令和3年度 地質調査技士 土壌・地下水汚染部門 No.54を解説、N値と砂の相対密度
令和3年度 地質調査技士資格検定試験 土壌・地下水汚染部門 No.54は、N値と砂の相対密度の関係に関する問題です。この問題では、実測N値と相対密度の対応のうち最も不適当なものを1つ選びます。
この問題のポイント
砂質土は、N値で相対密度(締まり具合)を判定します。N値が大きいほど締まっています。
区分は、非常に緩い・緩い・中位・密な・非常に密なの5段階です。境目の数値を取り違えると誤りになります。
引っかけの核心は1点、N値5を「非常に緩い」とすることです。N値5は「緩い」で、「非常に緩い」はN値4より小さい範囲です。
※ 問題文そのものは、一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢1(最も不適当な記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | N値と相対密度 | 正誤 |
|---|---|---|
| 1 | N値5 → 非常に緩い | ×(誤り) 正答。N値5は「緩い」 |
| 2 | N値8 → 緩い | ○(正しい) |
| 3 | N値20 → 中位 | ○(正しい) |
| 4 | N値40 → 密な | ○(正しい) |
選択肢2・3・4は、N値と相対密度の対応が正しいです。選択肢1だけが、区分の境目を取り違えています。
※ 問題番号と正解は、全地連が公開している過去問・正答で確認しています。
砂の相対密度の区分
N値と砂の相対密度は、テルツァギとペックの判定表で対応づけます。区分を押さえます。
| N値 | 相対密度 |
|---|---|
| 0〜4 | 非常に緩い |
| 4〜10 | 緩い |
| 10〜30 | 中位 |
| 30〜50 | 密な |
| 50以上 | 非常に密な |
N値5は4〜10の範囲なので「緩い」です。「非常に緩い」は0〜4の範囲です。
選択肢1のポイント(ここが誤り)
N値5は、緩い(4〜10)の範囲に入ります。選択肢1は、これを非常に緩いとしていて、区分がひとつずれています。
非常に緩いのは、N値が4より小さい砂です。境目の4と10を押さえると、緩いと非常に緩いを取り違えません。
選択肢1は、N値と相対密度の対応として最も不適当です。N値5は緩い、非常に緩いはN値4未満と押さえます。
覚え方
- 砂の相対密度=非常に緩い(0〜4)・緩い(4〜10)・中位(10〜30)・密な(30〜50)・非常に密な(50以上)
- N値5は4〜10なので「緩い」(非常に緩いではない)
- 境目は4・10・30・50。N値が大きいほど締まっている
- 砂は相対密度、粘土はコンシステンシーで判定する
理解度チェック
問題:N値5の砂は、相対密度が「非常に緩い」である。
〇か×か。
答えを見る
答え:×
N値5は4〜10の範囲で「緩い」です。「非常に緩い」はN値4より小さい範囲です。
問題:N値40の砂は、相対密度が「密な」である。
〇か×か。
答えを見る
答え:〇
N値40は30〜50の範囲で「密な」です。50以上は「非常に密な」です。
出典・参考資料
- 一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)「令和3年度 地質調査技士資格検定試験 土壌・地下水汚染部門 試験問題」
- N値と砂の相対密度の関係(テルツァギ・ペックによる区分)。詳細は地盤工学会「地盤調査の方法と解説」等で確認。
※ 各設問の「問われ方」と引っかけを自分の言葉でまとめています。
※ この記事の確認日:2026年7月