管工事施工管理技士 独学ガイド

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ボイラーの試運転で水位はどう動かすか?機器別の試運転調整

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安全装置の試運転で、水位や温度をどちらに動かすのか毎回迷います。

機器ごとに確認する項目も混ざります。

この記事の要点

低水位燃焼遮断装置の確認で水位を上げるとした記述は誤りでした。

火炎監視装置は前面をふさいで不着火と失火を確認します。

ポンプの軸受け部は周囲の空気温度より40℃以上高くないことを確認します。

安全装置の試運転は、異常の側を作って動作を見ます。

1級の問題Bで3年分を並べます。

機器別の試運転調整の正しい肢と誤りの肢を並べた図。1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題B No.9(令和5年度・令和6年度)及びNo.29(令和7年度)の記述と公表正答による。正しい肢として出た記述は、蒸気ボイラーの試運転では火炎監視装置の前面をふさぎ始動時の不着火や燃焼中の失火でバーナーが停止することを確認すること、温水ボイラーの試運転では缶体に水を張り水高計により圧力を確認すること、冷凍機は冷水ポンプ・冷却水ポンプ・冷却塔とのインターロックを確認すること、温度調節器による容量制御及び自動発停の作動を確認すること、冷水量が過度に減少した場合に断水リレーの作動により冷凍機が停止することを確認すること、冷却塔は冷却水の運転水位や散水状態・ボールタップの作動状況等を確認すること、ポンプの軸受け部の温度は周囲の空気温度より40℃以上高くなっていないことを確認すること。誤りとして出た記述は、低水位燃焼遮断装置用の水位検出器の水位を上げることによりバーナーが停止し警報装置が作動することを確認するというもの、温水ボイラーの試運転では温水入口及び温水出口の弁を閉じて循環ポンプを起動するというもの、停止サーモスタットの設定値が冷水温度の規定値より高いことを確認するというもの、排水用水中モーターポンプは排水槽の満水警報の発報により自動交互運転することを確認するというもの。
左が正しい肢、右が誤りの肢。※公表正答で確定した記述を並べた図。

低水位燃焼遮断装置はどう確かめるのか

水位を上げるとした記述が誤りでした。

令和7年度 1級 第一次検定 問題B【No.29】(1)(誤りの肢)

蒸気ボイラーの試運転では、低水位燃焼遮断装置用の水位検出器の水位を上げることにより、バーナーが停止し、警報装置が作動することを確認する。

この問題は施工管理法の応用能力です。正解が2つある問題で、この肢は誤りのほうです。

装置の名前に条件が入っています。低水位で遮断する装置です。

火炎監視装置はどう確かめるのか

前面をふさぎます。

令和7年度 問題B【No.29】(2)(4)(いずれも正しい肢)

(2) 蒸気ボイラーの試運転では、火炎監視装置の前面をふさぎ、始動時の不着火、燃焼中の失火でバーナーが停止することを確認する。

(4) 温水ボイラーの試運転では、缶体に水を張り、水高計により圧力を確認する。

確認する場面が2つ書かれています。始動時の不着火燃焼中の失火です。

温水ボイラーでは計器を使います。水高計により圧力を確認するとされています。

まちがえやすいポイント

同じ問題の中で、装置を働かせる向きが逆になっています。

火炎監視装置は前面をふさぐことで炎が見えない状態を作ります。同じ考え方なら低水位燃焼遮断装置は水位を下げる側で試すことになりますが、令和7年度の肢1は上げると書いて誤りとされました。

弁の扱いも誤りの肢になりました。温水入口及び温水出口の弁を閉じて循環ポンプを起動するという記述です。

温水ボイラーで弁はどうするのか

閉じるとした記述が誤りでした。

令和7年度 問題B【No.29】(3)(誤りの肢)

温水ボイラーの試運転では、温水入口及び温水出口の弁を閉じて循環ポンプを起動する。

令和7年度の公表正答は(1)と(3)です。この2つが誤りの肢と確定します。

正しい弁の扱いは同じ年度の問題文にありません。誤りとして出された事実だけが確定します。

冷凍機の試運転では何を確かめるのか

インターロックと断水リレーです。

令和6年度 問題B【No.9】(1)(2)(4)/令和5年度【No.9】(1)(いずれも正しい肢)

