管工事施工管理技士 独学ガイド

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配管の試験とは?保持時間10分・30分・60分の分かれ方

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試験の種類も圧力も保持時間も、まとめて出てくると手が止まります。

全部が水圧試験というわけでもないようで、余計に混ざります。

この記事の要点

保持時間は10分・30分・60分の3つだけです。仕様書の第9節にまとまっています。

給水給湯と消火の水配管が60分、冷温水等と排水管の満水試験が30分になります。

試験の種類も分かれます。油管だけは空気圧試験で、水圧試験ではありません。

保持時間は10分・30分・60分の3つしかありません。

時間で分けて並べます。

配管の試験の種類と保持時間を並べた図。公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)の2.9.5により、不活性ガス消火配管・ハロゲン化物消火配管・粉末消火配管の気密試験は保持時間最小10分。2.9.2の冷温水・冷却水・蒸気・油・ブライン・高温水の耐圧試験は冷媒管を除き最小30分、2.9.4の排水管の満水試験も最小30分。2.9.3の給水管及び給湯管と、2.9.5の消火配管のうち水配管の水圧試験は最小60分で、試験圧力は配管の最下部におけるもの。試験圧力は、蒸気管及び高温水管が最高使用圧力の2倍で0.2MPa未満なら0.2MPa、水配管及びブライン管が最高使用圧力の1.5倍で0.75MPa未満なら0.75MPa、油管は空気圧試験で最大常用圧力の1.5倍、給水装置に該当する管は1.75MPa以上、各消火ポンプに連結される配管は当該ポンプの締切圧力の1.5倍。試験は隠ぺい又は埋戻し、配管完了後の塗装、保温施工のいずれかの施工前に行う。
時間は3つ、種類は5つ。※仕様書の要件を並べた図。

試験はいつ行うのか

2.9.1が三つの施工を挙げています。

公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)2.9.1(1)

試験は、以下のいずれかの施工前に行う。

(ア) 隠ぺい又は埋戻し

(イ) 配管完了後の塗装(ねじ部のさび止めペイントは除く。)

(ウ) 保温施工

共通するのは配管が見えなくなる前という点です。隠れてからでは漏れが分かりません。

塗装には括弧書きが付いています。ねじ部のさび止めペイントは除くので、これは試験前でもかまいません。

保持時間が60分になるのはどれか

給水給湯と、消火の水配管です。

公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)2.9.3(1)/2.9.5(1)(ア)

水道事業者及び規格類に試験の規定がない給水管及び給湯管は、次の水圧試験を行う。

(ア) 保持時間は最小60分とし、試験圧力は配管の最下部におけるものとする。

水配管は、次の圧力値による水圧試験を行う。なお、保持時間は、最小60分とする。

どちらも最小60分です。給水給湯は試験圧力を配管の最下部で測るところまで決められています。

上のほうで測れば圧力は下がります。最も高い圧力がかかる場所で確かめるという考え方です。

30分になるのはどれか

冷温水などの耐圧試験と、排水管の満水試験です。

公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)2.9.2(1)/2.9.4(1)

次の圧力値による耐圧試験を行う。なお、保持時間は、冷媒管を除き、最小30分とする。

排水管は、満水試験を行い、衛生器具等の取付け完了後、通水試験を行う。また、ドレン管は、通水試験を行う。なお、保持時間は、満水試験にあっては最小30分とする。

2.9.2には除外があります。冷媒管を除きとあり、冷媒管だけ別の扱いです。

排水管は二段構えになります。満水試験の後、器具の取付け完了後に通水試験という順です。

まちがえやすいポイント

ねらわれるのは保持時間の数字と、試験の種類の入れ替えです。

令和5年度2級(前期)では「排水管の満水試験の保持時間は、最小30分とする」が正しい肢として出題されました。同じ問で誤りとされたのは、地中埋設配管で建物内へ引き込む部分に防振継手を設けるとした肢です。

種類の入れ替えも起きます。油管は空気圧試験で、水圧試験ではありません。

10分で済むのはどれか

ガス系の消火配管の気密試験です。

公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)2.9.5(1)(イ)

不活性ガス消火配管、ハロゲン化物消火配管及び粉末消火配管は、配管完了後、空気又は窒素ガスにより、次の圧力値による気密試験を行う。なお、保持時間は最小10分とする。

