管工事施工管理技士 独学ガイド

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伸縮管継手とは?ベローズ形とスリーブ形・ストレーナの網目

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継手の種類が多く、どれがどの規格によるのか覚えられません。

ストレーナの網目も、水と蒸気で数字が違うようです。

この記事の要点

鋼管用の伸縮管継手はベローズ形とスリーブ形です。引く規格が違います。

ストレーナは呼び径50以下がY形ねじ込み式、65以上がY形又はU形のフランジ式です。

網目は水用が40メッシュ以上、蒸気用が80メッシュ以上とされています。

ストレーナの網目は水用40、蒸気用80メッシュ以上です。

継手類とストレーナを並べます。

伸縮管継手・防振継手とストレーナの要件を並べた図。公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第2編第2章第2節「配管附属品」により、鋼管用伸縮管継手のベローズ形はJIS B 2352「ベローズ形伸縮管継手」に規定するフランジ形、スリーブ形はSHASE-S 003「スリーブ形伸縮管継手」に規定するフランジ形とし、複式のものは十分な強度をもつ固定台を有する。防振継手のベローズ形は溶接を用いずにベローズとフランジを組込んだものとし、耐圧強度は最高使用圧力の1.5倍以上、ブライン用はエチレンプロピレンゴム製とする。フレキシブルジョイントのベローズ形・水用の全長は、呼び径25以下が300mm以上、32以上50以下が500mm以上、65以上150以下が750mm以上、200以上が1,000mm以上。合成ゴム製の水用は40以下・50以上80以下・100以上の3段。ストレーナは呼び径50以下が鋳鉄製、ステンレス鋼製又は青銅製のY形ねじ込み式、呼び径65以上が鋳鉄製又はステンレス鋼製のY形又はU形でフランジ式。スクリーンの網目は水用が40メッシュ以上、電磁弁の前に設ける場合は80メッシュ以上、蒸気用は80メッシュ以上。掃除口用プラグ及びスクリーンはステンレス鋼製又は黄銅製。油用は鋳鉄製複式バケット形で点検が容易な構造。
呼び径で形式と寸法が変わる。※仕様書の要件を並べた図。

伸縮管継手は何種類あるのか

鋼管用は2つの形が示されています。

公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第2編2.2.7.1(1)

(ア) ベローズ形は、JIS B 2352「ベローズ形伸縮管継手」に規定するフランジ形で、ベローズ及び接液部は、JIS G 4305「冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯」によるSUS304L又はSUS316Lとする。本継手は、管の伸縮に対して漏れがなく、作動が確実なものとし、複式のものは十分な強度をもつ固定台を有するものとする。

(イ) スリーブ形は、SHASE-S 003「スリーブ形伸縮管継手」に規定するフランジ形で管の伸縮に対して漏れがなく、作動が確実なものとする。

引く規格が違います。ベローズ形はJIS、スリーブ形はSHASE-Sです。

複式には条件が付きます。十分な強度をもつ固定台を持つものとされています。

防振継手はどう決まっているのか

2つの形式と共通の性能があります。

公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第2編2.2.8.1(1)/2.2.8.2(1)

2.2.8.1(1) 鋼製フランジ付きで、ベローズは、(中略)SUS304、SUS316又はSUS316Lとする。本継手は、溶接を用いずにベローズとフランジを組込んだものとし、十分な可とう性、耐熱性、耐圧強度(最高使用圧力の1.5倍以上)及び防振効果(補強材を挿入した合成ゴム製の防振継手と同等)を有するものとする。

2.2.8.2(1) 鋼製又は鋳鉄製のフランジ付きで、補強材を挿入した合成ゴム製又は3山ベローズ形のポリテトラフルオロエチレン樹脂製のものとし、(中略)なお、ブライン用は、エチレンプロピレンゴム製とする。

ベローズ形には作り方の条件があります。溶接を用いずにベローズとフランジを組込みます。

耐圧強度は両方に付きます。最高使用圧力の1.5倍以上です。

ブライン用だけ材質が指定されています。エチレンプロピレンゴム製です。

フレキシブルジョイントの全長はどう決まるのか

呼び径で4段に分かれます。

呼び径(ベローズ形・水用) 全長
25以下 300mm以上
32以上50以下 500mm以上
65以上150以下 750mm以上
200以上 1,000mm以上

合成ゴム製は段の数が違います。40以下・50以上80以下・100以上の3段です。

油用も別に定められています。呼び径20以下・25以上40以下・50以上100以下の3段です。

ストレーナの形式は何で分かれるのか

呼び径50と65が境目です。

公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第2編2.2.13.1(1)/2.2.13.2(1)

