令和3年度 地質調査技士 土壌・地下水汚染部門 No.44を解説、プレッシャーメータ試験
令和3年度 地質調査技士資格検定試験 土壌・地下水汚染部門 No.44は、プレッシャーメータ試験(JGS 1531-2012)に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち最も不適当なものを1つ選びます。
この問題のポイント
プレッシャーメータ試験(孔内水平載荷試験)は、ボーリング孔の中で孔壁を横向きに押し広げ、加えた圧力と孔壁の変位の関係から地盤の変形特性を調べる試験です。何を対象に、何を求める試験かが問われます。
引っかけの核心は、この試験で求める指標です。変形係数や極限圧力は求めますが間隙水圧は求めないのに、選択肢4は「間隙水圧を求める」としています。
※ 問題文そのものは、一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢4(最も不適当な記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 記述の要旨 | 正誤 |
|---|---|---|
| 1 | 試験孔の孔壁が滑らかで自立する地盤を対象とする | ○ |
| 2 | 試験前やゴムチューブ交換時に、ゴムチューブの張力補正を行う | ○ |
| 3 | 削孔した試験孔は放置せず速やかに試験を開始する | ○ |
| 4 | 地盤の変形係数、極限圧力および間隙水圧を求める試験である | ×(誤り) 正答。間隙水圧は求めない |
選択肢1・2・3は、試験の対象や手順を正しく述べています。選択肢4だけが、求める指標に間隙水圧を混ぜています。
選択肢4のポイント(ここが誤り)
プレッシャーメータ試験は、孔壁を加圧したときの圧力と変位の関係から、変形係数・降伏圧力・極限圧力など地盤の変形特性を求める試験です。間隙水圧は、この試験で求める対象ではありません(間隙水圧は間隙水圧計で測ります)。
選択肢4は「変形係数、極限圧力および間隙水圧を求める」としていますが、間隙水圧はプレッシャーメータ試験で求める指標ではありません。変形係数・極限圧力までは正しく、そこに間隙水圧を加えたのが誤りです。
選択肢4は、プレッシャーメータ試験の記述として最も不適当です。求めるのは変形係数・極限圧力(間隙水圧は求めない)と押さえます。
覚え方
- プレッシャーメータ試験は孔壁を加圧し、変形係数・極限圧力を求める。間隙水圧は求めない
- 孔壁が自立する地盤が対象、削孔後は速やかに試験、ゴムチューブは張力補正
- 「間隙水圧を求める」は別の測定を混ぜた引っかけ
理解度チェック
問題:プレッシャーメータ試験は、地盤の変形係数・極限圧力および間隙水圧を求める試験である。
〇か×か。
答えを見る
答え:×
変形係数・極限圧力は求めますが、間隙水圧は求めません(間隙水圧は間隙水圧計で測ります)。
問題:プレッシャーメータ試験は、孔壁が滑らかで自立する地盤を対象とする。
〇か×か。
答えを見る
答え:〇
孔壁が自立しないと加圧して測れないため、自立する地盤を対象とします(選択肢1は正しい)。
出典・参考資料
- 一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)「令和3年度 地質調査技士資格検定試験 土壌・地下水汚染部門 試験問題」
- 地盤工学会基準「地盤の指標値を求めるためのプレッシャーメータ試験方法(JGS 1531-2012)」ほか(孔壁を加圧し変形係数・降伏圧力・極限圧力などの力学特性を求める)
※ 試験の詳細は、最新の地盤工学会基準(JGS 1531)で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年7月