T
据付けは覚えることが散らばっていて、どこが数字で問われるのか分かりません。
防振基礎とストッパーの関係も、言葉だけでは頭に入りません。
この記事の要点
標準基礎はコンクリート打設後10日間以内に荷重をかけてはなりません。
防振基礎は標準基礎にストッパーを設けて、防振架台を間接的に固定します。
ポンプの基礎の高さは床仕上げ面より200mm程度です。真空給水ポンプユニットと油ポンプが対象になります。
コンクリート打設後10日間は荷重をかけません。
基礎とポンプまわりの数値を並べます。
2.1.1(3)が二つに分けています。
公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)2.1.1(3)
基礎は、標準基礎又は防振基礎とし、適用は特記による。
(ア) 標準基礎は、次による。
(a) コンクリート基礎とし、コンクリート打設後10日間以内に荷重をかけてはならない。また、表面は、金ごて押さえ又はモルタル塗りとし、据付け面を水平に仕上げたものとする。
数字は10日間です。打ってすぐに機器を載せることはできません。
表面の仕上げも決められています。金ごて押さえ又はモルタル塗りで、据付け面を水平にします。
標準基礎にストッパーを足した形です。
公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)2.1.1(3)(イ)
防振基礎は、標準基礎にストッパーを設けて、防振架台(製造者の標準仕様)を間接的に固定するものとし、ストッパーは、水平方向及び鉛直方向の地震力に耐えるもので、ストッパーと防振架台との間隙は、機器運転時に接触しない程度とする。また、地震時に接触するストッパーの面には、緩衝材を取付ける。
固定のしかたが間接的です。直接締めてしまうと防振になりません。
間隙は機器運転時に接触しない程度です。地震時には接触する前提で、その面に緩衝材を取り付けます。
2.1.1(5)が固定の考え方を示しています。
公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)2.1.1(5)(抜粋)
機器は、水平に、かつ、地震力により転倒、横滑りを起こさないように基礎、鋼製架台等に固定する。(中略)
なお、機器は、地震時に設計用水平震度に機器の重量(kN)をかけた設計用水平地震力(kN)及び設計用鉛直震度に機器の重量(kN)をかけた設計用鉛直地震力(kN)が、重心に作用するものとし、設計用震度は特記による。
力は重心に作用するものとして考えます。据付け面ではありません。
地震力は震度に機器の重量をかけたものです。重い機器ほど大きくなります。
2.1.19が基礎と排水を決めています。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 基礎の高さ (真空給水ポンプユニット 及び油ポンプ) |
床仕上げ面より200mm程度 |
| 振動絶縁効率 (特記がなければ) |
80%以上 |
| 排水管 (結露する場合等) |
排水溝及び排水目皿を設け、呼び径25以上の排水管で排水 |
基礎の高さの200mmは真空給水ポンプユニット及び油ポンプの話です。すべてのポンプではありません。
温水ポンプと冷却水ポンプで軸封がグランドパッキンの場合は別です。排水管による間接排水になります。
間接排水そのものは間接排水と阻集器で扱っています。
2.1.19(5)が順序を書いています。
公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)2.1.19(5)
ポンプは、共通ベースが、基礎上に水平になるように据付け、その後、軸心の調整を行う。
先に共通ベースを水平にします。軸心の調整はその後です。
順序が逆だと合いません。台が傾いたまま軸を合わせても、据え付けたときに狂います。
呼び番号で分かれます。
公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)2.1.18.1(2)/2.1.18.2(1)
天井吊形の据付けは、標準図(中略)よる。なお、小形の遠心送風機(呼び番号2未満)の場合は、吊り用ボルトにブレース等による振れ止めを施したものでもよい。
軸流送風機及び斜流送風機の据付けは、標準図(機器固定要領)に準じて行う。なお、小形の軸流送風機及び斜流送風機(呼び番号3以下)の場合は、吊り用ボルトにブレース等による振れ止めを施したものでもよい。
遠心送風機は呼び番号2未満、軸流と斜流は呼び番号3以下です。
数字だけでなく未満と以下も違います。境目の扱いが変わります。
タンク類は満水試験を行います。
公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)2.1.21(2)(3)
(2) 還水タンク、開放形膨張タンクは、据付け後に満水試験を行い漏洩が無いことを確認する。
(3) 消防法による完成検査前検査の検査済証がある場合を除き、屋内オイルタンクは、据付け後に満水試験を行い漏洩が無いことを確認する。
対象は還水タンク、開放形膨張タンク、屋内オイルタンクです。
屋内オイルタンクには除外があります。消防法による完成検査前検査の検査済証がある場合は行いません。
配管側の試験は配管の試験と保持時間で扱っています。
標準基礎はコンクリート打設後どれだけ荷重をかけられないか。
10日間以内は荷重をかけてはなりません。
防振基礎のストッパーはどう作るか。
水平方向及び鉛直方向の地震力に耐えるものとし、防振架台との間隙は機器運転時に接触しない程度とします。地震時に接触する面には緩衝材を取付けます。
真空給水ポンプユニット及び油ポンプの基礎の高さは。
床仕上げ面より200mm程度です。
ポンプはどの順で据え付けるか。
共通ベースが基礎上に水平になるように据付け、その後に軸心の調整を行います。
小形として扱われる送風機の呼び番号は。
天井吊形の遠心送風機は呼び番号2未満、軸流送風機及び斜流送風機は呼び番号3以下です。
基礎の大きさや設計用震度は特記によって変わります。個別の判断は設計図書と監督員の指示にしたがってください。
級ごとに分けています。1級 施工管理法|2級 施工管理法を見てください。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月
まちがえやすいポイント
ねらわれるのは設置階の考え方です。上に置くほど地震力は大きくなります。
令和5年度2級(前期)では「防振装置付きの機器や地震力が大きくなる重量機器は、可能な限り高層階に設置する」とした肢が誤りとされました。設計用水平震度は上階ほど大きくなります。
同じ問では、送風機のレベルを水準器で確認し、水平が出ていなければ基礎と共通架台の間にライナーを入れて調整するとした肢が正しいものとして出ています。