令和7年度 学科試験1 問10は、配水管からの給水管の取出しに関する問題です。4つの記述の正誤の組み合わせから、適当なものを1つ選びます。
正しいのはエだけで、ア・イ・ウの3つが誤りという重い問題です。
核心は2つあります。ドリルの先端角の割り当て(アは118度と90〜100度が入れ替わっている)と、穿孔後の措置(イは塗るのではなく挿れる)です。どちらも繰り返し問われる論点です。
※ 問題文そのものは、公益財団法人 給水工事技術振興財団が公開している過去5年間の試験問題で確認できます。
正解:選択肢5(ア=誤/イ=誤/ウ=誤/エ=正)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ×(誤り) | ダクタイル鋳鉄モルタルライニング管に使うのは先端角118°のドリル。90°〜100°は内面エポキシ樹脂粉体塗装管用で、割り当てが逆です |
| 2 | ×(誤り) | 穿孔箇所に施すのは防食コアの挿入など適切な防錆措置。「防錆剤を塗布する」は誤りです |
| 3 | ×(誤り) | 水道用ポリエチレン二層管に用いるサドル付分水栓の材質について、「分水栓部が青銅製でサドル及びバンド部が鋳鉄製」とした点が誤りとされています |
| 4 | ○(正しい) | 配水管からの分岐以降水道メーターまでの給水装置材料及び工法等は水道事業者が指定していることが多いため、確認が必要です |
先に、繰り返し出る2点を押さえます。
①ドリルの先端角は、配水管の内面仕様で割り当てが決まっています。モルタルライニング管が118°、内面エポキシ樹脂粉体塗装管が90°〜100°です。鋭い刃(90〜100°)が新しいエポキシ樹脂粉体塗装管、鈍い刃(118°)が従来のモルタルライニング管、と結びつけると取り違えません。
118°のドリルをエポキシ樹脂粉体塗装管に使うと、樹脂が切粉にならず膜が破れた状態になり、その膜が通水後に徐々に穿孔箇所をふさいで数日後に出水不良になります。
②穿孔後の措置は、標準計画に明記があります。
給水装置標準計画・施工方法 3.1 給水管の分岐(解説)
鋳鉄管及び鋼管からの取出しでサドル付分水栓等により分岐、穿孔した通水口には、防食コアを挿入するなど適切な防錆措置を施すこと。
「防錆剤を塗布する」という語は標準計画に出てきません。塗るのではなく挿れる、と覚えます。
ドリルの使い分けと防食コアはサドル付分水栓とは?穿孔ドリルの先端角118度と90〜100度の使い分けで扱っています。
ダクタイル鋳鉄モルタルライニング管の穿孔に使うドリルの先端角は何度か。
118°です。90°〜100°は内面エポキシ樹脂粉体塗装管用で、割り当てを入れ替えた肢が繰り返し出ています。
穿孔した通水口にはどんな措置を施すか。
防食コアを挿入するなど適切な防錆措置です。「防錆剤を塗布する」とした肢は誤りです。
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法令・基準は改正されることがあります。最新の内容は国土交通省およびe-Gov法令検索でご確認ください。給水装置の設置条件や施工方法は水道事業者ごとの基準によります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月