管工事施工管理技士 独学ガイド

  1. HOME
  2. 施工管理法
  3. > 給湯機器と水中ポンプの据付け

ガス湯沸器の耐熱板とは?3.2mm以上と水中ポンプの据付け

T

T

ガス湯沸器に耐熱板が要る場合と要らない場合が分かりません。

水中ポンプの据付けも、どこを固定するのか覚えられません。

この記事の要点

耐熱板が要るのは可燃性の取付面に、評定を有しない機器を取付ける場合です。

耐熱板はアルミニウム板で絶縁した3.2mm以上の耐火ボードとされています。

給湯用循環ポンプは、配管に荷重がかからないよう本体の前後を支持金物で支持します。

耐熱板が要るのは、条件が2つ重なったときです。

給湯機器とポンプの据付けを並べます。

給湯機器と水中ポンプの据付け要件を並べた図。公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第5編第2章第2節「給排水衛生機器」により、ガス湯沸器及び潜熱回収型給湯器は、可燃性の取付面にガス機器防火性能評定を有しない機器を取付ける場合、背部に耐熱板(アルミニウム板で絶縁した3.2mm以上の耐火ボード)を設ける。ガステーブルが設置される場合は、ガステーブルにかからないような位置に取付ける。ヒートポンプユニットと太陽熱集熱器は、地震動等により転倒しないように固定金物を用いて床又は壁に取付ける。温水発生機は第3編2.1.6、コージェネレーション装置は第3編2.1.8による。給湯用循環ポンプは水平になるように据付け、配管に荷重がかからないように本体の前後を支持金物で支持する。深井戸用水中モーターポンプは、パイプハンガー及び滑車台を井側の上に据付け、ポンプ及び揚水管を正確に連結して垂直に井内におろし、基礎上に水平になるように据付け、井戸ふたに固定するか又は支持バンドで支持する。汚水、雑排水及び汚物用水中モーターポンプは吸込みピットに水平になるように据付け、水中ケーブルは余長を束ねケーブルフックに取付け、着脱装置は堅固に固定しガイドレールは垂直に取付ける。
垂直と水平が使い分けられている。※仕様書の要件を並べた図。

ガス湯沸器の背部には何が要るのか

条件が付いた上での話です。

公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第5編2.2.3.4(1)

ガス湯沸器及び潜熱回収型給湯器は、2.2.1「一般事項」の当該事項により取付ける。ただし、可燃性の取付面に、ガス機器防火性能評定((一財)日本ガス機器検査協会)を有しない機器を取付ける場合は、背部に耐熱板(アルミニウム板で絶縁した3.2mm以上の耐火ボード)を設ける。

なお、ガステーブルが設置される場合は、ガステーブルにかからないような位置に取付ける。

2つの条件が重なったときです。可燃性の取付面で、かつ評定を有しない機器のときに耐熱板を設けます。

厚さも決められています。アルミニウム板で絶縁した3.2mm以上の耐火ボードです。

まちがえやすいポイント

耐熱板は「ガス湯沸器なら必ず」ではありません。

仕様書は「ただし」で条件を付けています。可燃性の取付面であること、そして評定を有しない機器であること、この2つがそろった場合です。

位置にも指示があります。ガステーブルが設置される場合は、ガステーブルにかからないような位置に取付けます。

「ただし書」の意味は用語の定義(承諾・指示・協議)で扱っています。

ヒートポンプ給湯機と太陽熱集熱器はどう固定するのか

どちらも同じ書き方です。

公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第5編2.2.3.5/2.2.3.6/2.2.3.7

2.2.3.5(1) 貯湯式電気温水器は、2.2.1「一般事項」の当該事項により取付ける。

2.2.3.6(1) ヒートポンプユニットは、地震動等により転倒しないように、固定金物を用いて床又は壁に取付ける。

(2) 貯湯ユニットは、2.2.1「一般事項」の当該事項により取付ける。

2.2.3.7(1) 太陽熱集熱器は、地震動等により転倒しないように、固定金物を用いて床又は壁に取付ける。

転倒を防ぐ書き方です。固定金物を用いて床又は壁に取付けます。

同じヒートポンプ給湯機でも分かれます。ヒートポンプユニットは固定金物、貯湯ユニットは一般事項によります。

タンクの仕様は飲料用タンクと貯湯タンクで扱っています。

給湯用循環ポンプはどう支持するのか

支える場所が決まっています。

公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第5編2.2.2.4(1)

