管工事施工管理技士 独学ガイド

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立て管はどこで固定するのか?立て管の支持と冷媒用銅管

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横走り管の間隔は覚えたのですが、立て管の決まりが分かりません。

冷媒管だけ別の数字があると聞きました。

この記事の要点

立て管の固定は最下階の床又は最上階の床で行います。

形鋼振れ止め支持は管種にかかわらず各階1箇所です。

冷媒用銅管の吊り金物の間隔は、基準外径で1.5mか2.0mに分かれます。

固定は建物の端の階、振れ止めは各階です。

仕様書の数値を並べます。

立て管の固定と冷媒用銅管の支持を並べた図。公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版(修補版)第2編2.6.2による。表2.2.21では、固定(床)は鋼管及びステンレス鋼管について最下階の床又は最上階の床、形鋼振れ止め支持は鋼管・ステンレス鋼管、塩ビ管・耐火二層管及びポリエチレン管、銅管のいずれも各階1箇所とする。呼び径80以下の配管の固定(床)は不要としてもよい。鋼管及びステンレス鋼管で床貫通等により振れが防止されている場合は形鋼振れ止め支持を3階ごとに1箇所としてもよく、排水用可とう継手を使用する場合は最下階の床に1箇所設ける。冷媒用銅管の吊り金物の間隔は、銅管の基準外径が9.52ミリメートル以下の場合は1.5メートル以下、12.70ミリメートル以上の場合は2.0メートル以下とする。冷媒用銅管の立て管は立て管長の中間部で1箇所固定する。蒸気管の横走り管を形鋼振れ止め支持により下方より支持する場合にはローラ金物等を使用する。蒸気管の横走り管は伸縮管継手と固定点との中間に座屈防止用形鋼振れ止め支持を設ける。直管部の長さが25メートルを超える場合は25メートル以内ごとに直管方向の形鋼振れ止め支持を行う。
固定は端の階、振れ止めは各階。※仕様書の要件を並べた図。

立て管の固定はどこで行うのか

最下階か最上階の床です。

公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第2編2.6.2.3(1)、表2.2.21

(1) 複数階にわたって設置する立て管は、表2.2.21により固定(床)及び形鋼振れ止め支持を行う。

表2.2.21 固定(床) 鋼管及びステンレス鋼管(呼び径80以下は不要としてもよい。) 最下階の床又は最上階の床

施工の種別 施工場所
固定(床) 最下階の床又は最上階の床
形鋼振れ止め支持 各階1箇所

固定と振れ止めで場所が違います。固定は最下階か最上階、振れ止めは各階1箇所です。

振れ止めは管種で分かれていません。鋼管もステンレス鋼管も塩ビ管も銅管も各階1箇所です。

固定を省けるのはどんなときか

呼び径と床貫通で条件が変わります。

第2編2.6.2.3(2)(3)

(2) 呼び径80以下の配管の固定(床)は、不要としてもよい。

(3) 鋼管及びステンレス鋼管で、床貫通等により振れが防止されている場合は、形鋼振れ止め支持を3階ごとに1箇所としてもよい。なお、排水用可とう継手を使用する場合は、最下階の床に1箇所設ける。

固定を省ける境目があります。呼び径80以下です。

振れ止めを減らせる条件も別にあります。床貫通等により振れが防止されている場合は3階ごとに1箇所です。

まちがえやすいポイント

2つの緩和は対象が違います。

呼び径80以下で省けるのは固定(床)です。3階ごとに1箇所にできるのは形鋼振れ止め支持で、しかも鋼管及びステンレス鋼管に限られます。

排水用可とう継手を使うときは別の決まりが加わります。最下階の床に1箇所設けます。

冷媒用銅管の吊り間隔はいくつか

基準外径で2つに分かれます。

第2編2.6.2.2(9)

(ア) 吊り金物の間隔は、銅管の基準外径が9.52mm以下の場合は1.5m以下、12.70mm以上の場合は2.0m以下とする。

(イ) 形鋼振れ止め支持間隔は銅管による。ただし、液管・ガス管共吊りの場合は、液管の外径とするが、液管25mm未満の形鋼振れ止めの支持間隔は、ガス管の外径による。

