令和元年度 地質調査技士 現場技術・管理部門 No.36を解説、埋設物の試掘
令和元年度 地質調査技士資格検定試験 現場技術・管理部門 No.36は、埋設物の危険性がある場所でボーリング作業を行うときの試掘に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち最も不適切なものを1つ選びます。
この問題のポイント
ガス管・水道管・電線などの埋設物が予想される場所では、ボーリングの前に試掘で埋設物の有無を確かめます。問われるのは、その試掘を何で掘るかです。
引っかけの核心は、試掘に使う道具です。試掘は手掘りやハンドオーガーの人力で行い、選択肢3は「低速・低荷重ならボーリングマシンで試掘してよい」としています。
※ 問題文そのものは、一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢3(最も不適切な記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 記述の要旨 | 正誤 |
|---|---|---|
| 1 | 埋設物がないとされても、念のため試掘を実施する | ○ |
| 2 | 手掘りもしくはハンドオーガーで埋設物の有無を確認する | ○ |
| 3 | 低速・低荷重ならボーリングマシンで試掘してもよい | ×(誤り) 正答。試掘は人力で行う |
| 4 | 事前に定めた深度まで確実に試掘を完了する | ○ |
選択肢1・2・4は、埋設物の試掘のルールを正しく述べています。選択肢3だけが、試掘に使う道具を取り違えています。
選択肢3のポイント(ここが誤り)
埋設物の試掘は、地上からの手掘りやハンドオーガー掘削の人力で行い、埋設物の有無を確かめます。ボーリングマシンは使いません。
選択肢3は「低速・低荷重ならボーリングマシンによる試掘を行っても問題ない」としていますが、回転や荷重を抑えても、マシンでの掘削は埋設物を損傷する危険があります。
低速・低荷重でも、試掘にボーリングマシンは使わないのが正しい扱いです。
「ボーリングマシンで試掘してよい」が誤りです。
事前の聞取りで埋設物がないとされても、念のため試掘する(選択肢1)のが正しい姿勢です。
選択肢3は、埋設物の試掘の記述として最も不適切です。試掘は人力(手掘り・ハンドオーガー)で行い、ボーリングマシンは使わないと押さえます。
覚え方
- 埋設物の試掘は人力(手掘り・ハンドオーガー)。ボーリングマシンは使わない
- 低速・低荷重でも、マシンでの試掘は埋設物損傷の危険があるので不可
- 埋設物がないとされても念のため試掘し、定めた深度まで確実に完了する
理解度チェック
問題:低速回転・低荷重であれば、ボーリングマシンで埋設物の試掘を行ってもよい。
〇か×か。
答えを見る
答え:×
試掘は手掘り・ハンドオーガーの人力で行います。回転や荷重を抑えても、マシンでの掘削は埋設物を損傷する危険があります。
問題:事前の聞取り調査で埋設物がないとされた場所では、試掘を省略してよい。
〇か×か。
答えを見る
答え:×
埋設物がないとされても、念のため試掘を実施します(選択肢1は正しい記述)。
出典・参考資料
- 一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)「令和元年度 地質調査技士資格検定試験 現場技術・管理部門 試験問題」
- 斜面防災対策技術協会「調査ボーリング」ほか(埋設物が予想される場所では、ボーリング前に人力〔手掘り・ハンドオーガー〕で試掘し、埋設物の有無を確認する)
※ 手順の詳細は、最新の一次資料で確認してください。
※ この記事の確認日:2026年7月