数はどれか」であることを確認したうえで各肢を判定しました。問題文・選択肢は掲載していません。
  • 国土交通省「給水装置標準計画・施工方法」(PDF)。給水装置工事の検査、通水確認の内容、性能基準適合品の確認は同資料によります。
  • 公益財団法人 給水工事技術振興財団「平成27年度 学科試験1 問題」および同年度の正答番号。耐圧試験の試験水圧に定量的な基準がなく水道事業者が定めることができることが正しい肢として出ていることは同年度 問23アによります。
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給水装置工事主任技術者の用語・過去問を、国土交通省の給水装置標準計画・施工方法など一次資料にあたって整理しています。

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