平成28年度 地質調査技士 現場調査部門 No.93を解説、RQDの評価区分
平成28年度 地質調査技士資格検定試験 現場調査部門 No.93は、岩盤のボーリングコアを数値化するRQDに関する問題です。この問題では、4つの記述のうち最も不適当なものを1つ選びます。
この問題のポイント
RQDは、岩盤コアの良好さを表す数値です。1m区間で、長さ10cm以上のコアが占める割合を百分率で示します。
値が大きいほど岩盤は良好で、良好度は5段階で評価します。
引っかけの核心は1点、RQD90〜100%を「普通」とすることです。90〜100%は良好度が「非常に良い」で、「普通」は50〜75%です。
※ 問題文そのものは、一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢2(最も不適当な記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 記述の要旨 | 正誤 |
|---|---|---|
| 1 | RQD=1m区間中の長さ10cm以上のコア合計を百分率で示す | ○(正しい) |
| 2 | RQD90〜100%は、良好度「普通」 | ×(誤り) 正答。90〜100%は「非常に良い」 |
| 3 | 片状・しま状・ごく軟質の岩石には適さない | ○(正しい) |
| 4 | 掘進中や整理中に生じた割れ目は除いて考える | ○(正しい) |
選択肢1・3・4は、RQDの定義や使い方として正しいです。選択肢2だけが、良好度の区分を取り違えています。
※ 問題番号と正解は、全地連が公開している過去問・正答で確認しています。
RQDの良好度の区分
RQDは、Deere(ディーレ)の区分で5段階に分けます。区分を押さえます。
| RQD(%) | 良好度 |
|---|---|
| 0〜25 | 非常に悪い |
| 25〜50 | 悪い |
| 50〜75 | 普通 |
| 75〜90 | 良い |
| 90〜100 | 非常に良い |
90〜100%は「非常に良い」です。「普通」は50〜75%で、区分がふたつずれています。
選択肢2のポイント(ここが誤り)
RQD90〜100%は、割れ目が少なく良好な岩盤で、良好度は「非常に良い」です。
選択肢2は、これを「普通」としています。「普通」は50〜75%で、区分がふたつずれています。90に近いほど良好、25を下回ると非常に悪い、と両端で押さえると取り違えません。
選択肢2は、RQDの記述として最も不適当です。RQD90〜100%=非常に良い、普通は50〜75%と押さえます。
覚え方
- RQDの良好度=非常に悪い(0〜25)・悪い(25〜50)・普通(50〜75)・良い(75〜90)・非常に良い(90〜100)
- RQD90〜100%は「非常に良い」(普通ではない)
- RQD=1m区間中の10cm以上のコア合計の百分率(人工割れ目は除く)
- 区分の境目は25・50・75・90。値が大きいほど良好
理解度チェック
問題:RQDが90〜100%の岩盤は、良好度「普通」と判断する。
〇か×か。
答えを見る
答え:×
RQD90〜100%は良好度「非常に良い」です。「普通」は50〜75%です。
問題:RQDは、掘進中や整理中に生じた割れ目を除いて考える。
〇か×か。
答えを見る
答え:〇
人工的にできた割れ目は除いて算出します。RQDは長さ10cm以上のコアの合計で計算します。
出典・参考資料
- 一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)「平成28年度 地質調査技士資格検定試験 現場調査部門 試験問題」
- RQD(Rock Quality Designation)の定義と良好度の区分(Deereによる区分)。区分の境界は最新の技術資料で確認。
※ 各設問の「問われ方」と引っかけを自分の言葉でまとめています。
※ この記事の確認日:2026年7月