平成28年度 地質調査技士 現場調査部門 No.79を解説、土質試験結果の利用
平成28年度 地質調査技士資格検定試験 現場調査部門 No.79は、土質試験結果の利用に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち最も不適当なものを1つ選びます。
この問題のポイント
それぞれの土質試験の結果が、何の推定や判定に使われるかが問われます。試験と使いみちの対応を押さえます。
含水比は沈下量、粒度分布は透水係数、塑性指数は液状化の判定に使います。
引っかけの核心は1点、土粒子の密度を練り返しによる乱れやすさの判定に使うとすることです。土粒子の密度は間隙比などを計算する基本の値で、乱れやすさの判定には使いません。
※ 問題文そのものは、一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢4(最も不適当な記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 試験結果と使いみち | 正誤 |
|---|---|---|
| 1 | 含水比 → 沈下量の推定 | ○(正しい) |
| 2 | 粒度分布 → 透水係数の推定 | ○(正しい) |
| 3 | 塑性指数 → 液状化の判定 | ○(正しい) |
| 4 | 土粒子の密度 → 練り返しによる乱れやすさの判定 | ×(誤り) 正答。土粒子の密度は乱れやすさの判定に使わない |
選択肢1・2・3は、試験結果と使いみちの対応が正しいです。選択肢4だけが、土粒子の密度の使いみちを取り違えています。
※ 問題番号と正解は、全地連が公開している過去問・正答で確認しています。
選択肢4のポイント(ここが誤り)
土粒子の密度は、土の粒子そのものの密度を表す基本的な物性値です。間隙比や飽和度などを計算するときに使います。
選択肢4は、これを練り返しによる乱れやすさの判定に使うとしています。練り返しによる乱れやすさは、土をこね返したときに強さがどれだけ下がるかで、乱さない試料と練り返した試料の強さを比べて調べます。土粒子の密度からはわかりません。
選択肢4は、土質試験結果の利用として最も不適当です。土粒子の密度=間隙比などの計算に使う基本の値、乱れやすさの判定には使わないと押さえます。
覚え方
- 含水比=沈下量/粒度分布=透水係数/塑性指数=液状化判定/土粒子の密度=間隙比などの計算
- 土粒子の密度は練り返しによる乱れやすさの判定には使わない(ここが引っかけ)
- 乱れやすさは、乱さない試料と練り返した試料の強さを比べて調べる
- 試験結果と使いみちの対応を、1対1で押さえる
理解度チェック
問題:土粒子の密度は、練り返しによる土の乱れやすさの判定に利用される。
〇か×か。
答えを見る
答え:×
土粒子の密度は間隙比や飽和度を計算する基本の値です。乱れやすさは、乱さない試料と練り返した試料の強さを比べて調べます。
問題:土の塑性指数は、液状化の判定に利用される。
〇か×か。
答えを見る
答え:〇
塑性指数は液状化の判定に使われます。含水比は沈下量、粒度分布は透水係数の推定に使います。
出典・参考資料
- 一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)「平成28年度 地質調査技士資格検定試験 現場調査部門 試験問題」
- 土質試験結果の利用(含水比・粒度分布・塑性指数・土粒子の密度)。詳細は地盤工学会「地盤材料試験の方法と解説」等で確認。
※ 各設問の「問われ方」と引っかけを自分の言葉でまとめています。
※ この記事の確認日:2026年7月