令和7年度 地質調査技士 現場調査部門 No.17を解説、ボーリングポンプ各部の機能
令和7年度 地質調査技士資格検定試験 現場調査部門 No.17は、ボーリングポンプ各部の構造と機能に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち最も不適当なものを1つ選びます。
この問題のポイント
ボーリングポンプは掘削泥水を孔内へ送るポンプで、エアーチャンバー・サクションホース・安全弁・Vベルトなど、各部の役割が問われます。部品と機能の対応が正しいかを見ます。
引っかけの核心は、エアーチャンバー(空気室)の役割です。エアーチャンバーは脈動を吸収して流れをならす装置で、吐出圧力を増加させる装置ではありません。
※ 問題文そのものは、一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢1(最も不適当な記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 部品と機能 | 正誤 |
|---|---|---|
| 1 | エアーチャンバーは吐出流体の圧力を増加させる | ×(誤り) 正答。脈動を吸収する装置 |
| 2 | サクションホース・フートバルブは掘削泥水をポンプに吸入させる | ○ |
| 3 | 安全弁はポンプ・配管の破損を防止する | ○ |
| 4 | Vベルト・プーリーは電動機やエンジンの回転動力を伝達する | ○ |
選択肢2・3・4は、部品と機能の対応を正しく述べています。選択肢1だけが、エアーチャンバーの役割を取り違えています。
選択肢1のポイント(ここが誤り)
ボーリングポンプはピストンやプランジャの往復で泥水を送るため、吐出圧力に脈動(周期的な波)が出ます。エアーチャンバーは容器内の空気の圧縮性を使い、この脈動を吸収して流れをならす装置です。
選択肢1は「吐出流体の圧力を増加させる」としていますが、エアーチャンバーは脈動を吸収・平滑化するのが役目で、圧力そのものを増やす装置ではありません。ポンプメーカーの説明でも「脈動吸収装置であり、圧力増加装置ではない」とされています。
選択肢1は、ボーリングポンプ各部の機能の記述として最も不適当です。エアーチャンバー=脈動を吸収して流れをならすと押さえます。
覚え方
- エアーチャンバーは脈動を吸収して流れをならす装置(圧力を増やす装置ではない)
- 安全弁=破損防止、Vベルト・プーリー=動力伝達、フートバルブ=吸入
- 「圧力を増加させる」は役割の取り違え=引っかけ
理解度チェック
問題:エアーチャンバーは、吐出流体の圧力を増加させる装置である。
〇か×か。
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答え:×
エアーチャンバーは脈動を吸収して流れをならす装置です。圧力を増加させる装置ではありません。
問題:安全弁は、ポンプ・配管の破損を防止するためのものである。
〇か×か。
答えを見る
答え:〇
圧力が上がりすぎたときに逃がして、ポンプや配管の破損を防ぎます(選択肢3は正しい)。
出典・参考資料
- 一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)「令和7年度 地質調査技士資格検定試験 現場調査部門 試験問題」
- ポンプメーカーの技術資料(エアーチャンバー=往復動ポンプの脈動を吸収・平滑化する装置。圧力増加装置ではない)
※ 機器の構造は、最新のメーカー資料・ボーリング関連基準で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年7月