孔内検層(物理検層)とは?種類とPS検層・電気検層・密度検層
ちしつモグラ
孔内検層って物理探査と何が違うの?種類ごとに何を測ってるの?
この記事の要点
- 孔内検層(物理検層)は、ボーリング孔に測定器を降ろし、物理量を深さ方向に連続して計測する技術。
- 主な種類=PS検層(弾性波速度)・電気検層(比抵抗)・密度検層・自然放射能検層。
- 地表から面的に調べる物理探査に対し、検層は孔の中で深さに沿って直接測る。
孔内検層(物理検層)とは、掘ったボーリング孔の中に各種の測定器を降ろし、地層の物理量を深さ方向に連続して計測する技術です。柱状図やサンプルとあわせて、地層の連続的な情報を得ます。
主な検層の種類
| 検層 | 測るもの |
|---|---|
| PS検層(速度検層) | 弾性波(P波・S波)の速度 |
| 電気検層 | 地盤の比抵抗 |
| 密度検層 | 地層の密度(ガンマ線を使う) |
| 自然放射能検層 | 地層から出る自然のガンマ線 |
PS検層は速度、電気検層は比抵抗、密度検層は密度を深さに沿って測ります。目的に合わせて使い分けます。
物理探査との違い
物理探査は地表などから面的に広く地下を推定します。
孔内検層は掘った孔の中で深さに沿って直接測ります。
検層は孔が必要だが、その地点の連続したデータが正確に得られるのが特徴です。
あわせて整理:検層 と 物理探査
検層は孔の中で深さ方向に測り、物理探査は地表などから面的に推定します。同じ「比抵抗」でも、孔内で測るのが電気検層、地表で測るのが電気探査です。
過去問での問われ方:適用条件(孔内水・ケーシング)
検層は調査技術の科目で出ます(H28現場調査No.39/電気検層はNo.40〔JGS 1121〕ほか)。
引っかけは「どの検層が、どんな孔で使えるか(適用条件)」です。
とくに電気検層は孔内に水(泥水)が必要で、鋼製ケーシングが入っていると測れません(裸孔が望ましい)。
一方、ガンマ線を使う密度検層は、ケーシングがあっても測定できます。
| 検層 | 必要なもの・条件 | ケーシングあり |
|---|---|---|
| 電気検層(比抵抗) | 孔内の水(泥水)が必要 | ×(鋼管で測れない) |
| 密度検層(ガンマ線) | ガンマ線で密度を測る | 〇(透過して測れる) |
| PS検層(弾性波速度) | 起振・受振で速度を測る | 方式により可 |
※ 適用条件は基準・過去問で確認。
出題番号・正答は全地連公開。
理解度チェック
問題:孔内検層は、ボーリング孔の中で物理量を深さ方向に連続して測定する技術である。
〇か×か。
答えを見る
答え:〇
孔に測定器を降ろし、深さに沿って連続計測します。PS検層・電気検層・密度検層などがあります。
問題:PS検層は地盤の比抵抗を測る検層である。
〇か×か。
答えを見る
答え:×
PS検層は弾性波(P波・S波)の速度を測ります。比抵抗を測るのは電気検層です。
孔内検層は孔の中で深さ方向に物理量を測る。PS=速度・電気=比抵抗・密度=密度。電気検層は孔内水が必要でケーシング不可。
ここが出題の中心です。
出典・参考資料
- 地盤の電気検層方法(地盤工学会基準 JGS 1121)/弾性波速度検層方法(JGS 1122)ほか物理検層の技術資料。適用条件は基準で確認。
- 全地連 地質調査技士検定試験(H28 現場調査部門 No.39・No.40 ほか 物理検層関連問題)。出題番号・正答は全地連公開の過去問・正答番号で照合。
※ 用語の意味を自分の言葉で書いています。最新の基準で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年6月