令和3年度 地質調査技士 土壌・地下水汚染部門 No.37を解説、砂礫層の掘進
令和3年度 地質調査技士資格検定試験 土壌・地下水汚染部門 No.37は、砂礫層の掘進に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち最も不適当なものを1つ選びます。
この問題のポイント
砂礫層は、礫の大きさ・硬さ・含む量や、地下水の状態によって掘りやすさが変わります。何が掘進を容易にし、何が難しくするかが問われます。
引っかけの核心は、地下水の流動性と掘進のしやすさです。地下水の流動性が高いと掘進は難しくなるのに、選択肢2は「流動性が高いほど掘進は容易」としています。
※ 問題文そのものは、一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢2(最も不適当な記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 記述の要旨 | 正誤 |
|---|---|---|
| 1 | 礫径が小さいほど掘進は容易 | ○ |
| 2 | 礫層中の地下水の流動性が高いほど掘進は容易 | ×(誤り) 正答。流動性が高いと難しい |
| 3 | 礫質が硬質なほど掘進は困難 | ○ |
| 4 | 礫の含有率が低いほど掘進は容易 | ○ |
選択肢1・3・4は、礫の大きさ・硬さ・量と掘進の関係を正しく述べています。選択肢2だけが、地下水の流動性と掘進の関係を逆にしています。
選択肢2のポイント(ここが誤り)
砂礫層で地下水の流動性が高いと、送り込む水や泥水が流されてしまい(逸水)、孔壁を守る泥壁ができにくくなります。その結果、孔壁が崩れやすくなって掘進は難しくなります。
選択肢2は「地下水の流動性が高いほど掘進は容易」としていますが、逆です。
流動性が高いほど逸水や孔壁の崩れが起きやすく、掘進は難しくなります。
「容易」が誤りです。
選択肢2は、砂礫層の掘進の記述として最も不適当です。地下水の流動性が高いほど掘進は難しくなる(容易ではない)と押さえます。
覚え方
- 砂礫層は、礫径が小さい・礫が軟らかい・含有率が低いほど掘進が容易。地下水の流動性が高いと難しい
- 地下水の流動性が高いと逸水・孔壁の崩れが起きやすい
- 「流動性が高いほど容易」は難易を逆にした引っかけ
理解度チェック
問題:砂礫層では、礫層中の地下水の流動性が高いほど掘進は容易である。
〇か×か。
答えを見る
答え:×
流動性が高いと逸水や孔壁の崩れが起きやすく、掘進は難しくなります。
問題:砂礫層は、礫径が小さいほど掘進は容易である。
〇か×か。
答えを見る
答え:〇
礫径が小さいほど掘りやすくなります(選択肢1は正しい)。
出典・参考資料
- 一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)「令和3年度 地質調査技士資格検定試験 土壌・地下水汚染部門 試験問題」
- 地盤工学会「地盤調査の方法と解説」ほか(砂礫層の掘進の難易=礫径・礫質・礫の含有率、地下水の流動性が高いと逸水・孔壁崩壊で掘進困難)
※ 掘進の詳細は、最新のボーリング関連基準で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年7月