発注方式は過去問でどう問われる?プロポーザル・総合評価・価格競争の違い
ちしつモグラ
プロポーザル・総合評価・価格競争ってどれが技術で選ぶの?どれが価格で選ぶの?
この記事の要点
- 地質調査業務の発注方式は価格競争・総合評価落札・プロポーザルの3つ。社会一般・建設行政の科目でほぼ毎年出る。
- 見分け方=業務の難しさ。定型は価格競争、応用力が要るものはプロポーザル、その間が総合評価。
- 最頻の引っかけ=価格競争に技術点を混ぜること、プロポーザルの技術提案書に不要な項目(学歴など)を入れること。
地質調査業務の発注方式は、価格競争・総合評価落札・プロポーザルの3つです。どれを技術で選び、どれを価格で選ぶかが問われるので、過去問での出方を見ていきます。
過去問でどう問われるか?
発注方式は、社会一般・建設行政の科目で平成28・29年度から令和7年度までくり返し問われています。まず、3方式を業務の難しさで押さえます(国土交通省のプロポーザル方式・総合評価落札方式の運用ガイドライン)。
価格競争は価格だけ、総合評価は価格点と技術点の両方、プロポーザルは技術力で選ぶ方式です(プロポーザルは地質リスク調査検討業務など応用力が要る業務に使う)。これを崩す形で、引っかけは大きく3パターンです。
- ① 価格競争に技術点を混ぜる……「価格競争入札は価格点と技術点で落札者を決める」とする。価格競争は価格だけで、価格点+技術点は総合評価落札方式。
- ② 業務と方式の対応を入れ替える……定型業務をプロポーザル、高度な業務を価格競争とする。難しさで決まり、応用力が要る地質リスク調査検討業務はプロポーザル。
- ③ 技術提案書に不要な項目を入れる……予定技術者の学歴を記載事項とする。書くのは実施方針・実施フロー・業務工程表などで、学歴は記載事項でない。
| 年度・No. | 問われ方/引っかけ |
|---|---|
| H28 現技管・現場調査 No.11 | 技術提案書に「予定技術者の学歴」を入れた → 学歴は記載事項でない ←③提案書に不要項目 |
| H29 現技管・現場調査 No.12 | 価格競争入札で技術点を使うとした → 価格競争は価格だけ ←①技術点を混ぜる |
| R07 現技管 No.12 | 業務と方式の対応を入れ替えた → 難しさで決まる(応用力はプロポーザル)←②対応の入れ替え |
※ 問題番号と正解は、全地連が公開している過去問・正答で確認しています。左列は該当する過去問解説にリンクしています。
つまり価格競争=価格のみ、総合評価=価格点+技術点、プロポーザル=技術力で選定(学歴は提案書の記載事項でない)。この3区分が発注方式の問題を消去法で解く核心です。
理解度チェック
問題:価格競争入札方式では、応札した価格点と技術点によって落札者を決定する。
〇か×か。
答えを見る
答え:×
価格競争は価格だけで決めます。価格点と技術点の両方を使うのは総合評価落札方式です(H29現技管No.12の引っかけ)。
問題:知識・応用力が求められる地質リスク調査検討業務は、プロポーザル方式で発注される。
〇か×か。
答えを見る
答え:〇
応用力が要る高度な業務はプロポーザル方式です。定型的な業務は価格競争、その間が総合評価です(R07現技管No.12)。
問われるのは、3つの発注方式を「価格で選ぶか・技術で選ぶか」で見分けられるかです。価格競争は価格だけ、総合評価は価格点+技術点、プロポーザルは技術力。ここを取り違えなければ取りこぼしません。
出典・参考資料
- 国土交通省「建設コンサルタント業務等におけるプロポーザル方式及び総合評価落札方式の運用ガイドライン」(平成27年11月/令和5年3月一部改定)。発注方式の定義・適用は最新のガイドラインで確認。
- 一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)地質調査技士検定試験(H28・H29・R07 ほか 社会一般・建設行政の発注方式関連問題)。出題番号・正答は全地連公開の過去問・正答番号で照合。
※ 各設問の「問われ方」と引っかけを自分の言葉でまとめています。
※ この記事の確認日:2026年6月