令和7年度 地質調査技士 現場調査部門 No.27を解説、泥水の使用目的
令和7年度 地質調査技士資格検定試験 現場調査部門 No.27は、ボーリング泥水の使用目的に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち最も不適当なものを1つ選びます。
この問題のポイント
泥水は、掘りくず(カッティングス)を地表まで運び、孔壁を守り、ロッドの抵抗を減らし、地層からの湧出を防ぐために使います。これらの目的が正しく述べられているかを見ます。
引っかけの核心は、循環を止めたときのカッティングスの扱いです。泥水は沈降を抑えるのに、選択肢1は「沈降を促進させる」としています。
※ 問題文そのものは、一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢1(最も不適当な記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 記述の要旨 | 正誤 |
|---|---|---|
| 1 | 循環停止に際し、カッティングスの沈降を促進させる | ×(誤り) 正答。沈降を抑える |
| 2 | カッティングスの排除を効率化させる | ○ |
| 3 | ロッドの回転抵抗を減少させる | ○ |
| 4 | 地層からボーリング孔への水・油・ガスの湧出を防止する | ○ |
選択肢2・3・4は、泥水の使用目的を正しく述べています。選択肢1だけが、沈降を抑えるところを「促進」と逆に述べています。
選択肢1のポイント(ここが誤り)
泥水は粘性があり、掘りくず(カッティングス)を地表まで運びます。
粘性があるおかげで、循環を止めたときにもカッティングスが沈みにくくなります。
泥水の目的は、カッティングスの沈降を抑えることです。
選択肢1は「沈降を促進させる」としていますが、これは逆です。
沈降を促進してしまうと、止めている間に掘りくずが孔底にたまり、抑留や孔内事故の原因になります。
泥水はむしろ沈降を抑えて、掘りくずを保持します。
「促進」が誤りです。
選択肢1は、泥水の使用目的の記述として最も不適当です。泥水はカッティングスの沈降を抑える(促進ではない)と押さえます。
覚え方
- 泥水は粘性で掘りくずを運び、循環停止時も沈降を抑える(促進ではない)
- ほかの目的=排除の効率化・ロッドの回転抵抗の減少・地層からの湧出防止
- 「沈降を促進させる」は抑制と促進を逆にした引っかけ
理解度チェック
問題:泥水は、循環を停止したときにカッティングスの沈降を促進させる目的で使う。
〇か×か。
答えを見る
答え:×
逆です。泥水は粘性で掘りくずを保持し、循環停止時も沈降を抑えます。
問題:泥水には、ロッドの回転抵抗を減少させる目的がある。
〇か×か。
答えを見る
答え:〇
泥水はロッドと孔壁の間で抵抗を減らします(選択肢3は正しい)。
出典・参考資料
- 一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)「令和7年度 地質調査技士資格検定試験 現場調査部門 試験問題」
- ボーリング泥水の技術資料(泥水は掘りくずを孔底から地表へ運び、高粘性で掘りくずが上がりやすく沈降しにくくする/泥壁で孔壁を保護する)
※ 泥水の機能は、最新のボーリング関連基準・技術資料で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年7月