令和6年度 地質調査技士 現場調査部門 No.68を解説、電気式間隙水圧計
令和6年度 地質調査技士資格検定試験 現場調査部門 No.68は、電気式間隙水圧計による測定(JGS 1313-2012)に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを1つ選びます。
この問題のポイント
電気式間隙水圧計は、地盤の中の間隙水圧を測る計器で、軟弱地盤の動態観測などに使います。
受圧部の前にはフィルターがあり、そこを通して水圧を受けます。
仕組みより、受圧部が地盤に直接触れるかどうかが分かれ目になります。
引っかけの核心は1点、受圧部の構造です。受圧部はフィルターを介して間隙水圧を受けるので、「地盤と受圧部が直接接触する構造」とするのは誤りです。
※ 問題文そのものは、一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢3(最も不適当な記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 記述の要旨 | 正誤 |
|---|---|---|
| 1 | 受圧部のフィルターは、あらかじめ水で飽和させてから設置する | ○(正しい) |
| 2 | 透水性の低い粘土や透水性の高い砂質・砂れきの地盤で用いる | ○(正しい) |
| 3 | 間隙水圧計は、地盤と受圧部が直接接触する構造である | ×(誤り) 正答。フィルターを介して受圧する |
| 4 | 設置前に孔底のカッティングスを除去する | ○(正しい) |
選択肢3が、受圧部が地盤に直接接触する構造とした点で誤りです。受圧部はフィルターを介して間隙水圧を受けます。
選択肢3のポイント(ここが誤り)
電気式間隙水圧計は、受圧部の前に多孔質のフィルターを備えています。
地盤の水はこのフィルターを通って受圧部に伝わり、水圧だけが測られます。
土粒子が直接受圧部に当たる構造ではありません。
そのため、フィルターは設置前にあらかじめ水で飽和させ、気泡が残らないようにします。
気泡があると水圧が正しく伝わりません。
受圧部が地盤に直接触れているわけではなく、フィルターを介して間隙水圧を受けるのが正しい構造です。
選択肢3は「地盤と受圧部を直接接触する構造」とした点が最も不適当な記述です。受圧はフィルター越しと押さえます。
覚え方
- 受圧部はフィルターを介して間隙水圧を受ける(直接接触ではない)
- フィルターは設置前に水で飽和させる(気泡を残さない)
- 精度は±10%以内のものを選ぶ/軟弱粘性土にロッドで押し込んで設置
- 設置前に孔底のカッティングス(スライム)を除く
理解度チェック
問題:電気式間隙水圧計は、地盤と受圧部が直接接触する構造になっている。
〇か×か。
答えを見る
答え:×
受圧部の前に多孔質のフィルターがあり、それを介して間隙水圧を受けます。直接接触ではありません。
問題:電気式間隙水圧計のフィルターは、設置前にあらかじめ水で飽和させておく。
〇か×か。
答えを見る
答え:〇
フィルターに気泡が残ると水圧が正しく伝わらないため、設置前に水で飽和させます。
出典・参考資料
- 一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)「令和6年度 地質調査技士資格検定試験 現場調査部門 試験問題」
- JGS 1313-2012 電気式間隙水圧計による間隙水圧の測定方法(受圧部のフィルター・飽和・設置)の一般知識
※ 手順・数値は標準的な内容で、最新の基準・テキストで確認してください。
※ この記事の確認日:2026年6月