令和3年度 地質調査技士 土壌・地下水汚染部門 No.73を解説、有限要素法(FEM)
令和3年度 地質調査技士資格検定試験 土壌・地下水汚染部門 No.73は、有限要素法(FEM)に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち最も不適当なものを1つ選びます。
この問題のポイント
有限要素法(FEM)は、地盤や構造物を小さな要素(メッシュ)の集まりに分けて、変形や応力を数値で解く方法です。何を要素に分けるか、どんな場合に使えるか、精度は何で決まるかが問われます。
引っかけの核心は、解析精度とメッシュの関係です。精度はメッシュの細かさに影響されるのに、選択肢4は「メッシュサイズに影響されない」としています。
※ 問題文そのものは、一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢4(最も不適当な記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 記述の要旨 | 正誤 |
|---|---|---|
| 1 | 地盤と構造物を、有限個の要素の集合体と考える | ○ |
| 2 | 地盤が複雑な形状をしていても適用できる | ○ |
| 3 | 物性の異なる部分がある場合でも適用できる | ○ |
| 4 | 解析の精度は、メッシュサイズに影響されない | ×(誤り) 正答。メッシュサイズに影響される |
選択肢1・2・3は、FEMの考え方と適用範囲を正しく述べています。選択肢4だけが、精度とメッシュの関係を誤っています。
選択肢4のポイント(ここが誤り)
FEMは、対象を小さな要素(メッシュ)に分けて解きます。
メッシュを細かくするほど、解析の精度は上がります。
つまり、解析の精度はメッシュサイズに影響されます(ただし細かくするほど計算時間は増えます)。
選択肢4は「解析の精度はメッシュサイズに影響されない」としていますが、逆です。
精度はメッシュサイズに影響されるので、目的に合った適切なメッシュにすることが大切です。
「影響されない」が誤りです。
選択肢4は、有限要素法の記述として最も不適当です。FEMの解析精度はメッシュサイズに影響される(細かいほど精度が上がる)と押さえます。
覚え方
- FEMは対象を要素(メッシュ)に分けて解く。解析精度はメッシュサイズに影響される(細かいほど精度が上がる)
- 複雑な形状や、物性の異なる部分がある場合でも適用できる
- 「精度はメッシュサイズに影響されない」は関係を否定した引っかけ
理解度チェック
問題:有限要素法(FEM)の解析の精度は、メッシュサイズに影響されない。
〇か×か。
答えを見る
答え:×
メッシュを細かくするほど精度は上がります。精度はメッシュサイズに影響されます。
問題:有限要素法は、地盤が複雑な形状をしていても適用できる。
〇か×か。
答えを見る
答え:〇
複雑な形状や、物性の異なる部分がある場合でも適用できます(選択肢2・3は正しい)。
出典・参考資料
- 一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)「令和3年度 地質調査技士資格検定試験 土壌・地下水汚染部門 試験問題」
- 有限要素法(FEM)の技術資料(対象を要素・メッシュに分けて解く数値解析法。メッシュを細かくするほど解析精度が上がる)
※ 解析手法の詳細は、最新の一次資料で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年7月