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ポンプの附属品が多く、どれがどの場合に付くのか分かりません。
圧力計と連成計の使い分けも、いつも迷います。
この記事の要点
附属品は回路で入れ替わります。開放回路にはフート弁・呼び水じょうご・サクションカバーが付きます。
計器も違います。開放回路は圧力計1組と連成計1組、密閉回路又は冷却水用は圧力計2組です。
ボイラー給水ポンプには構造の条件が付きます。運転時にサージングポイントがないことです。
附属品は開放回路と密閉回路で入れ替わります。
区分と附属品を並べます。
第12節が5つの項に分かれています。
| 項 | 名称 | 形式 |
|---|---|---|
| 1.12.1 | 空調用ポンプ | 渦巻・多段遠心 |
| 1.12.2 | ボイラー給水ポンプ | 横形・立形・渦流形 |
| 1.12.3 | 真空給水ポンプユニット(真空ポンプ方式) | 複式又は単式 |
| 1.12.4 | 真空給水ポンプユニット(エゼクター方式) | 複式又は単式 |
| 1.12.5 | オイルポンプ | 渦流形又は歯車形 |
公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)1.12.1(1)(2)
(1) 空調用ポンプは、本項によるほか、JIS B 8313「小形渦巻ポンプ」及びJIS B 8319「小形多段遠心ポンプ」による。
(2) 構成は、ケーシング、羽根車、主軸、軸受け、電動機、共通ベース等とし、軸継手を介して主軸と電動機を接続した電動機直結形又は電動機直動形とし、ポンプ本体と電動機を共通ベースに取付けたものとする。
引いているJISは2つです。小形渦巻ポンプと小形多段遠心ポンプです。
含有量で線が引かれています。
公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)1.12.1(3)(4)(6)
(3) ケーシングの材質は、次のいずれかとし、特記による。特記がなければ(ア)とする。
(ア) JIS G 5501「ねずみ鋳鉄品」又はJIS G 5502「球状黒鉛鋳鉄品」によるもの。
(4)(ア) JIS H 5120「銅及び銅合金鋳物」による、亜鉛含有量が8%を超えないもの。
(イ) JIS G 4305「冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯」又はJIS G 5121「ステンレス鋼鋳鋼品」による、ニッケル含有量が8%を下回らないもの。
(6) 軸封は、パッキン又はメカニカルシールによるものとする。
羽根車はどちらも8%が境目です。向きが逆になります。
銅合金鋳物は亜鉛が8%を超えないもの、ステンレスはニッケルが8%を下回らないものです。
3つの部品と計器が入れ替わります。
公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)1.12.1(9)
(9) 附属品は、次による。ただし、密閉回路又は冷却水用の場合は、(ア)、(イ)及び(ウ)を除く。
(ア) フート弁(口径は特記による。) 1個 ストレーナ付きで床上から鎖等により弁操作が可能な構造とし、(中略)
(イ) 呼び水じょうご(コック又はバルブ付)又は呼水栓 1組
(ウ) サクションカバー(鋳鉄製又は鋼板製) 1組
(エ) 圧力計 (a) 密閉回路又は冷却水用の場合 圧力計 2組 (b) 開放回路の場合 圧力計 1組、連成計 1組
除かれるのは(ア)(イ)(ウ)の3つです。吸込側に関わる部品がまとめて外れます。
構造の条件が1つ増えます。
公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)1.12.2(1)(2)(3)
(1) ボイラー給水ポンプは、本項によるほか、1.12.1「空調用ポンプ」による。
(2) 形式は、横形、立形又は渦流形とし、特記による。
(3) ボイラー給水ポンプは、運転時にサージングポイントがなく、かつ、軸受け部は、温度による影響がなく円滑に運転できる構造とする。
土台は空調用ポンプです。そこにサージングポイントがないという条件が加わります。
軸受け部にも条件が付きます。温度による影響がなく円滑に運転できる構造です。
ボイラーの区分は真空式温水発生機とボイラーの区分で扱っています。
真空を作るものが違います。
| 方式 | 構成 |
|---|---|
| 真空ポンプ方式 | 給水ポンプ、排水ポンプ、真空ポンプ、レシーバータンク、補給水電磁弁、制御盤等 |
| エゼクター方式 | 循環ポンプ、エゼクターノズル、給水電動弁、補給水電動弁、レシーバータンク、制御盤等 |
どちらも還水管内の凝縮水と空気を同時に抽出する構造です。集めた凝縮水はボイラー又は還水タンクへ送ります。
還水タンクがあると部品が減ります。真空ポンプ方式では排水ポンプと補給水電磁弁が不要になります。
2つのJISが挙げられています。
公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)1.12.6(1)(2)
(1) 空調用ポンプの揚水量、揚程及び電流値の試験は、JIS B 8313「小形渦巻ポンプ」、JIS B 8319「小形多段遠心ポンプ」又はJIS B 8301「遠心ポンプ,斜流ポンプ及び軸流ポンプ-試験方法」による。
(2) 空調用ポンプ及びボイラー給水ポンプの水圧試験は、JIS B 8301「遠心ポンプ,斜流ポンプ及び軸流ポンプ-試験方法」による。
試験の項目は揚水量・揚程・電流値です。水圧試験は別に定められています。
試運転でも見る場所があります。令和7年度2級(後期)No.37の肢(3)「渦巻ポンプの試運転では、グランドパッキン部からの水滴の滴下量が適切かどうか確認する」が正しい肢として出ました。
据付けの手順は機器の据付けで扱っています。
空調用ポンプが引いているJISは何か。
JIS B 8313「小形渦巻ポンプ」とJIS B 8319「小形多段遠心ポンプ」です。
密閉回路又は冷却水用で除かれる附属品は。
フート弁、呼び水じょうご又は呼水栓、サクションカバーの3つです。
開放回路の場合の計器は。
圧力計1組と連成計1組です。密閉回路又は冷却水用は圧力計2組になります。
ボイラー給水ポンプに加わる構造の条件は。
運転時にサージングポイントがなく、軸受け部が温度による影響なく円滑に運転できることです。
オイルポンプの形式は。
渦流形又は歯車形です。
実際に使うポンプの形式や口径は特記と設計図書によって変わります。個別の判断は監督員の指示にしたがってください。
級ごとに分けています。1級 機器・材料|2級 機器・材料を見てください。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月
まちがえやすいポイント
計器の組合せが回路で変わります。
開放回路は圧力計1組と連成計1組です。密閉回路又は冷却水用は圧力計2組で、連成計の記載はありません。
数はどちらも2組です。中身が「圧力計+連成計」か「圧力計2つ」かで分かれます。