令和元年度 地質調査技士 現場技術・管理部門 No.27を解説、FL値の判定に必要な項目
令和元年度 地質調査技士資格検定試験 現場技術・管理部門 No.27は、液状化のFL値の簡易判定に必要な項目に関する問題です。この問題では、4つのうち必要でないものを1つ選びます。
この問題のポイント
FL値は、液状化に対する抵抗率です。地震のゆれに対して地盤が液状化しにくいかどうかを表し、FL値が1より小さいと液状化すると判定します。
FL値の簡易判定には、地盤の締まり(N値)や重さ(単位体積重量)、砂に混じる細かい土の割合(細粒分含有率)、地下水位、地震のゆれの大きさが必要です。
引っかけの核心は1点、自然含水比はFL値の判定に必要ないという点です。ほかの3つは必要ですが、自然含水比は使いません。
※ 問題文そのものは、一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢2(FL値の判定に必要でない=自然含水比)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 項目 | FL値の判定に必要か |
|---|---|---|
| 1 | N値(標準貫入試験) | ○(必要) |
| 2 | 自然含水比 | ×(不要) FL値の簡易判定には用いない |
| 3 | 単位体積重量 | ○(必要) |
| 4 | 細粒分含有率 | ○(必要) |
選択肢1・3・4は、FL値の判定に必要な項目です。選択肢2の自然含水比だけが、FL値の簡易判定には必要ありません。
選択肢2のポイント(ここが違う)
FL値は、地盤が地震のゆれにどれだけ耐えて液状化しにくいかを表します。判定には、液状化への強さ(地盤の締まりや重さ)と、加わるゆれの大きさを使います。
地盤の強さは、N値・単位体積重量・細粒分含有率・地下水位から求めます。加わるゆれは地震動から求めます。自然含水比は、この判定には使いません。だから選択肢2が「必要でない項目」です。
ほかの選択肢が必要な理由も押さえます。
N値は、標準貫入試験で分かる地盤の締まりぐあいで、液状化への強さに直結します(選択肢1)。
単位体積重量は、地盤にかかる力(有効応力)を計算するのに使います(選択肢3)。
細粒分含有率は、砂に細かい土がどれだけ混じるかで、液状化のしやすさが変わります(選択肢4)。
選択肢2が、FL値の判定に必要でない項目です。FL値の判定に必要=N値・単位体積重量・細粒分含有率・地下水位・地震動、不要=自然含水比と押さえます。
覚え方
- FL値(液状化に対する抵抗率)の判定に必要=N値・単位体積重量・細粒分含有率・地下水位・地震動
- 自然含水比はFL値の簡易判定に不要(引っかけ)
- FL値が1より小さいと液状化すると判定する
- 液状化しやすい地形(旧河道・三角州・埋立地など)とセットで押さえる
理解度チェック
問題:自然含水比は、FL値の簡易判定に必要な項目である。
〇か×か。
答えを見る
答え:×
FL値の簡易判定には、N値・単位体積重量・細粒分含有率・地下水位・地震動を使います。自然含水比は必要ありません。
問題:FL値が1より小さいと、その地盤は液状化すると判定される。
〇か×か。
答えを見る
答え:〇
FL値は液状化に対する抵抗率で、1より小さいと液状化すると判定します。
出典・参考資料
- 一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)「令和元年度 地質調査技士資格検定試験 現場技術・管理部門 試験問題」
- 液状化判定(FL値)の簡易判定に必要な項目に関する技術資料(N値・単位体積重量・細粒分含有率・地下水位・地震動)
※ 液状化判定の項目は、道路橋示方書・地盤工学会の資料などで確認してください。
※ この記事の確認日:2026年7月