令和7年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題B【No.29】は、ボイラーの試運転調整に関する問題です。4つの記述のうち、適当でないものを2つ選びます。
誤りは選択肢1と選択肢3です。
設問に出てくる装置は、仕様書の附属品の表で蒸気ボイラーと温水ボイラーに振り分けられています。水高計は温水ボイラー、圧力計と水面計と水位検出器は蒸気ボイラーです。
試運転の具体的な手順そのものは仕様書にありません。正誤の判定は、正答肢によります。ここでは、装置がどちらに付くかを表で押さえます。
※ このページに問題文そのものは載せていません。一般財団法人 全国建設研修センターの試験問題および正答肢のページには、2026年8月時点で令和7年度と令和8年度が掲載されています。
正解:選択肢1と選択肢3(2つとも正解)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ×(適当でない) | 装置の名称は低水位燃焼遮断装置用水位検出器です。水位を動かす向きが逆に書かれています |
| 2 | ○(適当) | 火炎監視装置の確認方法について、仕様書に記述がありません。判定は正答肢によります |
| 3 | ×(適当でない) | 弁を閉じたまま循環ポンプを起動する手順は、仕様書にありません。判定は正答肢によります |
| 4 | ○(適当) | 表3.1.3で、水高計は温水ボイラーの附属品とされています |
問題B の No.22 から No.29 は施工管理法(応用能力)の必須問題で、1問について正解が2つと決められています。1つだけ塗った答案も、3つ以上塗った答案も正解になりません。
選択肢1の装置は、名称に条件が入っています。
公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版 表3.1.3「鋼製ボイラーの附属品等」より
(ケ) 水位制御装置 1組 蒸気は○、温水は該当なし 「ボイラーの低水位による事故の防止に関する技術上の指針」による
(コ) 低水位燃焼遮断装置用水位検出器 1組 蒸気は○、温水は該当なし 同上
(サ) 低水位警報装置 1組 蒸気は○、温水は該当なし 同上
名称のとおり、低水位になったときに燃焼を遮断する装置です。3つとも「ボイラーの低水位による事故の防止に関する技術上の指針」によるとされており、蒸気ボイラーだけに付きます。
附属品が蒸気と温水のどちらに付くかを並べます。
| 附属品 | 蒸気 | 温水 |
|---|---|---|
| 蒸気止め弁/安全弁 | ○ | なし |
| 安全弁又は逃し弁 | なし | ○ |
| 給水弁及び逆止弁/吹出弁又は吹出コック | ○ | ○ |
| 温度計及び水高計 | なし | ○ |
| 圧力計/水面計 | ○ | なし |
| 水位制御装置/低水位燃焼遮断装置用水位検出器/低水位警報装置 | ○ | なし |
蒸気は水面がある機器なので水面計と水位まわりの装置が付き、温水は満水で運転するため水高計で圧力を見ます。設問の選択肢1と選択肢3は蒸気と温水を書き分けており、装置の割り当て自体は表と合っています。
この表は鋼製ボイラーのものですが、鋳鉄製ボイラーの表3.1.4も同じ振り分けです。水位制御装置、低水位燃焼遮断装置用水位検出器、低水位警報装置はいずれも蒸気のみで、温度計及び水高計は温水のみになっています。
詳細は真空式温水発生機はボイラーか?労働安全衛生法の区分と取扱い資格で扱っています。
水高計は、蒸気ボイラーと温水ボイラーのどちらの附属品か。
温水ボイラーです。公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)の表3.1.3で、温度計および水高計が1組、温水の区分にのみ○が付いています。蒸気ボイラーには圧力計と水面計が付きます。
低水位燃焼遮断装置用水位検出器は、どちらのボイラーに付くか。何によるか。
蒸気ボイラーです。同表で、水位制御装置および低水位警報装置とあわせて蒸気の区分にのみ○が付いており、いずれも「ボイラーの低水位による事故の防止に関する技術上の指針」によるとされています。
安全弁の扱いは、蒸気と温水でどう違うか。
蒸気ボイラーは「安全弁」でJIS B 8210によるもの、温水ボイラーは「安全弁又は逃し弁」でこれに準ずるものとされています。同表3.1.3です。
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試運転調整の手順は、機器の製造者仕様や工事ごとの特記によって変わります。実務では機器の取扱説明書と設計図書をご確認ください。
この問で問われた語を、年度をまたいで整理しています。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月