令和7年度 地質調査技士 現場調査部門 No.26を解説、泥水管理
令和7年度 地質調査技士資格検定試験 現場調査部門 No.26は、ボーリングの泥水管理に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち最も不適当なものを1つ選びます。
この問題のポイント
泥水は掘りくずを運び、孔壁を守る掘削の要です。
その状態を保つために、比重・粘性・砂分・pHなどを測って管理します。
何を何で測るか、どれが管理項目かが問われます。
引っかけの核心は、pHが泥水管理の項目かどうかです。pHも管理項目なのに、選択肢4は「管理項目ではない」としています。
※ 問題文そのものは、一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢4(最も不適当な記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 記述の要旨 | 正誤 |
|---|---|---|
| 1 | 泥水比重の測定はマッドバランス(比重計)が一般的 | ○ |
| 2 | 粘性の測定はファンネルビスコメーターの500cc法が一般的 | ○ |
| 3 | 泥水中の砂分が増えると、ポンプやパイプの摩耗が大きくなる | ○ |
| 4 | pHは泥材で大きく異なるため泥水管理項目ではない | ×(誤り) 正答。pHも管理項目 |
選択肢1・2・3は、泥水管理の考え方を正しく述べています。選択肢4だけが、pHを管理項目から外しています。
選択肢4のポイント(ここが誤り)
泥水は、比重・粘性・砂分に加えてpHも管理します。pHは泥材の分散や泥水の性能に影響するため、pHも泥水管理の項目です。
選択肢4は「泥材により大きく異なるため泥水管理項目ではない」としています。
泥材によって適正値が違うことは、管理しなくてよい理由にはなりません。
むしろ泥材ごとに適正値を管理する対象です。
「管理項目ではない」が誤りです。
選択肢4は、泥水管理の記述として最も不適当です。比重・粘性・砂分・pHはいずれも泥水管理の項目と押さえます。
覚え方
- 泥水管理の項目は、比重(マッドバランス)・粘性(ファンネルビスコメーター)・砂分・pH
- 砂分が増えるとポンプやパイプの摩耗が大きくなる
- 「pHは管理項目ではない」は管理項目を外した引っかけ
理解度チェック
問題:pHは泥材により大きく異なるため、泥水管理の項目ではない。
〇か×か。
答えを見る
答え:×
pHも泥水管理の項目です。泥材ごとに適正値を管理します。
問題:泥水比重の測定にはマッドバランスを使うのが一般的である。
〇か×か。
答えを見る
答え:〇
比重はマッドバランス、粘性はファンネルビスコメーターで測ります(選択肢1・2は正しい)。
出典・参考資料
- 一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)「令和7年度 地質調査技士資格検定試験 現場調査部門 試験問題」
- 地盤工学会「地盤調査の方法と解説」ほか(泥水の比重・粘性・砂分・pHの管理/マッドバランス・ファンネルビスコメーター)
※ 泥水管理の詳細は、最新のボーリング関連基準で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年7月