令和3年度 地質調査技士 現場調査部門 No.84を解説、岩盤コアのRQD
令和3年度 地質調査技士資格検定試験 現場調査部門 No.84は、岩盤ボーリングコアのRQDに関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを1つ選びます。
この問題のポイント
RQDは、ボーリングコアから岩盤の良否を表す指標です。
1m区間を基準長とし、長さ10cm以上の棒状コアの合計を掘進長で割って百分率にします。
仕組みより、どの割れ目を数えるかが分かれ目になります。
引っかけの核心は1点、掘進やコア整理でできた人工的な割れ目を含めるかどうかです。RQDは自然の割れ目だけで評価し、人工的な割れ目は除きます。
※ 問題文そのものは、一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢3(最も不適当な記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 記述の要旨 | 正誤 |
|---|---|---|
| 1 | 1m区間を基準長として、長さ10cm以上のコアの合計長の割合で求める | ○(正しい)。RQDの定義どおり |
| 2 | 岩盤が良好なほどRQDは大きくなる | ○(正しい)。割れ目が少なく長いコアが採れる |
| 3 | 掘進中やコア整理で生じた割れ目も含めて算出する | ×(誤り) 正答。人工的な割れ目は除く |
| 4 | RQDは岩盤の良否を表す指数である | ○(正しい) |
選択肢3が、掘進やコア整理で生じた割れ目も含めて算出するとした点で誤りです。正しくは、人工的な割れ目は除いて算出します。
選択肢3のポイント(ここが誤り)
RQDで拾うのは、岩盤がもともと持っている自然の割れ目で区切られた、長さ10cm以上の棒状コアです。掘進やコア整理の作業中に人が割ってしまった割れ目は、岩盤本来の状態を表しません。
そのため、人工的な割れ目はRQDの計算から除きます。
これを含めて算出すると、10cm以上のコアが短く数えられ、RQDが実際より小さく出てしまいます。
岩盤を実態より悪く評価してしまいます。
選択肢3は「掘進中あるいはコア整理で生じた割れ目も含めて算出する」とした点が最も不適当な記述です。人工的な割れ目は除くと押さえます。
覚え方
- RQDは10cm以上の棒状コアの合計÷掘進長×100、1m基準長
- 数えるのは自然の割れ目だけ。掘進・整理でできた人工割れ目は除く
- 岩盤が良好(割れ目が少ない)ほどRQDは大きい
- RQD90〜100%は「非常に良い」(「普通」は50〜75%)
理解度チェック
問題:RQDは、掘進やコア整理のときに生じた割れ目も含めて算出する。
〇か×か。
答えを見る
答え:×
人工的な割れ目は除きます。自然の割れ目だけで10cm以上のコアを拾います。
問題:RQDは、1m区間を基準長として、長さ10cm以上のコアの合計長の割合で求める。
〇か×か。
答えを見る
答え:〇
10cm以上の棒状コアの合計を掘進長で割った百分率です。1m区間を基準長とします。
出典・参考資料
- 一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)「令和3年度 地質調査技士資格検定試験 現場調査部門 試験問題」
- RQD(Rock Quality Designation)の定義(10cm以上の棒状コア長の合計÷掘進長×100、1m基準長、人工的な割れ目は除外)の一般知識
※ 定義・数値は標準的な内容で、最新の基準・テキストで確認してください。
※ この記事の確認日:2026年6月