使うのは空気又は窒素ガスです。水を入れる試験ではありません。

同じ消火配管でも分かれます。水配管は水圧試験で60分、ガス系は気密試験で10分です。

不活性ガス消火設備そのものは不活性ガス消火設備で扱っています。

試験圧力はどう決まるのか

管の種類ごとに倍率と下限が決まっています。

管の種類 試験圧力
蒸気管
高温水管
最高使用圧力の2倍(その値が0.2MPa未満の場合は0.2MPa)
水配管
ブライン管
最高使用圧力の1.5倍(その値が0.75MPa未満の場合は0.75MPa)
油管 空気圧試験とし、最大常用圧力の1.5倍
給水装置に
該当する管
1.75MPa以上

倍率は2倍か1.5倍のどちらかです。蒸気管と高温水管だけが2倍になります。

下限も二つあります。0.2MPaと0.75MPaで、倍率とセットで覚えると入れ替わりません。

冷媒管だけ扱いが違うのはなぜか

耐圧試験ではなく気密試験だからです。

公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)2.9.2(1)(オ)

冷媒管は、JRA-GL14「フロン類を用いた冷凍空調機器の冷媒漏えいガイドライン」による気密試験を行う。気密試験後は、全系統の高真空蒸発脱水処理を行う。

2.9.2の保持時間30分は冷媒管を除きと書かれています。冷媒管はこの号で別に扱われます。

気密試験で終わりではありません。気密試験後に全系統の高真空蒸発脱水処理まで求められています。

飲料水以外の給水管には何をするのか

誤接続がないことを確かめます。

公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)2.9.3(2)

飲料水以外の給水管は、誤接続がないことを確認するため衛生器具等の取付け完了後、系統ごとに着色水を用いた通水試験等を行う。

使うのは着色水です。色を付けて系統ごとに流し、つながりを目で確かめます。

直接つないではいけない決まりは建築物に設ける配管設備で扱っています。

理解度チェック

Q.

排水管の満水試験の保持時間は。

最小30分です。満水試験の後、衛生器具等の取付け完了後に通水試験を行います。

Q.

給水管及び給湯管の水圧試験の保持時間と、圧力を測る場所は。

最小60分で、試験圧力は配管の最下部におけるものとします。

Q.

油管はどの試験を行うか。

空気圧試験です。圧力は最大常用圧力の1.5倍になります。

Q.

蒸気管及び高温水管の試験圧力は。

最高使用圧力の2倍で、その値が0.2MPa未満の場合は0.2MPaとします。

Q.

試験はどの施工の前に行うか。

隠ぺい又は埋戻し、配管完了後の塗装、保温施工のいずれかの前です。

まとめ

  • 保持時間は10分・30分・60分の3つ。
  • 60分は給水管及び給湯管と、消火配管のうち水配管。
  • 30分は冷温水等の耐圧試験(冷媒管を除く)と排水管の満水試験。
  • 10分は不活性ガス・ハロゲン化物・粉末消火配管の気密試験。
  • 蒸気管と高温水管だけ最高使用圧力の2倍。ほかの水配管は1.5倍。
  • 油管は空気圧試験、冷媒管は気密試験と高真空蒸発脱水処理。
  • 試験は隠ぺい・塗装・保温のいずれかの施工前に行う。

実際の試験方法や圧力は特記や設計図書によって変わります。個別の判断は監督員の指示にしたがってください。

あわせて読む

この科目の過去問はどこにあるか

級ごとに分けています。1級 施工管理法2級 施工管理法を見てください。

参考資料

  • 公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版(修補版)2.9.1〜2.9.5(国土交通省大臣官房官庁営繕部、令和7年11月5日 国営設第110号。国土交通省 官庁営繕のページで公開されているPDFの67ページ・68ページ)。試験を行う時期、保持時間、試験圧力、油管の空気圧試験、冷媒管の気密試験と高真空蒸発脱水処理、着色水を用いた通水試験は同節によります。
  • ※ 正しい肢として出題された事実は、一般財団法人 全国建設研修センターが公表した正答肢によります(令和5年度2級 第一次検定(前期)No.34 正答=3)。肢の文言は問題PDFを画像にして目視で確認しました。
  • ※ 満水試験を行う高さの取り方(最高開口部からの寸法)や圧力は、この仕様書には書かれていないため、この記事では扱っていません。
  • ※ 消防用設備等の試験基準(平成14年消防予第282号)に基づく外観試験及び性能試験は、この記事では扱っていません。
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この記事を書いた人

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管工事施工管理技士の用語・過去問を、法令や公的な基準など一次資料にあたって整理しています。

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管工事施工管理技士の用語・条文・数値を、公表された過去問と一次資料にあたって整理しています。

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