令和3年度 地質調査技士 土壌・地下水汚染部門 No.40を解説、ボーリング孔の埋戻し
令和3年度 地質調査技士資格検定試験 土壌・地下水汚染部門 No.40は、ボーリング孔の埋戻しに関する問題です。この問題では、4つの記述のうち最も不適当なものを1つ選びます。
この問題のポイント
ボーリングが終わったら、孔をそのままにせず埋め戻します。使う材料や、注入の方法、沈んだときの補充、孔口の復旧が問われます。
引っかけの核心は、埋戻し材料が決められているかどうかです。材料はセメントに限られず状況に応じて選べるのに、選択肢1は「セメントと定められ、現地発生土や砂を使ってはならない」としています。
※ 問題文そのものは、一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢1(最も不適当な記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 記述の要旨 | 正誤 |
|---|---|---|
| 1 | 埋戻し材料はセメント(モルタル)と定められ、現地発生土や市販の砂を使ってはならない | ×(誤り) 正答。発生土や砂も使える |
| 2 | 孔底近くまで降ろしたロッドを通じて、ポンプでセメントスラリーを注入する | ○ |
| 3 | 充填したスラリーが沈降した場合は、沈降が収まった段階で補充する | ○ |
| 4 | 道路交通規制下の舗装孔口部の復旧に、速硬性無収縮モルタルを使う | ○ |
選択肢2・3・4は、埋戻しの方法を正しく述べています。選択肢1だけが、材料を過剰に限定しています。
選択肢1のポイント(ここが誤り)
埋戻し材料は、セメント(モルタル)に限られているわけではありません。
孔の状況や目的に応じて、現地発生土や市販の砂なども使えます。
地下水を遮る必要がある場合はセメント系を使うなど、状況に合わせて選びます。
選択肢1は「セメントと定められており、現地発生土や市販の砂を使用してはならない」としていますが、材料はセメントに限定されず、発生土や砂も使えます。「使用してはならない」という言い切りが誤りです。
選択肢1は、ボーリング孔の埋戻しの記述として最も不適当です。埋戻し材料はセメントに限らず、状況に応じて現地発生土や砂も使えると押さえます。
覚え方
- 埋戻し材料はセメントに限らず、孔の状況・目的に応じて現地発生土や市販の砂も使える
- スラリーは沈降したら補充、舗装孔口は速硬性無収縮モルタルで復旧
- 「セメントと定められ発生土は使えない」は材料を過剰に限定した引っかけ
理解度チェック
問題:ボーリング孔の埋戻し材料はセメント(モルタル)と定められており、現地発生土や市販の砂を使用してはならない。
〇か×か。
答えを見る
答え:×
材料はセメントに限られません。孔の状況・目的に応じて現地発生土や市販の砂も使えます。
問題:充填したセメントスラリーが時間の経過で沈降した場合は、沈降が収まった段階で補充する。
〇か×か。
答えを見る
答え:〇
沈降した分をそのままにせず、沈降が収まってから補充します(選択肢3は正しい)。
出典・参考資料
- 一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)「令和3年度 地質調査技士資格検定試験 土壌・地下水汚染部門 試験問題」
- 地盤工学会「地盤調査の方法と解説」ほか(ボーリング孔の埋戻し材料は、孔の状況・目的に応じてセメント系・現地発生土・市販の砂などから選ぶ)
※ 埋戻しの詳細は、最新のボーリング関連基準で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年7月