電気式間隙水圧計は過去問でどう問われる?精度・受圧構造・設置の引っかけ
ちしつモグラ
電気式間隙水圧計って受圧部が地盤に直接触れるの?設置のしかたはどうするの?
この記事の要点
- 精度は最大容量の±1%以内のものを選ぶ(「±10%以内でよい」は誤り)。受圧部はフィルターを介して間隙水圧を受ける(地盤と直接接触ではない)。
- 軟弱な粘性土地盤にロッドで押し込んで設置する。硬質な粘性土地盤では設置が難しい。
- 軟弱地盤の盛土などの動態観測で、間隙水圧の変化を継続して測る計器。
電気式間隙水圧計は、地盤の中の間隙水圧を電気信号で測る計器です(JGS 1313)。軟弱地盤の盛土などの動態観測で使い、精度・受圧構造・設置方法が問われるので、過去問での出方を見ていきます。
過去問でどう問われるか?
電気式間隙水圧計は、平成28年度・令和5年度・令和6年度と現場調査部門で問われています。まず、間隙水圧の変化を追って圧密の進みや盛土の安定を見る計器だと押さえます。
引っかけは大きく3パターンです。
- ① 受圧構造を取り違える……「地盤と受圧部が直接接触する構造」とする(受圧部は多孔質のフィルターを介して間隙水圧を受ける。フィルターは事前に飽和させる)
- ② 精度の数値をずらす……「±10%以内の精度でよい」とする(正しくは最大容量の±1%以内。予想される間隙水圧に応じた容量・精度を選定)
- ③ 設置の対象地盤を取り違える……軟弱な粘性土地盤にロッドで押し込んで設置する(硬質な粘性土地盤では押し込みにくく難しい)
| 年度・No. | 問われ方/引っかけ |
|---|---|
| R06 現場調査 No.68 | 地盤と受圧部が直接接触する構造とした → フィルターを介して受圧 ←①受圧構造 |
| R05 現場調査 No.37 | 精度を「±10%以内でよい」とした → 最大容量の±1%以内 ←②精度 |
| R06 現場調査 No.31 | 軟弱粘性土にロッドで押し込み設置(正しい)→ 軟弱粘性土に押込み ←③設置地盤 |
| h28 現場調査 No.69 | 押込み深さを「5cm以上」とした → 規定値の取り違え ←②数値 |
※ 問題番号と正解は、全地連が公開している過去問・正答で確認しています。上の行は該当する過去問解説にリンクしています。
つまり受圧部はフィルターを介して受圧(直接接触ではない)、精度は最大容量の±1%以内(±10%は誤り)、軟弱粘性土にロッドで押込み設置が核心です。
理解度チェック
問題:電気式間隙水圧計は、地盤と受圧部が直接接触する構造になっている。
〇か×か。
答えを見る
答え:×
受圧部の前に多孔質のフィルターがあり、それを介して間隙水圧を受けます。直接接触ではありません。
問題:電気式間隙水圧計は、±10%以内の精度をもつものを選定すればよい。
〇か×か。
答えを見る
答え:×
JGS 1313では、予想される間隙水圧の大きさに応じた容量で、最大容量の±1%以内の精度の計器を選びます。「±10%以内でよい」は誤りで、過去問(令和5年度 現場調査 No.37)でも引っかけとして出ています。
問題:電気式間隙水圧計は、軟弱な粘性土地盤にロッドで押し込んで設置できる。
〇か×か。
答えを見る
答え:〇
軟弱な粘性土地盤にはロッドで押し込んで設置します。硬質な粘性土地盤では設置が難しくなります。
問われるのは、受圧構造・精度・設置の対象地盤の3点。ここを外さなければ、電気式間隙水圧計の問題は取りこぼしません。
出典・参考資料
- 地質調査技士検定 過去問題(全国地質調査業協会連合会=全地連/現場調査部門 R05 No.37、R06 No.31・No.68、h28 No.69)。正答は全地連公開の正答番号で照合。
- JGS 1313-2012 電気式間隙水圧計による間隙水圧の測定方法(地盤工学会基準/精度・フィルター・設置)。
※ 論点と用語の意味を自分の言葉で書いています。押込み深さなどの数値は最新の基準で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年6月