令和7年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題B【No.28】は、ダクト及びダクト附属品の施工に関する問題です。4つの記述のうち、適当でないものを2つ選びます。
誤りは選択肢2と選択肢3です。
低圧ダクトの常用圧力は、正圧が+500Pa以下、負圧が−500Pa以内です。設問の±980Paではありません。公共建築工事標準仕様書の表3.1.13で決まっています。
選択肢3のスパイラルダクトの使用範囲については、仕様書に高圧ダクトへ使えないとする定めがありません。適当でないという判定は、正答肢によります。
※ このページに問題文そのものは載せていません。一般財団法人 全国建設研修センターの試験問題および正答肢のページには、2026年8月時点で令和7年度と令和8年度が掲載されています。
正解:選択肢2と選択肢3(2つとも正解)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(適当) | 標準仕様書2.2.2.2(1)はアングルフランジ工法の吊り間隔を3,640mm以下とするのみで、圧力区分で分けていません |
| 2 | ×(適当でない) | 正圧+500以下、負圧−500以内です。標準仕様書表3.1.13によります |
| 3 | ×(適当でない) | スパイラルダクトを高圧ダクトに使えないとする定めが仕様書にありません。判定は正答肢によります |
| 4 | ○(適当) | 標準仕様書2.2.4(2)「ダクトと排煙機との接続は、フランジ接合とする」です |
問題B の No.22 から No.29 は施工管理法(応用能力)の必須問題で、1問について正解が2つと決められています。1つだけ塗った答案も、3つ以上塗った答案も正解になりません。
選択肢2は、仕様書の表にある数値を別の値に置き換えています。
公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版 1.14.1「一般事項」(1)より 表3.1.13 ダクトの区分(単位Pa)
低圧ダクト 正圧+500以下/負圧-500以内
高圧1ダクト 正圧+500を超え+1,000以下/負圧-500を超え-1,000以内
高圧2ダクト 正圧+1,000を超え+2,500以下/負圧-1,000を超え-2,000以内
(注)常用圧力とは、通常の運転時におけるダクト内圧をいう。
設問の「通常の運転時におけるダクト内圧」という言い方は、この表の注そのままです。言い回しを合わせたうえで、数値だけを980Paに差し替えてあります。
| 区分 | 正圧 | 負圧 |
|---|---|---|
| 低圧ダクト | +500以下 | -500以内 |
| 高圧1ダクト | +500を超え+1,000以下 | -500を超え-1,000以内 |
| 高圧2ダクト | +1,000を超え+2,500以下 | -1,000を超え-2,000以内 |
正圧と負圧で上限が違うのは、高圧2ダクトだけです。正圧が2,500Paまでなのに対し、負圧は2,000Paまでになります。
選択肢1の吊り間隔は、圧力ではなく工法で決まります。
同仕様書 2.2.2.2「アングルフランジ工法ダクト」(1)
横走りダクトは、吊り間隔3,640mm以下ごとに、標準図(ダクトの吊り金物・形鋼振れ止め支持要領)による吊りを行う。
この項に圧力区分の書き分けはありません。低圧でも高圧でも同じ間隔です。
詳細はダクトの区分とは?低圧・高圧1・高圧2の圧力と最小板厚で扱っています。
低圧ダクトの常用圧力の範囲はいくつか。
正圧が+500Pa以下、負圧が−500Pa以内です。公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)の表3.1.13です。常用圧力とは通常の運転時におけるダクト内圧をいいます。
高圧2ダクトの正圧と負圧の上限は同じか。
異なります。正圧は+1,000Paを超え+2,500Pa以下、負圧は−1,000Paを超え−2,000Pa以内です。高圧1ダクトはどちらも1,000Paまでで揃っています。
アングルフランジ工法ダクトの吊り間隔は、圧力によって変わるか。
変わりません。同仕様書2.2.2.2(1)は横走りダクトの吊り間隔を3,640mm以下とするのみで、圧力区分による書き分けをしていません。工法によっては値が変わり、共板フランジ工法は2,000mm以下、スライドオンフランジ工法は3,000mm以下です。
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ダクトの仕様は発注者が適用する仕様書と標準図の版、および特記によって変わります。実務では工事ごとの設計図書をご確認ください。
この問で問われた語を、年度をまたいで整理しています。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月