管工事施工管理技士 独学ガイド

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配管の支持とは?形鋼振れ止め支持が不要になる呼び径

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吊りの間隔と振れ止めの間隔が別の数字で、混ざってしまいます。

振れ止めが要らない呼び径も、管の種類で違うようで自信がありません。

この記事の要点

形鋼振れ止め支持が不要なのは、鋼管及びステンレス鋼管が呼び径40以下です。

塩ビ管や銅管などは呼び径20以下で不要になります。管の種類で境目が違います。

吊りの間隔は鋼管で2.0mまたは3.0m以下、振れ止めは8.0mまたは12m以下です。

鋼管は呼び径40以下、そのほかは20以下で振れ止めが不要です。

吊りと振れ止めを分けて並べます。

横走り管の吊り及び振れ止め支持間隔を並べた図。公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)の表2.2.20により、吊り金物による吊りは、鋼管及びステンレス鋼管が呼び径100以下で2.0m以下・125以上で3.0m以下、塩ビ管と耐火二層管及びポリエチレン管が呼び径80以下で1.0m以下・100以上で2.0m以下、銅管も同じ、ポリブテン管だけ0.6m以下から1.6m以下の5段階。形鋼振れ止め支持は、鋼管及びステンレス鋼管が呼び径50から100で8.0m以下・125以上で12m以下、塩ビ管等及び銅管が25から50で6.0m以下・65から100で8.0m以下・125以上で12m以下。形鋼振れ止め支持が不要なのは、鋼管及びステンレス鋼管の呼び径40以下、塩ビ管・耐火二層管・ポリエチレン管・ポリブテン管及び銅管の呼び径20以下、吊り用ボルトの長さが均一で200mm以下の場合。直管部が25mを超えると25m以内ごとに直管方向の形鋼振れ止め支持を行い、吊り用ボルトは呼び径100以下がM10、125から200がM12、250以上がM16としてもよい。令和7年度2級後期では呼び径65以下のステンレス鋼管の形鋼振れ止め支持は不要とした肢が誤りとされた。
境目は呼び径40と20。※仕様書の要件を並べた図。

吊りと振れ止めは何が違うのか

役割が違うので、間隔も別に決められています。

公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)2.6.2.2(1)

横走り管は、吊り金物による吊り及び形鋼振れ止め支持を表2.2.20により行う。また、形鋼振れ止め支持を行う横走り主管の末端部には、形鋼振れ止め支持を行う。

吊りは上から支え、振れ止めは横揺れを止めます。どちらも表2.2.20で決められています。

末端の扱いが別に書かれています。振れ止めを行う横走り主管の末端部には必ず入れます。

吊りの間隔はいくつか

管の種類と呼び径で変わります。

管の種類 吊り金物による吊りの間隔
鋼管及び
ステンレス鋼管
呼び径100以下は2.0m以下、125以上は3.0m以下
塩ビ管、耐火二層管
及びポリエチレン管
呼び径80以下は1.0m以下、100以上は2.0m以下
銅管 呼び径80以下は1.0m以下、100以上は2.0m以下

樹脂管と銅管は鋼管の半分です。同じ呼び径でもたわみやすいためです。

ポリブテン管だけ細かく分かれます。0.6m以下から1.6m以下まで5段階になっています。

振れ止めが要らないのはどの呼び径か

2.6.2.2(2)が三つ挙げています。

公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)2.6.2.2(2)

次の配管の形鋼振れ止め支持は不要とし、必要な場合の支持間隔は特記による。

(ア) 鋼管及びステンレス鋼管の呼び径40以下

(イ) 塩ビ管、耐火二層管、ポリエチレン管、ポリブテン管及び銅管の呼び径20以下

(ウ) 配管の吊り用ボルトの長さが均一で、200mm以下の場合

境目は鋼管が40、そのほかが20です。数字が二つあるところがねらわれます。

三つ目は呼び径と関係ありません。吊り用ボルトが短くて長さが均一なら、そもそも振れにくいという扱いです。

まちがえやすいポイント

ねらわれるのは、不要になる呼び径をずらす形です。

令和7年度2級(後期)では「呼び径65以下のステンレス鋼管の場合、形鋼振れ止め支持は不要である」とした肢が、誤りの二つのうちの一つとされました。仕様書は呼び径40以下です。

呼び径65は表2.2.20で8.0m以下の欄に入ります。不要ではなく間隔が決まっている側です。

振れ止めの間隔はいくつか

不要な呼び径を超えると間隔が決まります。

管の種類 形鋼振れ止め支持の間隔
鋼管及び
ステンレス鋼管
呼び径50から100は8.0m以下、125以上は12m以下
塩ビ管等
及び銅管
呼び径25から50は6.0m以下、65から100は8.0m以下、125以上は12m以下

大きい呼び径はどちらも12m以下で同じです。細い側だけ差が付きます。

直管が長いときは別の決まりが加わります。直管部の長さが25mを超える場合は25m以内ごとに直管方向の支持を行います。

吊り用ボルトの太さはどう決まるのか

2.6.2.2(4)が呼び径で目安を示しています。

公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)2.6.2.2(4)

