ケーシングとは?保孔(孔壁保護)の役割と保孔対策
ちしつモグラ
ケーシングって孔壁を守る管なの?保孔対策とはどう関係するの?
この記事の要点
- ケーシング(ケーシングパイプ)は、孔壁が崩れないように孔へ入れる管。これを保孔という。
- 役割は孔壁の保護・泥水漏れの防止・ロッドと孔壁の摩擦抵抗の低減。
- 保孔対策は3つ=泥水・ケーシング・セメンテーション。
ケーシング(ケーシングパイプ)とは、ボーリング中に孔壁が崩れないよう孔に挿入する管です。
孔を保つこの働きを保孔といいます。
崩れやすい地層で使います。
ケーシングの役割
主な役割は孔壁の保護(崩壊防止)です。
あわせて、泥水が地層へ漏れるのを防ぎ、ロッドと孔壁の摩擦抵抗を減らす利点もあります。
崩れやすい区間にケーシングを入れ、内側でロッドやサンプラーを安全に上げ下げします。
保孔対策の中での位置づけ
孔を保つ保孔対策には、次の3つがあります。
| 保孔対策 | 働き |
|---|---|
| 泥水 | 泥膜と圧力で崩壊・逸水を防ぐ |
| ケーシング | 管で物理的に孔壁を支える |
| セメンテーション | セメントで孔壁を固める |
ケーシングは管で物理的に孔壁を支える方法で、泥水やセメンテーションと組み合わせて使います。
過去問での問われ方:孔壁保護の選び方
ケーシング・孔壁保護は調査技術の科目で出ます(H29土壌No.37ほか)。
引っかけは「どんな地層でどう孔壁を守るか」です。
砂礫層では、多段のケーシングや粘性の高い泥水で孔壁を保護します。
「砂礫層でできるだけ粘性の低い泥水を使う」とするのは、逸水や崩壊を招くため誤りです(H29のNo.37)。
傾斜ボーリングでは、泥水による湧水・崩壊防止を十分には期待できません。
あわせて整理:ケーシング と ロッド
ケーシングは孔壁を守るために入れる管、ロッドは回転・給圧を伝えて掘る管です。役割が違うので混同しないようにします。
理解度チェック
問題:ケーシングパイプは、孔壁の保護だけでなく、泥水漏れの防止やロッドと孔壁の摩擦抵抗の低減にも役立つ。
〇か×か。
答えを見る
答え:〇
孔壁を物理的に支えるとともに、逸水の防止や摩擦抵抗の低減にもつながります。
問題:保孔対策には、泥水・ケーシング・セメンテーションがある。
〇か×か。
答えを見る
答え:〇
泥水(泥膜と圧力)、ケーシング(管で支える)、セメンテーション(固める)の3つが代表的です。
ケーシングは孔壁を管で支える保孔。役割は保護・逸水防止・摩擦低減。砂礫層は多段ケーシング/粘性の高い泥水。
ここが出題の中心です。
出典・参考資料
- ケーシングパイプの役割・保孔対策(JIS M 0103「ボーリング用機械・器具用語」および地盤工学会「地盤調査の方法と解説」:孔壁保護・泥水漏れ防止・摩擦低減/泥水・ケーシング・セメンテーション)。
- 全地連 地質調査技士検定試験(H29 土壌・地下水汚染部門 No.37 ほか 孔壁保護関連問題)。出題番号・正答は全地連公開の過去問・正答番号で照合。
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※ この記事の確認日:2026年6月