管工事施工管理技士 独学ガイド

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バタフライ弁はどこに使えないのか?配管材料と弁の読み分け

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バタフライ弁は場所を選ばず使えるものだと思っていました。

使えない配管があるのか知りたいです。

この記事の要点

仕様書は、バタフライ弁を蒸気給気管・蒸気還管・高温水管のバルブ止めに使ってはならないと決めています。

管端が開放された配管のバルブ止めも同じ扱いです。弁体はステンレス鋼製でギヤ式とされています。

試験では弁体の形が問われました。円板状で構造が簡単、取付けスペースが小さいという記述です。

1級の問題Aでは【No.41】が配管材料及び配管附属品の枠です。

令和6年度と令和7年度の肢を並べます。

配管材料と弁の正しい肢と誤りの肢を並べた図。1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題A No.41(令和6年度・令和7年度)の記述と公表正答による。正しい肢として出た記述は、配管用炭素鋼鋼管の最高使用圧力は1.0メガパスカル程度であること、バタフライ弁に用いられる弁体は円板状であり構造が簡単で取付けスペースが小さいこと、圧力配管用炭素鋼鋼管は呼び径とスケジュール番号により区分されること。誤りとして出た記述は、令和6年度の排水用硬質塩化ビニルライニング鋼管の接合はねじ込み式鋼管製管継手を使用するというもので公表正答は1、令和7年度のフレキシブルジョイントは配管の伸縮を吸収することにも適しているというもので公表正答は3。どちらも正しい形は同じ問題文に書かれていない。あわせて公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版の2.2.1(1)(エ)は、バタフライ弁を蒸気給気管、蒸気還管、高温水管及び管端が開放された配管のバルブ止めには使用してはならないと定め、表2.2.10の注3は、バタフライ弁の弁体はステンレス鋼製としギヤ式とすると定めている。
左が正しい肢、右が誤りの肢。下は仕様書の条項。

バタフライ弁はどこに使えないのか

蒸気と高温水です。

公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版 第2編 2.2.1「一般用弁及び栓」(1)(エ)(34ページ)

バタフライ弁は、蒸気給気管、蒸気還管、高温水管及び管端が開放された配管のバルブ止めには使用してはならない。

挙がっているのは4つです。蒸気給気管、蒸気還管、高温水管、管端が開放された配管のバルブ止めです。

蒸気は行きも戻りも対象です。給気管と還管の両方が並んでいます。

その蒸気管には何を使うのか

玉形弁です。

同 2.2.1(1)(オ)(カ)(34ページ)

(オ) 蒸気用の場合、給気用及び還水用は玉形弁とする。ただし、ゲージ圧力0.1MPa未満は仕切弁としてもよい。

(カ) 高温水用は、仕切弁又は玉形弁とする。

蒸気には例外の圧力が書かれています。ゲージ圧力0.1MPa未満なら仕切弁でもよいとされています。

高温水は2つ挙がっています。仕切弁又は玉形弁です。

弁体はどう出題されたのか

円板状でした。

令和6年度 1級 第一次検定 問題A【No.41】(4)(正しい肢)

バタフライ弁に用いられる弁体は円板状であり、構造が簡単で取付けスペースが小さい。

形と長所が対で出ています。円板状取付けスペースが小さいです。

材質と操作方式は仕様書側にあります。弁体はステンレス鋼製とし、ギヤ式とすると表2.2.10の注3が定めています。

配管材料はどう出題されたのか

圧力と区分です。

出題(正しい肢) 記述の中身
配管用炭素鋼鋼管(令和6年度 肢2) 最高使用圧力は1.0MPa程度
圧力配管用炭素鋼鋼管(令和7年度 肢2) 呼び径スケジュール番号により区分
バタフライ弁(令和6年度 肢4) 弁体は円板状、取付けスペースが小さい

2つの鋼管は聞かれ方が違います。配管用は圧力、圧力配管用は区分の仕方です。

記号の読み方は配管材料の記号で扱っています。

まちがえやすいポイント

誤りの肢は2年とも「継手」と「継手のはたらき」でした。

令和6年度は排水用のライニング鋼管の接合、令和7年度はフレキシブルジョイントが吸収するものです。どちらも正しい形は同じ問題文に書かれていません。

正答の番号も覚えておくと確認が早くなります。令和6年度は(1)、令和7年度は(3)です。

誤りとして出たのはどの記述か

2年とも継手です。

令和6年度 問題A【No.41】(1)(誤りの肢)

排水用硬質塩化ビニルライニング鋼管の接合は、ねじ込み式鋼管製管継手を使用する。

令和7年度 問題A【No.41】(3)(誤りの肢)

フレキシブルジョイントは、配管の伸縮を吸収することにも適している。

公表正答は令和6年度が(1)、令和7年度が(3)です。どちらもこの記述が誤りと確定します。

伸縮管継手とフレキシブルジョイントの規格は配管附属品(継手とストレーナ)で扱っています。

理解度チェック

Q.

バタフライ弁をバルブ止めに使ってはならない配管を挙げると。

蒸気給気管、蒸気還管、高温水管、管端が開放された配管です。

Q.

蒸気の給気用・還水用に使う弁は。

玉形弁です。ゲージ圧力0.1MPa未満は仕切弁としてもよいとされています。

Q.

バタフライ弁の弁体は、試験ではどう書かれたか。

円板状であり、構造が簡単で取付けスペースが小さい、です。

Q.

圧力配管用炭素鋼鋼管は何で区分されるか。

呼び径とスケジュール番号です。

Q.

「フレキシブルジョイントは配管の伸縮を吸収することにも適している」は正しいか。

誤りです。令和7年度の公表正答はこの肢でした。

まとめ

  • バタフライ弁は蒸気給気管・蒸気還管・高温水管のバルブ止めに使えない。
  • 管端が開放された配管のバルブ止めも同じ。
  • 蒸気用は玉形弁、0.1MPa未満は仕切弁でもよい。
  • 高温水用は仕切弁又は玉形弁
  • 弁体はステンレス鋼製でギヤ式
  • 試験では弁体が円板状と出た。
  • 配管用炭素鋼鋼管の最高使用圧力は1.0MPa程度
  • 圧力配管用炭素鋼鋼管は呼び径とスケジュール番号で区分。

仕様書は改定されます。個別の判断は最新版の仕様書と試験問題を確認してください。

あわせて読む

この科目の過去問はどこにあるか

級ごとに分けています。1級 機器・材料2級 機器・材料を見てください。

参考資料

  • 公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版(修補版)第2編 共通工事 2.2.1「一般用弁及び栓」(1)(エ)(オ)(カ)(本文34ページ)、表2.2.10 注3(本文37ページ)。国土交通省大臣官房官庁営繕部。
  • 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題A【No.41】(令和6年度・令和7年度)及び各年度の公表正答肢(一般財団法人全国建設研修センター。試験問題/正答肢のページ)。公表正答は令和6年度が(1)、令和7年度が(3)です。
  • ※ 排水用硬質塩化ビニルライニング鋼管の正しい接合方法と、フレキシブルジョイントが吸収するものについては、この記事で扱った年度の問題文の中に正しい肢としての記述がありません。誤りとして出された事実だけを記載しています。
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管工事施工管理技士の用語・過去問を、法令や公的な基準など一次資料にあたって整理しています。

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