平成28年度 地質調査技士 現場調査部門 No.91を解説、プレッシャーメータで得られる指標
平成28年度 地質調査技士資格検定試験 現場調査部門 No.91は、プレッシャーメータ試験(JGS 1531-2012)から得られる地盤の指標に関する問題です。この問題では、4つの指標のうち最も不適当なものを1つ選びます。
この問題のポイント
プレッシャーメータ試験は、ボーリング孔の中でゾンデをふくらませて孔壁を横方向に加圧し、その圧力と孔壁の変形の関係から地盤の指標を求めます。得られるのは、変形に関する指標です。
引っかけの核心は1点、透水係数は得られないという点です。透水係数は水の通りやすさで、加圧して変形を測るこの試験からは求められません。
※ 問題文そのものは、一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢1(最も不適当な指標)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 指標 | 正誤 |
|---|---|---|
| 1 | 透水係数 | ×(誤り) 正答。変形でなく水の通りやすさ |
| 2 | 変形係数 | ○(加圧と変形の関係から) |
| 3 | 降伏圧力 | ○(変形が急に進みだす圧力) |
| 4 | 極限圧力 | ○(地盤が耐えられる限界の圧力) |
選択肢2・3・4は、いずれも加圧と変形の関係から求まる指標です。選択肢1の透水係数だけが、この試験では得られません。
選択肢1のポイント(ここが誤り)
プレッシャーメータ試験は、孔壁を横方向に加圧して、圧力と変形の関係を測ります。ここから、変形のしやすさを表す変形係数、変形が急に進みだす降伏圧力、地盤が耐えられる限界の極限圧力が求まります。
透水係数は、水がどれだけ地盤を通りやすいかを表す値です。
求めるには水を流す透水試験が必要で、加圧して変形を測るプレッシャーメータ試験からは得られません。
N値や粘着力なども、この試験では直接は得られません。
選択肢1は、この試験から得られる指標として最も不適当です。プレッシャーメータは変形に関する指標を得る試験と押さえます。
覚え方
- プレッシャーメータで得られるのは変形係数・降伏圧力・極限圧力(加圧と変形の関係)。透水係数は得られない
- 「水の通りやすさ(透水係数)」を混ぜたら引っかけ
- 透水係数は透水試験、N値は標準貫入試験というように、指標ごとに試験が違う
理解度チェック
問題:プレッシャーメータ試験から、透水係数を求めることができる。
〇か×か。
答えを見る
答え:×
この試験は加圧と変形の関係を測るので、変形係数・降伏圧力・極限圧力が得られます。透水係数は水を流す透水試験で求めます。
問題:プレッシャーメータ試験では、変形係数や降伏圧力、極限圧力が得られる。
〇か×か。
答えを見る
答え:〇
孔壁を加圧して変形を測るので、変形に関するこれらの指標が求まります。
出典・参考資料
- 一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)「平成28年度 地質調査技士資格検定試験 現場調査部門 試験問題」
- 地盤工学会基準 JGS 1531「孔内水平載荷試験方法(プレッシャーメータ試験)」(得られる指標=変形係数・降伏圧力・極限圧力)
※ 手順・区分は標準的な内容で、最新の基準・テキストで確認してください。
※ この記事の確認日:2026年7月