液状化は過去問でどう問われる?しやすい地形とFL値の引っかけ
ちしつモグラ
丘陵地って液状化するの?FL値の判定には何が要るの?
この記事の要点
- 液状化しやすいのは旧河道・自然堤防・三角州・埋立地・干拓地(ゆるい飽和砂の低地)。
- 丘陵地・台地・段丘は液状化しにくい(高くて締まった地盤)。ここが地形の引っかけ。
- FL値(簡易判定)に必要なのはN値・単位体積重量・細粒分含有率など。自然含水比は不要。
液状化は、地震でゆるい飽和砂の間隙水圧が上がり、砂が液体のようにふるまう現象です。どんな地形で起きやすいか、FL値の判定に何が要るかが問われるので、過去問での出方を見ていきます。
過去問でどう問われるか?
液状化は、現場調査・現技管の両部門でほぼ毎年問われます(平成30・令和元・令和7年度ほか)。まず、しやすい地形としにくい地形を押さえます。
| 区分 | 地形 |
|---|---|
| 液状化しやすい | 旧河道・自然堤防・三角州・後背低地・埋立地・干拓地(ゆるい飽和砂の低地) |
| 液状化しにくい | 丘陵地・台地・段丘(高くて締まった地盤) |
FL値(液状化に対する抵抗率)の簡易判定には、N値・単位体積重量・細粒分含有率・地下水位・地震動などを使い、自然含水比は使いません。ここまでをふまえると、引っかけは大きく2パターンです。
- ① 地形を取り違える……丘陵地・台地・段丘(高く締まった地形)を「液状化しやすい」に混ぜる
- ② FL値に不要な項目を入れる……FL値の簡易判定に自然含水比が必要とする(N値・細粒分含有率などは必要だが、自然含水比は不要)
| 年度・No. | 問われ方/引っかけ |
|---|---|
| h30 現場調査 No.14 | 液状化しやすい地形に丘陵地を入れた → 丘陵地はしにくい。しやすいのは埋立地・自然堤防・三角州 ←①地形 |
| R07 現場調査 No.13 | 同じく丘陵地を入れた → 旧河道・三角州・干拓地がしやすい ←①地形 |
| R01 現技管 No.27 | FL値の簡易判定に自然含水比が必要とした → 不要(N値・単位体積重量・細粒分含有率など) ←②FL値 |
※ 問題番号と正解は、全地連が公開している過去問・正答で確認しています。上の行は該当する過去問解説にリンクしています。
つまり液状化しやすいのは旧河道・三角州・埋立地などゆるい飽和砂の低地、丘陵地・台地はしにくい、FL値に自然含水比は要らないが核心です。
理解度チェック
問題:丘陵地は、液状化が発生する可能性が高い地形である。
〇か×か。
答えを見る
答え:×
丘陵地は高くて締まった地盤で液状化しにくい地形です。液状化しやすいのは旧河道・自然堤防・三角州・埋立地・干拓地などのゆるい飽和砂の低地です。
問題:FL値による液状化の簡易判定には、N値や細粒分含有率のほか、自然含水比が必要である。
〇か×か。
答えを見る
答え:×
FL値の判定にはN値・単位体積重量・細粒分含有率・地下水位・地震動などを使います。自然含水比は必要ありません。
問われるのは、しやすい・しにくい地形の区別と、FL値に要る項目の2点。ここを外さなければ、液状化の問題は取りこぼしません。
出典・参考資料
- 液状化しやすい地形・FL値による簡易判定(地盤工学会/道路橋示方書・同解説 Ⅴ耐震設計編 ほか)
- 一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)地質調査技士検定試験(h30 現場調査 No.14・R07 現場調査 No.13・R01 現場技術管理 No.27 ほか)。正答は全地連公開の正答番号で照合。
※ 論点を自分の言葉で書いています。判定の数値・手法は最新の基準で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年6月