令和7年度 地質調査技士 現場調査部門 No.16を解説、スピンドル型ボーリングマシン
令和7年度 地質調査技士資格検定試験 現場調査部門 No.16は、油圧フィード式スピンドル型ボーリングマシンに関する問題です。この問題では、4つの記述のうち最も不適当なものを1つ選びます。
この問題のポイント
スピンドル型ボーリングマシンは、ロッドを回転させながら押し込んで掘り進めるマシンです。回転数とトルクの関係、力の伝達、給進力と引上げ力の大小などが問われます。
引っかけの核心は、給進力(押し込む力)と引上げ力(引き上げる力)の大小です。引上げ力の方が給進力より大きいのに、選択肢3はこれを逆にしています。
※ 問題文そのものは、一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢3(最も不適当な記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 記述の要旨 | 正誤 |
|---|---|---|
| 1 | 回転数と回転トルクは反比例(回転数2倍でトルク1/2倍) | ○ |
| 2 | 回転力・給進力・引上げ力はチャックによって伝達される | ○ |
| 3 | スピンドルの給進力の方が引上げ力より大きい | ×(誤り) 正答。引上げ力の方が大きい |
| 4 | スピンドルの回転と巻揚装置は機械式で駆動される | ○ |
選択肢1・2・4は、マシンの性質を正しく述べています。選択肢3だけが、給進力と引上げ力の大小を逆にしています。
選択肢3のポイント(ここが誤り)
給進力はロッドを孔底へ押し込む力、引上げ力はロッドやケーシングを引き上げる力です。
実機の仕様では、引上げ力の方が給進力より大きく設定されています。
たとえばあるスピンドル型ボーリングマシンでは、給進力22.1kNに対して引抜力29kNと、引上げ側が上回ります。
選択肢3は「給進力の方が引上げ力より大きい」としており、大小が逆です。引き上げるときはロッドやケーシングの重さと孔壁の抵抗に打ち勝つ必要があるため、引上げ力を大きくとります。
選択肢3は、スピンドル型ボーリングマシンの記述として最も不適当です。引上げ力>給進力と押さえます。
覚え方
- スピンドル型ボーリングマシンは、引上げ力の方が給進力より大きい
- 回転数と回転トルクは反比例(回転数を上げるとトルクは下がる)
- 「給進力>引上げ力」は大小を逆にした引っかけ
理解度チェック
問題:スピンドル型ボーリングマシンは、給進力の方が引上げ力より大きい。
〇か×か。
答えを見る
答え:×
引上げ力の方が給進力より大きく設定されています。大小が逆です。
問題:スピンドルの回転数と回転トルクは反比例の関係にある。
〇か×か。
答えを見る
答え:〇
回転数を2倍にすると回転トルクはおよそ1/2倍になります(選択肢1は正しい)。
出典・参考資料
- 一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)「令和7年度 地質調査技士資格検定試験 現場調査部門 試験問題」
- ボーリングマシンメーカーのスピンドル型ボーリングマシン仕様(給進力22.1kN/引抜力29kN等、引上げ力>給進力)
※ 機器の仕様は、最新のメーカーカタログ・ボーリング関連基準で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年7月