吊り用ボルトは、吊り荷重により適正なボルト径のものを選定する。ただし、鋼管及びステンレス鋼管の横走り管の吊り用ボルトの径は、配管呼び径100以下は呼称M10又は呼び径9、呼び径125以上200以下は呼称M12又は呼び径12、呼び径250以上は呼称M16又は呼び径16としてもよい。

本文は吊り荷重により適正なボルト径が原則です。呼び径の目安はただし書になります。

並びはM10、M12、M16の3段です。境目は呼び径100と200になります。

機器のまわりはどう固定するのか

2.6.2.1(4)が呼び径で分けています。

公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)2.6.2.1(4)

機器廻りの配管は、地震時等に加わる過大な力、機器の振動、管内流体の脈動等による力を抑えるために、次の固定又は支持を行う。

(ア) 冷凍機、ポンプ等に接続する呼び径100以上の配管は、床より形鋼で固定する。

(イ) 呼び径80以下の配管、空気調和機及びタンク類に接続する配管は、形鋼振れ止め支持とする。

太い配管は床より形鋼で固定、細い配管は形鋼振れ止め支持です。

境目は呼び径100です。空気調和機やタンク類に接続する配管は呼び径によらず振れ止め支持の側になります。

ステンレス鋼管や銅管で気を付けることは何か

金物との組合せに条件が付きます。

公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)2.6.2.1(5)

ステンレス鋼管及び銅管の支持及び固定に鋼製又は鋳鉄製の金物を使用する場合は、合成樹脂を被覆した支持及び固定金具を用いるか、ゴムシート又は合成樹脂の絶縁テープ等を介して取付ける。なお、合成樹脂が破損しないように、締付ける。

直接触れさせません。合成樹脂の被覆かゴムシート等を介するのが条件です。

締め方にも注意が要ります。合成樹脂が破損しないように締付けると書かれています。

配管の勾配は排水管の勾配で扱っています。

理解度チェック

Q.

鋼管及びステンレス鋼管で形鋼振れ止め支持が不要なのは。

呼び径40以下です。塩ビ管や銅管などは呼び径20以下になります。

Q.

鋼管の吊り金物による吊りの間隔は。

呼び径100以下が2.0m以下、125以上が3.0m以下です。

Q.

直管部が長いときはどうするか。

25mを超える場合は25m以内ごとに直管方向の形鋼振れ止め支持を行います。

Q.

冷凍機やポンプに接続する呼び径100以上の配管はどうするか。

床より形鋼で固定します。呼び径80以下やタンク類に接続する配管は形鋼振れ止め支持です。

Q.

ステンレス鋼管に鋼製の金物を使うときは。

合成樹脂を被覆した金具を用いるか、ゴムシート又は合成樹脂の絶縁テープ等を介して取付けます。

まとめ

  • 形鋼振れ止め支持が不要なのは鋼管及びステンレス鋼管の呼び径40以下
  • 塩ビ管、耐火二層管、ポリエチレン管、ポリブテン管及び銅管は呼び径20以下
  • 吊り用ボルトの長さが均一で200mm以下なら振れ止めは不要。
  • 吊りの間隔は鋼管で呼び径100以下2.0m以下、125以上3.0m以下。
  • 振れ止めの間隔は鋼管で呼び径50から100が8.0m以下、125以上12m以下。
  • 直管部が25mを超えると25m以内ごとに直管方向の支持。
  • 機器廻りは呼び径100以上が床より形鋼で固定、80以下は形鋼振れ止め支持。

実際の支持方法は特記や現場条件によって変わります。個別の判断は設計図書と監督員の指示にしたがってください。

あわせて読む

この科目の過去問はどこにあるか

級ごとに分けています。1級 施工管理法2級 施工管理法を見てください。

参考資料

  • 公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版(修補版)2.6.2.1・2.6.2.2及び表2.2.20(国土交通省大臣官房官庁営繕部、令和7年11月5日 国営設第110号。国土交通省 官庁営繕のページで公開されているPDFの63ページ・64ページ)。吊りと振れ止めの間隔、不要になる呼び径、25m以内ごとの支持、吊り用ボルトの径、機器廻りの固定、ステンレス鋼管及び銅管の金物は同項によります。
  • ※ 誤りとされた肢は、一般財団法人 全国建設研修センターが公表した正答肢によります(令和7年度2級 第一次検定(後期)No.51 正答=2・4)。肢の文言は問題PDFを画像にして目視で確認しました。
  • ※ 吊り金物や形鋼振れ止め支持の具体的な形状は標準図によるもので、この記事では扱っていません。
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管工事施工管理技士の用語・過去問を、法令や公的な基準など一次資料にあたって整理しています。

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管工事施工管理技士の用語・条文・数値を、公表された過去問と一次資料にあたって整理しています。

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