ポンプは、水平になるように据付け、配管に荷重がかからないように、本体の前後を支持金物で支持する。

支えるのは本体の前後です。配管に荷重がかからないようにするためと書かれています。

ポンプの種類はポンプの種類と附属品で扱っています。

水中モーターポンプはどう据え付けるのか

用途で2つに分かれます。

公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第5編2.2.2.5(1)/2.2.2.6(1)(2)(3)

2.2.2.5(1) ポンプ等を吊りおろすパイプハンガー及び滑車台は、井側の上に据付ける。ポンプ及び揚水管を正確に連結して垂直に井内におろし、基礎上に水平になるように据付け、井戸ふたに固定するか又は支持バンドで支持する。水中ケーブルは、被覆を損傷しないように取付ける。

2.2.2.6(1) ポンプは、吸込みピットに水平になるように据付ける。

(2) 水中ケーブルは、余長を束ね被覆が損傷しないようにケーブルフックに取付ける。また、吐出管の床貫通部等の隙間はモルタルを充塡する。

(3) 着脱装置は、堅固に固定し、ガイドレールは垂直に取付ける。

深井戸用は井側の上にパイプハンガー及び滑車台を据え付けます。おろすのは垂直、据え付けるのは水平です。

汚水用は吸込みピットに水平に据え付けます。ガイドレールは垂直に取付けます。

温水発生機はどの規定によるのか

別の編を指しています。

公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第5編2.2.3.1/2.2.3.2/2.2.3.3

2.2.3.1(1) 第3編2.1.6「温水発生機」による。

2.2.3.2(1) 第3編2.1.8「コージェネレーション装置」による。

2.2.3.3(1) 排熱回収型給湯器は、第3編2.1.8「コージェネレーション装置」(1)及び(3)による。

同じ機器が2か所に出てきます。第5編は第3編の規定を引く形になっています。

ボイラーとの区分は真空式温水発生機とボイラーの区分で扱っています。

理解度チェック

Q.

ガス湯沸器に耐熱板が要るのはどんな場合か。

可燃性の取付面に、ガス機器防火性能評定を有しない機器を取付ける場合です。

Q.

耐熱板の仕様は。

アルミニウム板で絶縁した3.2mm以上の耐火ボードです。

Q.

給湯用循環ポンプはどこを支持するか。

本体の前後を支持金物で支持します。配管に荷重がかからないようにするためです。

Q.

汚物用水中モーターポンプはどこに据え付けるか。

吸込みピットに水平になるように据付けます。ガイドレールは垂直に取付けます。

Q.

ヒートポンプユニットの取付けは。

地震動等により転倒しないように、固定金物を用いて床又は壁に取付けます。

まとめ

  • 耐熱板は可燃性の取付面評定を有しない機器のときに背部へ設ける。
  • 耐熱板はアルミニウム板で絶縁した3.2mm以上の耐火ボード
  • ガステーブルが設置される場合はかからない位置に取付ける。
  • ヒートポンプユニットと太陽熱集熱器は固定金物で床又は壁に取付ける。
  • 給湯用循環ポンプは本体の前後を支持金物で支持する。
  • 深井戸用は井側の上にパイプハンガー、垂直におろして水平に据え付ける。
  • 汚物用は吸込みピットに水平、ガイドレールは垂直。

据付けの詳細は標準図と特記によって変わります。個別の判断は監督職員の指示にしたがってください。

あわせて読む

この科目の過去問はどこにあるか

級ごとに分けています。1級 施工管理法2級 施工管理法を見てください。

参考資料

  • 公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版(修補版)第5編第2章第2節「給排水衛生機器」2.2.2・2.2.3(国土交通省大臣官房官庁営繕部、令和7年11月5日 国営設第110号。国土交通省 官庁営繕のページで公開されているPDFの247ページから248ページ)。据付けの方法、耐熱板、支持は同節によります。
  • ※ 基礎、防振基礎、機器の固定は同節2.2.1「一般事項」によるもので、機器の据付けで扱っています。
  • ※ ガス機器防火性能評定の基準は(一財)日本ガス機器検査協会によるもので、同資料は取得していないため、この記事では引用していません。
T

この記事を書いた人

T

管工事施工管理技士の用語・過去問を、法令や公的な基準など一次資料にあたって整理しています。

T

T

管工事施工管理技士の用語・条文・数値を、公表された過去問と一次資料にあたって整理しています。

Topへ >>