2.2.13.1(1) 呼び径50以下は、鋳鉄製、ステンレス鋼製又は青銅製のY形ねじ込み式、呼び径65以上は鋳鉄製又はステンレス鋼製のY形又はU形でフランジ式とし、(中略)

なお、掃除口用プラグ及びスクリーンは、ステンレス鋼製又は黄銅製で、網目は水用においては40メッシュ以上(電磁弁の前に設ける場合は、80メッシュ以上)、蒸気用は80メッシュ以上とする。

2.2.13.2(1) 鋳鉄製複式バケット形で、ストレーナの点検が容易な構造とし、2.2.13.1「水及び蒸気用」(1)に準ずるものとする。

形も材質も変わります。50以下はY形ねじ込み式、65以上はY形又はU形のフランジ式です。

油用は形式が1つです。鋳鉄製複式バケット形で、点検が容易な構造とされています。

まちがえやすいポイント

水用でも80メッシュになる場合があります。

水用は40メッシュ以上ですが、電磁弁の前に設ける場合は80メッシュ以上です。蒸気用の80メッシュ以上と同じ数字になります。

ポンプまわりでは継手の順序も出題されています。令和7年度2級(後期)No.33では、肢(2)「揚水ポンプの吐出し側には、ポンプに近い順に、防振継手、仕切弁、逆止弁を取り付ける」が適当でないものとして正答になりました。

据付けの決まりは機器の据付けで扱っています。

網目のほかに決められているものは

掃除口と材質にも指定があります。

掃除口用プラグとスクリーンはステンレス鋼製又は黄銅製です。網目だけでなく材質も定められています。

管の側にも合わせます。塩ビライニング鋼管やポリ粉体鋼管に取付ける鋳鉄製ストレーナは、一般用弁及び栓と同じライニングを施したものとされています。

配管材料の記号は配管材料の記号で扱っています。

理解度チェック

Q.

鋼管用の伸縮管継手は何種類あるか。

ベローズ形とスリーブ形の2つです。ベローズ形はJIS B 2352、スリーブ形はSHASE-S 003によります。

Q.

防振継手の耐圧強度は。

最高使用圧力の1.5倍以上です。

Q.

ストレーナの形式が変わる呼び径は。

50以下がY形ねじ込み式、65以上がY形又はU形のフランジ式です。

Q.

スクリーンの網目は。

水用は40メッシュ以上、電磁弁の前に設ける場合と蒸気用は80メッシュ以上です。

Q.

油用ストレーナの形式は。

鋳鉄製複式バケット形です。

まとめ

  • 鋼管用の伸縮管継手はベローズ形(JIS B 2352)とスリーブ形(SHASE-S 003)。
  • 複式の伸縮管継手は十分な強度をもつ固定台を持つ。
  • 防振継手のベローズ形は溶接を用いずに組込む。耐圧強度は最高使用圧力の1.5倍以上
  • ブライン用の防振継手はエチレンプロピレンゴム製
  • フレキシブルジョイントの全長は呼び径で4段(300・500・750・1,000mm以上)。
  • ストレーナは呼び径50以下がY形ねじ込み式、65以上がY形又はU形のフランジ式。
  • 網目は水用40メッシュ以上、電磁弁の前と蒸気用は80メッシュ以上

実際に使う継手や附属品の種類は特記と設計図書によって変わります。個別の判断は監督職員の指示にしたがってください。

あわせて読む

この科目の過去問はどこにあるか

級ごとに分けています。1級 機器・材料2級 機器・材料を見てください。

参考資料

  • 公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版(修補版)第2編第2章第2節「配管附属品」2.2.7・2.2.8・2.2.9・2.2.13(国土交通省大臣官房官庁営繕部、令和7年11月5日 国営設第110号。国土交通省 官庁営繕のページで公開されているPDFの39ページから41ページ)。形式、規格、寸法、網目は同節によります。
  • 令和7年度 2級管工事施工管理技術検定 第一次検定(後期)No.33(問題と正答肢は指定試験機関の公表資料。正答は2で、正答肢の表を画像にして目視で確認)。
  • ※ ポンプまわりの継手や弁の取付け順序については、この記事では扱っていません。仕様書の当該節が定めているのは附属品そのものの仕様だからです。
  • ※ 一般用弁及び栓、減圧弁、蒸気トラップなどは同じ節の別の項によるもので、この記事では扱っていません。
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この記事を書いた人

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管工事施工管理技士の用語・過去問を、法令や公的な基準など一次資料にあたって整理しています。

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管工事施工管理技士の用語・条文・数値を、公表された過去問と一次資料にあたって整理しています。

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