令和7年度 地質調査技士 現場調査部門 No.28を解説、未固結層の掘進
令和7年度 地質調査技士資格検定試験 現場調査部門 No.28は、未固結層の掘進に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち最も不適当なものを1つ選びます。
この問題のポイント
未固結層は、砂や粘土のように固まっていない地層です。
崩れやすいので、孔壁の保護や掘りくずの排除に気を配りながら掘り進めます。
掘進の注意点が問われます。
引っかけの核心は、計測器具を挿入するときの孔の真円性です。真円性が必要なのに、選択肢2は「真円性は問わない」としています。
※ 問題文そのものは、一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢2(最も不適当な記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 記述の要旨 | 正誤 |
|---|---|---|
| 1 | 一般的にメタルビットを使用することが多い | ○ |
| 2 | 各種計測器具を挿入する場合は、真円性は問わない | ×(誤り) 正答。真円性が必要 |
| 3 | 孔内の残留カッティングスをよく排除する | ○ |
| 4 | 孔壁保護に留意し、崩壊防止に努める | ○ |
選択肢1・3・4は、未固結層の掘進として妥当な記述です。選択肢2だけが、真円性の必要性を否定しています。
選択肢2のポイント(ここが誤り)
孔の中に計測器具(検層や計測のためのゾンデなど)を入れるには、孔がまっすぐで断面が丸い(真円性がある)ことが必要です。孔が曲がったり断面がゆがんだりしていると、器具がひっかかって入りません。
選択肢2は「真円性は問わない」としていますが、逆です。
計測器具を入れるからこそ真円性が要ります。
未固結層は崩れて孔がゆがみやすいので、むしろ真円性の確保に気を配ります。
「問わない」が誤りです。
選択肢2は、未固結層の掘進の記述として最も不適当です。計測器具の挿入には孔の真円性が必要と押さえます。
覚え方
- 計測器具を挿入するには孔の真円性が必要(未固結層はゆがみやすいので特に留意)
- 未固結層は孔壁保護・崩壊防止・残留カッティングスの排除に努める
- 「真円性は問わない」は必要な条件を否定した引っかけ
理解度チェック
問題:未固結層で各種計測器具を挿入する場合は、孔の真円性は問わない。
〇か×か。
答えを見る
答え:×
計測器具の挿入には孔の真円性が必要です。ゆがんでいると器具が入りません。
問題:未固結層の掘進では、孔壁保護に留意し崩壊防止に努める。
〇か×か。
答えを見る
答え:〇
未固結層は崩れやすいので、孔壁保護と崩壊防止が大切です(選択肢4は正しい)。
出典・参考資料
- 一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)「令和7年度 地質調査技士資格検定試験 現場調査部門 試験問題」
- 地盤工学会「地盤調査の方法と解説」ほか(未固結層の掘進・孔壁保護・計測器具挿入時の孔の真円性)
※ 掘進の詳細は、最新のボーリング関連基準で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年7月