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勾配の数字が4つも出てきて、どれがどの呼び径か覚えられません。
敷地の外は1/100だと聞いたこともあって、余計に混ざります。
この記事の要点
屋内横走り排水管は呼び径で4段階です。65以下が1/50、75と100が1/100になります。
呼び径125が1/150、150以上が1/200です。太いほど勾配はゆるくなります。
敷地内の排水設備は別の根拠で、下水道法施行令が100分の1以上と決めています。
呼び径が太いほど勾配はゆるくてよいという並びです。
4段階と、根拠が別のものを並べます。
仕様書の2.6.1が呼び径ごとに分けています。
| 呼び径 | 最小勾配 |
|---|---|
| 65以下 | 1/50 |
| 75、100 | 1/100 |
| 125 | 1/150 |
| 150以上 | 1/200 |
分母が50、100、150、200と並びます。呼び径が太くなるほど大きくなります。
仕様書は原則としてと書いています。特記があればそちらによります。
同じ2.6.1(2)の後半に書かれています。
公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)2.6.1(2)
屋内横走り排水管の勾配は、原則として、呼び径65以下は最小1/50、呼び径75、100は最小1/100、呼び径125は最小1/150、呼び径150以上は最小1/200とする。また、通気管は、全ての立て管に向って上り勾配をとり、いずれも逆勾配又は凸凹部のないようにする。
通気管は全ての立て管に向って上り勾配です。数値ではなく向きで決められています。
排水管も通気管も逆勾配又は凸凹部のないようにします。途中で下がると水がたまります。
数値ではなく目的で書かれています。
公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)2.6.1(1)
給水管、給湯管、消火管(ガス系消火管を除く。)、冷却水管、冷温水管、ブライン管、高温水管及び油管の場合は、水抜き及び空気抜きが容易に行えるように適切な勾配を確保する。
求められているのは水抜き及び空気抜きが容易に行えるようにという結果です。
数値が決められているのは屋内横走り排水管だけになります。ここが問われ方の分かれ目です。
根拠が仕様書ではなく政令に変わります。
下水道法施行令 第8条第五号
五 管渠の勾配は、やむを得ない場合を除き、百分の一以上とすること。
敷地内の排水設備は100分の1以上です。呼び径による区分はありません。
建物の中は仕様書、敷地内は政令という分かれ方になります。排水設備の基準は排水設備の技術上の基準で扱っています。
仕様書は理由を書いていません。
書かれているのは呼び径ごとの数値だけです。理由は仕様書の本文にありません。
覚え方としては、分母が呼び径の並びと同じ向きに増えることを押さえると入れ替わりません。
排水トラップや封水深は排水トラップと封水深で扱っています。
呼び径100の屋内横走り排水管の最小勾配は。
1/100です。呼び径75も同じ1/100になります。
最小勾配が1/50になるのはどの呼び径か。
呼び径65以下です。4段階のうち最も急な勾配になります。
1/200となるのはどの呼び径か。
呼び径150以上です。呼び径125は1/150になります。
通気管の勾配はどう取るか。
全ての立て管に向って上り勾配とし、逆勾配又は凸凹部のないようにします。
敷地内の排水設備の管渠の勾配は。
やむを得ない場合を除き100分の1以上です。下水道法施行令第8条第五号によります。
実際の勾配は特記や現場条件によって変わります。個別の判断は設計図書と監督員の指示にしたがってください。
級ごとに分けています。1級 施工管理法|2級 施工管理法を見てください。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月
まちがえやすいポイント
ねらわれるのは呼び径と勾配の組合せです。ずらして出してきます。
令和4年度2級(後期)では「呼び径100の屋内横走り排水管の最小勾配は、1/200とする」とした肢が誤りとされました。呼び径100は最小1/100で、1/200は呼び径150以上です。
同じ問では封水深50mm以上100mm以下や、3階以上にわたる排水立て管への満水試験継手が正しい肢として出ています。