令和6年度(1) 冷水ポンプ、冷却水ポンプ、冷却塔のインターロックを確認してから、冷凍機の起動スイッチを入れ、運転を確認する。

令和6年度(2) 温度調節器による容量制御及び自動発停の作動を確認する。

令和6年度(4) 冷水量が過度に減少した場合、断水リレーの作動により冷凍機が停止することを確認する。

順序が書かれています。インターロックを確認してから起動スイッチを入れるです。

水量が減ったときの動きも確認します。断水リレーの作動により冷凍機が停止することです。

停止サーモスタットの設定値はどうなのか

高いとした記述が誤りでした。

令和6年度 問題B【No.9】(3)(誤りの肢)

停止サーモスタットの設定値が冷水温度の規定値より高いことを確認する。

令和6年度の公表正答は(3)です。規定値より高いという記述は誤りと確定します。

正しい大小関係は同じ年度の問題文にありません。誤りとして出された事実だけが確定します。

ポンプと冷却塔では何を見るのか

温度と水位です。

令和5年度 問題B【No.9】(2)(3)(いずれも正しい肢)/同(4)(誤りの肢)

(2) 冷却塔は、冷却水の運転水位や散水状態、ボールタップの作動状況等を確認する。

(3) ポンプの軸受け部の温度は、周囲の空気温度より40℃以上高くなっていないことを確認する。

(4) 排水用水中モーターポンプは、排水槽の満水警報の発報により、自動交互運転することを確認する。

軸受け部には温度差の上限があります。周囲の空気温度より40℃以上高くないことを確認します。

令和5年度の公表正答は(4)です。満水警報の発報により自動交互運転するという記述は誤りと確定します。

総合試運転調整の手続きは総合試運転調整と立会いで扱っています。

理解度チェック

Q.

「低水位燃焼遮断装置の水位を上げて確認する」は正しいか。

誤りです。令和7年度の公表正答に入っています。

Q.

火炎監視装置はどう確かめるか。

前面をふさぎ、始動時の不着火と燃焼中の失火でバーナーが停止することを確認します。

Q.

温水ボイラーで圧力を確認する計器は。

水高計です。缶体に水を張って確認します。

Q.

冷水量が過度に減少したときに働くのは。

断水リレーです。冷凍機が停止することを確認します。

Q.

ポンプの軸受け部の温度の目安は。

周囲の空気温度より40℃以上高くなっていないことです。

まとめ

  • 低水位燃焼遮断装置で水位を上げるとした肢は誤り。
  • 火炎監視装置は前面をふさいで確認する。
  • 温水ボイラーは缶体に水を張り水高計で圧力を確認する。
  • 温水入口・出口の弁を閉じて循環ポンプを起動する肢は誤り。
  • 冷凍機はインターロックを確認してから起動する。
  • 冷水量が減ったら断水リレーで停止する。
  • ポンプの軸受け部は周囲より40℃以上高くない。
  • 冷却塔は運転水位・散水状態・ボールタップの作動状況を確認する。

試運転の手順は機器の仕様や製造者の指示によって変わります。個別の判断は監督職員の指示にしたがってください。

あわせて読む

この語が出た問はどこか

解説を1問ずつ置いています。

参考資料

  • 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題B【No.9】(令和5年度・令和6年度)及び【No.29】(令和7年度)、並びに各年度の公表正答肢(一般財団法人全国建設研修センター。試験問題/正答肢のページ)。公表正答は令和5年度が(4)、令和6年度が(3)、令和7年度は施工管理法(応用能力)の問題で(1)と(3)です。温度の数値は、同PDFの当該ページを画像にして目視で確認しました。
  • ※ 低水位燃焼遮断装置を確認するときに水位をどちらに動かすかについては、この記事で扱った年度の問題文の中に正しい肢としての記述がありません。誤りとして出された事実だけを記載しています。
  • ※ 温水ボイラーの弁の扱いと停止サーモスタットの設定値についても、正しい肢としての記述がありません。誤りとして出された事実だけを記載しています。
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管工事施工管理技士の用語・過去問を、法令や公的な基準など一次資料にあたって整理しています。

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管工事施工管理技士の用語・条文・数値を、公表された過去問と一次資料にあたって整理しています。

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