令和元年度 地質調査技士 現場技術・管理部門 No.83を解説、盛土の維持管理の点検
令和元年度 地質調査技士資格検定試験 現場技術・管理部門 No.83は、盛土の維持管理における平常時の点検に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち最も不適当なものを1つ選びます。
この問題のポイント
盛土の平常時の点検には、日常点検・定期点検・防災点検などがあります。それぞれ行う人や間隔、見る対象が違います。
日常点検は車上からの観察が主体、防災点検は専門技術者が災害履歴などを詳しく調べます。定期点検は名前のとおり、定期的な間隔で行う点検です。
引っかけの核心は1点、定期点検を「強い降雨の後や梅雨期の前」に行うとすることです。強い降雨の後などに行うのは、異常時に備える点検で、定期点検の原則ではありません。
※ 問題文そのものは、一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢4(最も不適当な記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 記述の要旨 | 正誤 |
|---|---|---|
| 1 | 平常時の点検で防災・日常・定期点検等を実施し、のり面の変状や湧水を調べる | ○(正しい) |
| 2 | 防災点検は、構造物の状況や災害履歴を専門技術者が詳細に点検する | ○(正しい) |
| 3 | 日常点検は、車上からの観察を主体とする | ○(正しい) |
| 4 | 定期点検は、強い降雨の後や梅雨期の前に実施することを原則とする | ×(誤り) 正答。それは異常時に備える点検で定期点検でない |
選択肢1・2・3は、点検の種類や方法を正しく述べた記述です。選択肢4だけが、定期点検の実施時期を取り違えています。
※ 問題番号と正解は、全地連が公開している過去問・正答で確認しています。
選択肢4のポイント(ここが誤り)
定期点検は、時期を定めて定期的な間隔で行う点検です。盛土やのり面の状態を、決まった周期で継続して見ていきます。
選択肢4は、定期点検を強い降雨の後や梅雨期の前に行うことを原則としています。強い降雨の後や出水期の前に合わせて行うのは、異常時に備える臨時的な点検の性格で、定期点検の原則ではありません。
選択肢4は、点検の記述として最も不適当です。定期点検=定期的な間隔で行う、強い降雨の後などは異常時の点検と押さえます。
覚え方
- 定期点検=定期的な間隔で行う/強い降雨の後や梅雨期の前は異常時に備える点検
- 日常点検=車上からの観察が主体、防災点検=専門技術者が災害履歴などを詳細に点検
- 点検の種類は「誰が・どの間隔で・何を見るか」で区別する
- 実施時期を入れ替えたら引っかけ(定期点検を降雨後に結び付けるなど)
理解度チェック
問題:盛土の定期点検は、強い降雨の後や梅雨期の前に実施することを原則とする。
〇か×か。
答えを見る
答え:×
定期点検は定期的な間隔で行う点検です。強い降雨の後や出水期の前に合わせて行うのは、異常時に備える臨時的な点検です。
問題:盛土の日常点検は、車上からの観察を主体とする。
〇か×か。
答えを見る
答え:〇
日常点検は車上からの観察が主体です。詳しく見る防災点検は、専門技術者が構造物の状況や災害履歴を点検します。
出典・参考資料
- 一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)「令和元年度 地質調査技士資格検定試験 現場技術・管理部門 試験問題」
- 国土交通省「道路土工構造物点検要領」ほか、盛土・のり面の維持管理における点検区分(日常点検・定期点検・異常時の点検)。詳細は最新の要領で確認。
※ 各設問の「問われ方」と引っかけを自分の言葉でまとめています。
※ この記事の確認日:2026年7月