令和3年度 地質調査技士 土壌・地下水汚染部門 No.71を解説、変形係数が求められる試験
令和3年度 地質調査技士資格検定試験 土壌・地下水汚染部門 No.71は、地盤の変形係数が求められる試験に関する問題です。この問題では、4つの試験のうち変形係数が求められない(最も不適当な)ものを1つ選びます。
この問題のポイント
試験には、地盤の「変形のしやすさ(変形係数)」を求めるものと、「強さ(強度)」を求めるものがあります。この問題は、並んだ試験のうち変形係数が求められないものを見つける問題です。
引っかけの核心は、点載荷試験が何を求める試験かです。点載荷試験は強度を求める試験で変形係数は求めないのに、変形係数が求められる試験の仲間に並べられています。
※ 問題文そのものは、一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢4(変形係数が求められない・最も不適当な記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 試験 | 正誤 |
|---|---|---|
| 1 | プレッシャーメータ試験 | ○(変形係数が求まる) |
| 2 | 平板載荷試験 | ○(変形係数が求まる) |
| 3 | 一軸圧縮試験 | ○(変形係数が求まる) |
| 4 | 点載荷試験 | ×(誤り) 正答。強度を求める試験 |
選択肢1・2・3は、変形係数が求められる試験です。選択肢4の点載荷試験だけが、強度を求める試験です。
選択肢4のポイント(ここが誤り)
プレッシャーメータ試験・平板載荷試験・一軸圧縮試験は、加えた力と変形の関係から変形係数を求められます。一軸圧縮試験は強さも変形係数も求められます。
選択肢4の点載荷試験は、岩石に点で荷重をかけて壊し、点載荷強さ(強度)を求める簡便な試験です。
その結果から一軸圧縮強さを推定したり岩盤分類の指標にしたりしますが、変形係数は求めません。
だから「変形係数が求められる試験」に点載荷試験を入れるのが誤りです。
選択肢4は、変形係数が求められる試験として最も不適当です。点載荷試験は強度を求める試験(変形係数は求めない)と押さえます。
覚え方
- 変形係数が求まる=プレッシャーメータ・平板載荷・一軸圧縮。点載荷は強度を求める試験
- 一軸圧縮試験は強さも変形係数も求められる
- 「点載荷試験で変形係数」は求める指標を取り違えた引っかけ
理解度チェック
問題:点載荷試験は、地盤(岩石)の変形係数を求める試験である。
〇か×か。
答えを見る
答え:×
点載荷試験は点載荷強さ(強度)を求める試験です。変形係数は求めません。
問題:一軸圧縮試験では、地盤の変形係数を求めることができる。
〇か×か。
答えを見る
答え:〇
応力とひずみの関係から強さも変形係数も求められます(選択肢3は正しい)。
出典・参考資料
- 一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)「令和3年度 地質調査技士資格検定試験 土壌・地下水汚染部門 試験問題」
- 地盤工学会基準「岩石の点載荷試験方法(JGS 3421)」ほか(点載荷試験は点載荷強さから一軸圧縮強さを推定する強度試験。変形係数は一軸圧縮試験等で求める)
※ 各試験の詳細は、最新の地盤工学会基準・JISで確認してください。
※ この記事の確認日:2026年7月