境目は呼び径ではありません。銅管の基準外径で決まります。

共吊りのときは基準が入れ替わります。液管25mm未満のときはガス管の外径によるとされています。

冷媒用銅管の立て管はどこで固定するのか

立て管長の中間部です。

第2編2.6.2.3(5)(6)

(5) 冷媒用銅管の立て管の振れ止めは、形鋼による支持に代えて、冷媒用銅管用の支持材を用いても良い。

(6) 冷媒用銅管の立て管は、立て管長の中間部で1箇所固定し、他は配管の温度変化による伸縮を妨げない支持とする。

鋼管とは固定する場所が違います。立て管長の中間部で1箇所です。

残りの支持には条件が付きます。配管の温度変化による伸縮を妨げない支持とします。

蒸気管の横走り管で使うものは何か

ローラ金物と座屈防止の支持です。

第2編2.6.2.2(7)(8)(3)

(7) 蒸気管の横走り管を、形鋼振れ止め支持により下方より支持する場合には、ローラ金物等を使用する。

(8) 蒸気管の横走り管は、伸縮管継手と固定点との中間に標準図による座屈防止用形鋼振れ止め支持を設ける。

(3) 直管部の長さが25mを超える場合は、25m以内ごとに、直管方向の形鋼振れ止め支持を行う。

下方から支えるときの部材が指定されています。ローラ金物等です。

座屈防止の支持を入れる位置も決まっています。伸縮管継手と固定点との中間です。

横走り管の間隔は配管の支持と振れ止めで扱っています。

ハウジング形管継手のところはどう吊るのか

吊り用ボルトを使わない場合があります。

第2編2.6.2.2(5)(6)

(5) ハウジング形管継手で接合されている呼び径100以上の配管は、吊り材長さが400mm以下の場合、吊り材に曲げ応力が生じないように、吊り用ボルトに替えてアイボルト、鎖等を使用して吊る(可動式のみ、固定式は除く。)。

(6) 電動弁等の重量物及び可とう性を有する継手を使用する場合は、表2.2.20のほか、その直近で吊る。

条件が2つ重なります。呼び径100以上かつ吊り材長さが400mm以下です。

重量物のまわりにも決まりがあります。その直近で吊るとされています。

理解度チェック

Q.

立て管の固定はどこで行うか。

最下階の床又は最上階の床です。

Q.

立て管の形鋼振れ止め支持は何箇所か。

各階1箇所です。管種による違いはありません。

Q.

固定(床)を不要にできる呼び径は。

呼び径80以下です。

Q.

冷媒用銅管の吊り金物の間隔は。

基準外径9.52mm以下で1.5m以下、12.70mm以上で2.0m以下です。

Q.

冷媒用銅管の立て管はどこで固定するか。

立て管長の中間部で1箇所です。

まとめ

  • 立て管の固定は最下階の床又は最上階の床
  • 形鋼振れ止め支持は各階1箇所
  • 呼び径80以下は固定(床)を不要にできる。
  • 床貫通で振れが防止されていれば3階ごとに1箇所
  • 冷媒用銅管の吊りは9.52mm以下で1.5m、12.70mm以上で2.0m
  • 冷媒用銅管の立て管は中間部で1箇所固定
  • 蒸気管を下方支持するときはローラ金物等
  • 伸縮管継手と固定点の中間に座屈防止用の支持。

支持の要領は標準図と設計図書によって変わります。個別の判断は監督職員の指示にしたがってください。

あわせて読む

この科目の過去問はどこにあるか

級ごとに分けています。1級 施工管理法2級 施工管理法を見てください。

参考資料

  • 公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版(修補版)第2編第2章第6節2.6.2.2(3)(5)(6)(7)(8)(9)及び2.6.2.3並びに表2.2.21(国土交通省大臣官房官庁営繕部。国土交通省 官庁営繕のページで公開されているPDFの64〜65ページ)。間隔・呼び径・外径の数値は、同PDFの当該ページを画像にして目視で確認しました。
  • ※ 支持の施工要領を示す標準図(伸縮管継手の固定及びガイド・座屈防止用形鋼振れ止め支持施工要領ほか)は、この記事では扱っていません。
  • ※ 横走り管の吊り間隔と振れ止め間隔(表2.2.20)は配管の支持と振れ止めで扱っています。
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管工事施工管理技士の用語・過去問を、法令や公的な基準など一次資料にあたって整理しています。

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